「お任せします」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例
更新日:2024年06月27日
「お任せいたします」は、「任せます」の謙譲語です。正確には「お任せ」は尊敬語、「いたします」は謙譲語の形になっています。
「行きたい所はありますか」「この辺りの土地勘がないので、お任せいたします」「承知いたしました。ではおすすめの場所をご案内します」などの使い方をします。
お任せしたいのですが
「任せます」ではなく「お任せしたいのですが」などの形の敬語表現をする場合もあります。任せることができるかどうか分からない事柄を頼んでみるときに使います。
「何処へ行きましょうか」「観光目的なんですが調べずに来てしまったんです。一日乗るので行き場所は運転手さんにお任せしたいのですが」、「新人の教育を貴方にお任せしたいのですが、忙しいですか」などの使い方をします。
お任せできますか
「お任せできますか」は「お任せしたいのですが」と同じような場面で使います。
「お任せでカクテルを作っていただけますか」、「写真を撮るのは苦手なので、お任せできますか」、「今度の食事会の幹事をお任せできますか」などの使い方をします。
「お任せします」と言われたときの返事
「お任せします」は、相手を信頼して相手の判断に従う、という気持ちを伝える時に使う言葉です。
「信頼している」というニュアンスのある言葉なので「お任せします」と言われた場合は「ありがとうございます」など、信頼に対してのお礼を伝えるのが自然です。お礼を言った後で、「力を尽くします」などの言葉を言い添える場合もあります。
ありがとうございます
「お任せしますので、選んでいただけませんか」「幹事をお任せします」などの言葉を言われて、自分にできる範囲のことだったために引き受けるという場合は「ありがとうございます」と答えるのが自然です。
「食事会の場所選びをお任せしたいのですが」「ありがとうございます。では良い店を選んでおきます」、「デートに来ていく服を買いに来たんですがファッションのことは良く分からなくて。見立てをお任せできませんか」「ありがとうございます。お任せください」などの使い方をします。
お任せください
「××をお任せします」と言われて、できる範囲のことだったので引き受けることにした、という場合は「お任せください」などの返答をする場合もあります。
「パソコンとプリンターの繋げ方がよく分からなくて。お任せできませんか」「承知いたしました。お任せください」、「この仕事をお任せしたいのですが」「承知いたしました。お任せください」などの使い方をします。
力を尽くします
「お任せします」と言われて、できる範囲のことだったので引き受けることにした、という場合「ありがとうございます。力を尽くします」などの返答をすることもあります。
「新人の教育をお任せします」「ありがとうございます。力を尽くします」、「センスがよさそうだから、あなたに見立てをお任せしたいのですが」「ありがとうございます。力を尽くします」などの使い方をします。
できないことを任された場合
できないことを「お任せします」と言われた場合は断らなくてはいけません。「恐れ入りますがいたしかねます」「申し訳ありません。私では力不足です」などの言葉で断ります。
「パソコンの設定をお任せしたいのですが」「恐れ入りますが私にはできそうにありません。力不足でお役に立てず申し訳ありません」、「新人の教育をお任せしたいのですが」「申し訳ありません。今の仕事で手一杯で、できそうにありません。他の人にお願いしていただけないでしょうか」などの使い方をします。
「お任せします」の敬語表現を使いこなそう!
「お任せします」は「任せます」の敬語表現です。「任せます」は相手を信頼して相手の判断に従うと伝える場面で使います。「お任せいたします」「お任せしたいのですが」などの言い方をする場合もあります。
「プロジェクトのリーダーをお任せします」「ありがとうございます。力を尽くします」、「幹事をお任せしたいのですが」「承知しました。お任せください」などの使い方をします。
「お任せします」の敬語表現を押さえて使いこなせるようになりましょう。
初回公開日:2018年03月06日
記載されている内容は2018年03月06日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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