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「確認したところ」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例

更新日:2024年01月20日

ビジネスでお客様とのやり取りをするときに、色々な情報をやり取りする場面は多いですが、問い合わせに対して確認したことを報告する際に「~を確認したところ」というフレーズを使うことがあります。今回は「確認したところ」という表現の敬語表現などを紹介していきます。

「確認したところ」を敬語表現したいとき、相手が目上の方か目下の方かによって、少し表現が変わってきます。また、確認を自主的に行った旨を伝えたいときのいい方もあるので、その例文を紹介していきます。

「上司に確認したところ」を謙譲語で表現すると?

「上司に確認いたしましたところ、問題ございません」

「確認したところ」を謙譲語に直した表現です。例文ではお客様からの確認依頼を上司に確認した結果を敬語と謙譲語で伝える場面で使用できます。もし、確認事項に問題がある場合は以下のように続けます。

「上司に確認いたしましたところ、残念ながらお問い合わせの内容をご返答することができません」

問い合わせを受けた内容が、問い合わせた相手に何らかの理由で答えられない旨を伝えています。相手の要望に添えない場合は「残念ながら」と言い置いて、結果を伝えることが多いです。

謙譲語を使わない場合は「確認しましたところ」

謙譲語は目上の方に対して使用する言葉です。相手かまわず謙譲語を使うのは逆に相手に対して無礼に映ってしまうこともあります。相手の立ち位置を考えて、丁寧さを敬語までにとどめることも考えましょう。

「ご指摘の箇所を確認しましたところ、誤りがありましたので訂正しました」

「確認したところ」を敬語のみで表現しています。例文は相手から指摘されて間違いに気づき、「確認したところ~」と話を切り出しています。指摘を受けてこちらが助かった場合などは以下のようにお礼を伝えるのもよいでしょう。

「ご指摘ありがとうございます。該当箇所を確認しましたところ、誤りがありましたので訂正しました」

相手との距離次第で謙譲語を使わないこともある

確認作業などのやり取りが発生する業務では、謙譲語を省いた方がやり取りがしやすい場合もあります。特に期日が迫っているようなときは、丁寧さよりも簡潔に伝えることが大切な場面もあります。「確認したところ」と敬語まで省いても相手が不快にならないかは相手との付き合いの上で分かってくることもあります。

敬語まで省いてよいか迷ってしまいますが、「確認したところ」でもビジネス会話として受け入れる人も多いです。

しかし、まだ付き合いが浅い相手や、言葉遣いに敏感な方が相手の場合は、なるべく敬語や謙譲語を使用して、丁寧さを相手に伝えましょう。

自主的に確認したことを伝える「確認させていただいたところ」

「お客様の購入履歴を確認させていただいたところ、〇月○日に品物をご購入されておりました」

顧客に購入履歴を確認するよう問い合わせがあったのではなく、何かを調べる流れで、こちらが自主的に確認したことを伝える場面で使用できます。「~させていただく」は、「~いたす」よりもさらに謙虚さを表しています。

「差し出がましいですが」といったニュアンスを伝えることができます。しかし、あまり多用するとかえって相手が不快に感じてしまうことがあるため、「~させていただく」はここぞというところで使うようにして、「確認したところ」を謙譲語に直すとき、基本的には「確認いたしましたところ」に置き換えましょう。

「確認したところ」を別の敬語表現例はある?

「確認したところ」を別の敬語表現で置き換える場合、「確認」をより具体的な言葉に変えると伝わりやすい場合があります。具体的な行動が表現できる場合はなるべくその言葉に置き換えた方が、自分が何を確認したのかがより詳細に伝わる場合があります。

以下に、「確認したところ」を敬語表現で他の言葉に直した例を挙げます。

納品物の確認には「検収しましたところ」

「確認したところ」を「検収したところ」に置き換えると、成果物を納品されたときなど、内容を確認したことを伝えたうえで、指摘や質問をしたい場面に使用することができます。

「検収しましたところ、問題ありません」

成果物を納品される側なので、相手は部下や外注先などの目下の方になるため、「いたす」とうの謙譲語の使用は避けましょう。しかし、目下の方であっても社外への対応には敬語を使用する方が無難です。外注先や下請け会社の社員がもしかすると、将来的に取引先の社員など顧客に変わる可能性は無いとは限りません。

謙譲語での他のいい方「拝見しましたところ」

「拝見いたしましたところ、いくつか気になる点がございます」

「確認したところ」を「拝見したところ」に置き換えた例文です。「拝見」は謙譲語なので、目上の方へ話すときに使用します。この場合、拝見したが問題点があり、それを指摘したいことを切り出すときに使用することができます。明らかに誤りと分かっていても、いきなり「誤りです」とは言わずに、問題の箇所を確認してもらえるように話を進めましょう。

さらに最後には「恐れ入りますが、ご確認よろしくお願いいたします」と添えれば、丁寧な印象を与えることができます。また、一つ二つ程度の指摘の場合は、「いくつか」を「1点」とあらかじめ指摘個数を明示しておいた方が親切です。

操作など具体的な行動の例「実行しましたところ」

「こちらで実行させていただきましたところ、問題なく処理が終了したことを確認いたしました」

「確認したところ」をより具体的に説明した例文になります。「実行」以外でも仕事上の作業の言葉に置き換えることができます。「確認したところ」では具体的にどのような作業をしたのかが明確に伝わらない場面もあるので、そのときは「実行」など具体的な作業に置き換えた方が伝わりやすいこともあります。

例文は、アプリケーションなどのプログラムが「実行できない」と問い合わせがあった場合に、自分の環境で同じプログラムを実行して確認したことを伝える場面になります。この場合、ここから環境の違いを洗い出して、相手が実行できない理由を探していくことになります。

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初回公開日:2018年02月25日

記載されている内容は2018年02月25日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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