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「そうしましたら」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例

更新日:2024年07月16日

「そうしましたら」は、ビジネスシーンで非常によく使う敬語表現です。社会人になってから「そうしましたら」が口癖になっているという人もいるのではないでしょうか。「そうしましたら」の正しい敬語表現と使わない方がいい場面を解説します。

提案を受け入れる場面

「そうしましたら」は、相手からの提案を受け入れる時によく使う言葉です。

「確認していただきたい書類があるんですが」「私は手一杯なので、確認してあげることができません。佐藤さんなら手が空いていると思いますよ」「そうしましたら、佐藤さんに頼んでみます」などの使い方をします。この場合の「そうしましたら」は「貴方は今手一杯で、佐藤さんの手が空いているのならば」という意味になるので正しい表現です。

「私は今手一杯なので、佐藤さんに頼んでください」と言われた場合は「そうしましたら佐藤さんに頼んでみます」と答えると、「貴方が佐藤さんに頼めというならば」という意味になるのでやや高飛車な印象になってしまいます。「承知いたしました。佐藤さんに頼みます」と答えた方が丁寧です。

「そうしましたら」は上司に使ってもいいか

「そうしましたら」は「そうしたならば」を丁寧語の形で敬語にした表現です。正しい敬語ですので上司に使っても問題ありません。「そういたしましたら」という謙譲語を使うとより丁寧です。

「10日か11日に飲み会を開こうと思うのですが、部長のご予定はいかがですか」「11日なら時間を作れる」「そういたしましたら11日にいたします」などの使い方をします。

「承知しました」と言った方がいい場面もある

「そうしましたら」「そういたしましたら」を上司に使う場合は特に、「承知しました」と答えるべき場面で「そうしましたら」と言わないように気を付けましょう。

「そうしましたら」は「そうしたならば」の丁寧語です。「ならば××しよう」は、「ならば行きましょう」「ならば帰るとしましょう」などのように自分の意思を伝える際に使う言葉です。このため選択の余地がこちらにある場面でしか「そうしましたら」は使いません。目上の人からの指示に対して「そうしましたら」と答えると不自然です。

「10日に飲み会をやるんだけれど、貴方は来られるか」「行けます」「集合場所は先輩に聞きなさい」「そうしましたら、先輩に聞きます」のような使い方は誤用にあたります。「承知しました」と答えるのが適切です。

「そうしましたら」の類語の敬語

「そうしましたら」には似通った場面で使う言葉がいくつかあります。「でしたら」「左様でございましたら」「そうすると」などです。それぞれの敬語表現をご紹介します。

でしたら

「でしたら」は「ですと」の丁寧語です。「そうしましたら」と同じような使い方をします。

「10日が空いています」「でしたら10日にお会いしましょう」、「10日と11日、どちらがいいですか」「11日なら時間を作れる」「でしたら11日にいたします」などの使い方をします。

そういたしましたら

「そういたしましたら」は「そうしましたら」の謙譲語です。丁寧語よりも尊敬語、謙譲語の方が丁寧な表現だとされています。

「11日は都合が悪い」「そういたしましたら、別のお日にちにいたします」などの使い方をします。

左様でございましたら

「左様でございましたら」も「そうしましたら」と同じような意味を持つ言葉です。

「11日なら空いているけれど、20時には帰らせてください。次の日が早いので」「左様でございましたら、別の日にいたしましょうか」などの使い方をします。

「そうしましたら」は多用しない方がいい?

「そうしましたら」は、ビジネスシーン、特に接客時に多用するのは避けた方がいい表現です。

接客

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初回公開日:2018年02月28日

記載されている内容は2018年02月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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