「お金」の敬語表現・お金の使い方と例文・別の敬語表現例
更新日:2024年06月29日
お金を受け取るときには上記のように、「相手から受け取ったお金」がきちんとあらかじめ指定した銀行口座に振り込まれているかという確認をし、その上で入金額の過不足の確認も含めて相手に「確認させていただきました」という旨を伝えます。
しかしこの「お金を集める場合」というのは主に「募金」や「支援」に関する場合のことを言うため、あらかじめ契約していた金額などが存在しないこともあり、この過不足という想定はなくなります。
・この度は、皆さまからのあたたかいご支援(お金)をいただき、誠に感謝申し上げます。
・少しでも多くの方々のあたたかいご助力をいただければ嬉しいです。
・あなたのあたたかいごカンパをいただくことができれば幸いです。
・ぜひ、皆々さまからのご支援・ご声援をいただきたく存じます。よろしくお願いいたします。
お金を渡す
「お金」という言葉にはもともと敬語表現がありませんから、この場合は「渡す」という動詞についての敬語表現をもって相手に敬意を示す形となります。「渡す」という言葉を使う場合は「こちらから相手への行動」となるため、その敬語表現は自然と謙譲語による敬語表現となります。
・お金をお渡しいたします。
・先日にいただきました商品代金の超過分につきまして、本日、ご返金させていただきました。
・ご返金させていただきます。
・(お金を)お納めさせていただきます。
・ご入金させていただきます。
・生活のためにどうぞお使いください。
これらの言葉が一般的に使われる謙譲語による敬語表現となります。これを尊敬語による敬語に直す場合は「お渡しになる」や「お金を渡されました」という客観的な表現になります。
お金を頂く
「お金をいただく」という場合は「お金を受け取る場合」と同じく、相手からあらかじめ決められていたお金を受け取る場合か、あるいはカンパなどのように、援助されてお金をいただく場合の2種類があります。
・この度は商品をご購入下さり、またさっそくご入金の方もご確認させていただき、誠にありがとうございます。
・ただいまご入金の方をご確認させていただきました。
・わたくしどもの生活もこれで助かります。この度はご援助をいただきまして、誠に感謝申し上げます。
・このように多大なご助力をいただくことができ、誠に感謝申し上げます。
このように、「お金をいただく」という場合にもいろいろな場面の展開があるため、その場の状況に応じて、さまざまな返答の仕方が生まれてきます。たいていの場合は「お金」という言葉を出さずに、「感謝いたします」や「ご助力」といった言葉を代わりに使うことが多いでしょう。
お金を返す
借金をしていたり、また友人・知人から都合を付けてもらって、その場でお金の援助をしてもらったりした場合、当然「その借りたお金を返すこと」や「何らかの形でそのお金を借りたことへのお返しをする」という場面が出てきます。
・先日にお借りいたしました○○円につきまして、本日、全額をご返金させていただきます。
・先日までに未納しておりましたお金につきまして、その利息分をご返金させていただきます。
・先日はあのようにご支援いただきまして、誠に感謝いたします。これはほんの些細なお気持ちですがお納めください。
このように、「お金を返す」という場合にも主に借金と援助された場合という2つの状況があるため、その場に応じてきちんとした敬語表現をもってこの場合もお金を返す姿勢になります。この場合は「ご返金」という形容か「お納めください」という表現が一般的になされます。
お金を受け取ってくる
この「お金を受け取ってくる」という場合も「お金を回収する」という集金の場面とほぼ同じになります。
・先日にお送りさせていただきました商品代金につきまして、本日、お支払いのご確認をさせていただきに参りました。
・ご入金をご確認させていただきます。
・ご入金をご確認させていただきました。
・過不足のないよう、きちんとご入金額のご確認をさせていただきます。
「お金」の敬語での使い方
「お金」に関する敬語表現というのは、特に金銭上のトラブルを回避するために非常に慎重な姿勢をもって相手に伝えなければならなく、主に相手と自分との信頼関係をなくなさないよう細心の注意を払う形で示されます。
・ご入金額をご確認させていただきます。
・本日は代金をお支払いいただきまして、誠に感謝いたします。
・スムースにお取引を終えることができましたことを、誠に嬉しく存じます。
・ご返金させていただきます。どうぞご確認ください。
・ご入金額につきまして、○○円の不足分がございました。
・ご入金額につきまして、○○円の超過分がございました。
これらの表現が一般的に使われており、どの場合でも相手に対して誠意を示す敬語表現をもって伝えなければいけません。
敬語の種類
日本語の敬語表現には主に3つの表現法があり、1つ目は尊敬語、2つ目は謙譲語、3つ目は丁寧語となります。尊敬語は「目上の相手や立場が上位にある人に対し、話者が一方的に尊敬の念をもって敬意を示す敬語表現」を指し、もっぱらビジネス上のやり取りにおいて使われます。
謙譲語は「相手と自分の立場や関係性を問わず、話者が自発的にその立場や姿勢を低めて敬意を示す敬語表現」を意味し、これはビジネス上のやり取りでもプライベートでも、実に多くの場面で使われている最も一般的な敬語表現といえるでしょう。
丁寧語は「不特定多数の人々に公示できる、丁寧な言葉遣いによる敬語表現」を指し、主に「です・ます調」をもって相手に誠意が示される最もポピュラーな敬語表現といえるでしょう。
それぞれの敬語表現での使い方
初回公開日:2018年04月11日
記載されている内容は2018年04月11日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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