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「言っていた」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例

更新日:2024年01月15日

「言っていた」は尊敬語では「おっしゃっていた」謙譲語では「申していた」丁寧語では「言っていました」になります。「言っていた」を敬語表現する場合は、場面によってこれらを使い分けなくてはなりません。例文を使ってご説明いたします。

「言っていた」は「Aの発言をBに伝える」というような場面で使います。敬語では相手との関係に応じて表現を変えるため、「言っていた」というような敬語は使い方がやや複雑です。もう少し詳しく説明します。

上司が言っていた

上司である部長の佐藤が言っていた、ということを同僚に伝える場合には「部長がおっしゃっていた」「部長が言っていました」などの敬語を使います。

同じ会社の社長に伝える場合には、丁寧語で伝えるのが好ましいです。謙譲語を使うのは問題があります。部長は自分にとって上司にあたるためです。尊敬語を使っても良いですが、社長から見ると部長は尊敬語を使うべき相手ではないためやや不自然です。この場合は丁寧語が相応しいです。社長に言う場合は「部長が言っていました」などの伝え方をします。

取引先の相手に「部長野佐藤が言っていた」と伝える場合は、謙譲語か丁寧語を使います。謙譲語を使うのは、取引先の相手から見た場合話し手が所属している会社はすべてへりくだった表現を使ってもよかろうと思われる対象であるためです。「部長の佐藤が申していました」「部長の佐藤が言っていました」などの伝え方をします。

部下が言っていた

「部下の田中が言っていた」と上司や同僚に敬語で伝える場合は丁寧語を使います。「田中さんが言っていました」などの伝え方をします。

取引先に伝える場合は謙譲語か丁寧語を使います。「田中がそのように申していたのですか」などの使い方をします。

「言っていた」と「聞いた」の違い

「言っていた」も「聞いた」もほぼ同じ意味です。「部長が言っていた」は「部長から聞いた」「部長が言っているのを聞いた」などの形に言い換えることができます。

「聞いた」は丁寧語では「聞きました」になります。

自分に対して「言っていた」のではない場合も使えるのか

「言っていた」も「聞いた」も、自分に対して直接話した、確実に確認した、という場面以外にも使うことができます。

「朝礼で言っていました」「Aさんに対してそう言っていました」「Aさんに行っているのを聞きました」「うわさで聞きました」などの使い方をします。

「言っていた」の別の敬語表現例

「言っていた」の敬語表現は「言っていました」「おっしゃっていました」です。「部長が言っていました」「昨日はそうおっしゃっていました」などの使い方をします。

おっしゃっておられました

「おっしゃっておられました」は、尊敬語ですが、二重敬語になるので避けた方が良い表現だと言えます。

二重敬語とは、一つの言葉の中に同じ種類の敬語を二回使う表現のことです。過剰で耳障りに聞こえることがあるために避けるべきだとされています。

「おっしゃっておられた」は「おっしゃる」と「おられる」がどちらも尊敬語であるため二重敬語になっています。

お聞きした

「言っていた」と「聞いた」はどちらも似通った場面で使います。「部長からお聞きした」「部長がおっしゃっていた」はほぼ同じ意味です。

お話しした

自分に対して言っていたのであれば「話したときに言っていた」と表現した方が分かりやすい場合もあります。

「お話ししたときに社長はそうおっしゃっていました」「そちらの佐藤さんはお話しさせていただいたときに、問題ないとおっしゃっていました」などの使い方をします。

次のページ:「言っていた」の敬語表現を使いこなそう!

初回公開日:2018年02月23日

記載されている内容は2018年02月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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