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敬語「ご了承願います」の意味|使い方・例文・丁寧表現も解説

更新日:2024年09月01日

「ご了承願います」という言葉を聞いたことはありませんか?本記事では、「ご了承願います」の意味や使い方、どのようなシーンで使用するかなどをご紹介していきます。メール文章や電話対応などで使用したい方は、是非この記事を参考にしてみてください。

  • 誠に勝手ながら、12月31日をもって当店は閉店とさせていただきます。予めご了承願います。

お詫びする場合

相手に迷惑をかけてしまった際にも、「ご了承願います」と使用することがあります。

例文のように「あなたにご迷惑をおかけしてしまうかもしれないので、どうか理解してほしい」とお願いする場合に「ご了承願います」という敬語表現は使用します。

  • ご迷惑をおかけして大変申し訳ございません。お問い合わせいただいた件は現在確認を急いでおります。何卒ご了承のほどよろしくお願いいたします。
  • 定員に達しましたので応募を締め切りさせていただきました。何卒、ご了承いただきますようお願い申し上げます。

「ご了承願います」を敬語として用いる時の注意点

「ご了承願います」とは丁寧な敬語表現ですが、どんな場面や相手に対しても丁寧な表現だから使用しても問題ないというわけではありません。

対応する相手によっては、そのまま使用することで不快にさせたり、失礼な表現になってしまうこともあります。

また丁寧な使い方だから問題ないと普段何気なく使用しているフレーズが、実は間違った使用方法だったかもしれません。

ここでは「ご了承願います」を敬語として用いる時の注意点をまとめてみました。使用する際の参考にしてください。

目上の人に使うのは避ける

相手が上司などの明らかな自身より目上の方へ伝える場合は、丁寧語では失礼に当たります。必ず尊敬語や謙譲語を適切に使用した敬語を使うようにしましょう。

相手を敬いつつ、伝えていくのであれば、「ご了承願います」を尊敬語で表現する際は「ご了承の程、よろしくお願いいたします」というように敬語表現を単語ごとに区切って使用しましょう。

また何かしらの事情があって、相手に伝えたい場合は、謙譲語を使い、「ご了承の程、よろしくお願い申し上げます」と敬語表現していきましょう。

二重表現に注意する

同じ意味を持った言葉を重ねて使用することを二重表現といいます。

「頭痛が痛い」「はっきりと明言する」「後で後悔する」といった言葉は二重表現になります。

「ご了承願いますようお願い申し上げます」といった表現は「願う」を二回繰り返している二重表現となりますので、好ましい使い方ではありません。

そのまま違和感なく使用していると、相手にはもやっとした文章だなとストレスのある受け止められ方になりかねません。二重表現にならないよう注意しましょう。

二重敬語に注意する

1つの言葉に2つ以上の同じ敬語を使用する表現は「二重敬語」といいます。

「ご了承願いますでしょうか」という表現は普段のやりとりでよく使用してしまいがちですが、「願う」に丁寧語の「ます」、「でしょう」を使用した敬語です。こちらは丁寧語を2つ使用している「二重敬語」となり、間違った表現となります。

正しく敬語表現するには、「願う」に丁寧語の「ます」を使用し、「了承」には尊敬を表す接頭語の「ご」を加えた「ご了承願えますか」とするのが良いでしょう。

お客様に使うと一方的なイメージを与えてしまう

あなたがサービスなどで対応を受ける際、「〇〇日前よりキャンセル料金が発生いたします。予めご了承ください。」などと言われたことがあるかもしれません。

この言い方は「事前に理解、納得をしておいてください」という意味合いになるので、お客様に対して使用することに差支えはありません。

しかし、この表現は相手に選択肢を与えず、一方的な伝え方に聞こえてしまうので、使用する際は注意するようにしましょう。

「ご了承願います」の言い換え表現

ここまで「ご了承願います」という言葉の意味や使い方、注意点などを挙げてきました。では次にこの言葉以外で「ご了承願います」と同じような意味をもつ表現はないか考えていきます。

この言葉だけで表現していっては相手に「一方的すぎないか」「他人任せすぎるのでは」と解釈されることがあるかもしれません。

ほかの言い換えた表現を用いることによって、相手にもこうしてほしいというニュアンスが伝わるようになり、より円滑なコミュニケーションをとれるようになり、物事も進みやすくなるでしょう。

「ご容赦願います」

「お客様にはご不便をおかけすることもありますがご容赦いただきますようお願いいたします。」など「ご容赦」という言葉を聞いたことがあるでしょう。

「容赦」とは手加減する、大目に見るといった意味があります。「ご容赦願います」は「あなたの期待通りにいかないかもしれませんが、大目に見てください。」と相手にお願いをするような意味になります。

この言葉を使用するケースとしては、こちら側に過失があった場合に使用されます。相手に理解を求めるより、謝罪をして許しを請うニュアンスも含まれていますので、使用する際は注意するようにしましょう。

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初回公開日:2018年03月28日

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