「そうしましたら」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例
更新日:2024年07月16日
「そうしましたら」の敬語表現
「そうしましたら」は「じゃあ」「それなら」などを丁寧な表現にした言葉です。「10日でしたら空いています」「じゃあ、10日に会おうか」は敬語にすると「そうしましたら、10日にお会いしましょう」になります。
「そうしましたら」は誤用しやすい敬語でもあります。例えば「10日にお願いします」に対して「そうしましたら10日で」と答えると、誤用になることがあります。
「そうしましたら」はこちらがある程度主導権を握っているときに「じゃあその日に」というような形で承諾を伝える言葉です。特に目上の人などに「お願いします」と言われた場合は「承知しました。10日でございますね」などの返事が適切です。
「そうしましたら」の敬語での使い方
「そうしましたら」は「そしたら」「なら」「じゃあ」などの言葉を丁寧な表現にした言葉にあたります。正確にいうと「そう」「した」「ならば」を丁寧語の形で敬語にしています。
「またお会いしたいです」「10日が空いています」「そうしましたら、10日にお会いしましょう」などの使い方をします。
「セミナーは全員参加となっております。10日の13時に来て下さい」「そうしましたら10日の13時に参ります」はやや不自然な表現です。この場合は「承知しました。では10日の13日に参ります」が適切です。
敬語の種類
「そうしましたら」は「そうしたならば」の丁寧語です。敬語には「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」があります。
「そうしましたら」は尊敬語にすると「そうなさいましたら」、謙譲語では「そういたしましたら」になります。
使い方
「会議は全員そろってから始めましょう」「全員そろっています」「そうしましたら、始めましょうか」、「セミナーは10日か11日、どちらにしましょうか」「10日でしたら都合がいいです」「そうしましたら10日にしましょう」などの使い方をします。
「そうしましたら」のシーン別の使い方
「そうしましたら」は前後の文脈によっては非常に曖昧な表現になってしまうことがあります。「そう」が何を指しているのか、「した」は何をしたと言っているのか「ならば」は何を鑑みて「それなら」と言っているのか、この言葉だけでは伝わらない場合もあります。
このため、正確な言葉が好まれるビジネスシーンで使う場合は気を付けなくてはいけません。「そうしましたら」のメールでの使い方、ビジネスシーンでの使い方をご紹介します。
メールでの使い方
メールで書く場合は「そうしましたら」とは書かずにもう少し明確な言葉を使った方がよい場合も多いです。
「そうしましたら、10日にお会いしましょう」は、メールで書く場合は「私も10日が空いております。10日にお会いしましょう」などの書き方をした方が伝わりやすいです。
「添付資料の確認ができました。こちらで問題ありません。ありがとうございました」「そうしましたら、こちらで納品完了とさせていただきます」は、「添付資料をご確認いただき、問題なかったとのことですので、こちらで納品完了とさせていただきます」と書いた方が後で読み返した時などに状況を把握しやすいので親切だと言えます。
ビジネスでの使い方
ビジネスで使う場合は、「承知しました」と答えるべき場面で「そうしましたら」を繰り返してしまわないように気を配りましょう。
「10日に来て下さい」「そうしましたら10日に参ります」、「この書類を夕方までに仕上げておいてください」「そうしましたら夕方までに仕上げるようにいたします」、「明日は会議なので申し訳ないのですが少し残業していただけますか」「そうしましたら残業いたします」などの場面では「そうしましたら」ではなく「承知いたしました」と答えた方が自然です。
「そうしましたら」を敬語表現するときの例文
「そうしましたら」は「そう、した、ならば」を丁寧語の形で敬語にした表現です。
「またお会いしたいです」「10日でしたら空いています」「そうしましたら10日にお会いしましょう」の「そうしましたら」は、「また会いたいと思ってくれていて、10日が空いているならば、10日にお会いしましょう」を省略して伝えています。
「そう」が「10日が空いている」「した」が「会いたいと思っている」にかかっています。「ならば」は「会いましょう」にかかっています。
初回公開日:2018年02月28日
記載されている内容は2018年02月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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