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「自分の都合」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例

更新日:2024年07月02日

社会人になるとあらゆる場面で敬語を使用しなければなりませんが、あなたは正しく敬語が使えているでしょうか。「自分の都合」を相手に伝えるときに正しい敬語を使えているでしょうか。今回は相手を不愉快にせず自分の都合を相手に伝える敬語表現をご紹介します。

・大変ご無理なことをお願いして申し訳ございません
・無理なお願いを申し上げ誠に心苦しく存じます
・誠にご無理なお願いで恐縮なのですが
・大変ご無理なお願いで恐縮ですが
・無理なお願いを差し上げ、失礼しました

勝手を言ってすみません

・ご迷惑をおかけしますが申し訳ございません
・お手数おかけしますが申し訳ございません
・こちらの都合ばかりで大変恐縮ではございますが
・勝手を申し上げ、大変恐縮ではございますが

「自分の都合」の別の敬語表現

自分の都合のことを「一身上の都合」と言い換えられる時があります。普段は言葉にして聞くことはありませんが、会社を退職する際に書く退職届などで使用することが多い「一身上の都合」とはどのような意味なのでしょうか。

一身上の都合とは、自分の都合や家庭の事情、個人の事情のことを意味します。例えば退職届を書くときに会社を辞める理由を長々と書くことはマナー上あまり良いとは言えません。しかもその内容が自分の都合によるものなら、より不快感を会社側に与えてしまいます。

そのような場合や、会社を辞める本当理由や詳細を伝いたくない時などに円満退職を試みるために「一身上の都合」は使われます。また、転職先の履歴書にも使用できる言葉が「一身上の都合」です。

一身上の都合で退職した人の割合

平成30年2月総務省統計局により発表された労働力調査によると、2017年役員以外の職務で非正規の職員・従業員の男女2036万人に現職の雇用形態についた主な理由を調査したところ「自分の都合のよい時間に働きたいから」とする人が539万人(28.3%)と最も多い結果がでました。

次に多かった理由は「家計の補助・学費等を得たいから」とする理由で407万人(21.3%)という結果がでました。この理由に関しましても自分の都合と捉えることができるでしょう。

その他の主な理由は「家事・育児・介護等と両立しやすいから」「通勤時間が短いから」「
専門的な技能等をいかせるから」「正規の職員・従業員の仕事がないから」などがあげられて調査されていますが、どの理由も自分の都合なので退職願いに書く場合には一身上の都合が使える内容でしょう。

知らないと損する自己都合と会社都合の違いってなに?

退職する理由として円満に解決したい場合「一身上の都合」が使用できることはご紹介しましたが、一身上の都合という言葉は自分の都合、つまり自己都合になります。では、自分の都合と会社の都合の違いはどのようなことなのでしょうか。また、自分の都合と会社の都合の違いを正しく知らないと損をしてしまうこととはなんなのでしょうか。

会社都合による退職とは、会社の業績不振やリストラ、倒産などを理由に一方的に労働者に退職をさせることを指します。自分の都合による退職とは、自分の意志による退職のことを指します。

退職の理由が自分の都合か会社かのどちらかによって変わることは雇用保険です。自分の都合の場合保険の加入期間で給付される日数が決まるので働いてから1年未満に失業したら受け取ることができません。また、給付されるまでも3か月待たなくてはならないなど会社都合による退職より不利になることが多くあります。

自己都合の意味を表す敬語「私事」「私用」「私情」の使い分けとは?

自分の都合を敬語にしたいときに使用される敬語「私事」「私用」「私情」を正しく使えているでしょうか。一見同じ意味のように聞こえてしまうこの3つの敬語ですが、実は少し違うニュアンスを持っています。

辞書などをひくと「私事」と「私用」と「私情」は類義語として記載されていることがあるため、使用上問題ないものだと捉えがちですがビジネスシーンにおいて使分けをしないと相手に対して不快感を与えたり失礼になる場合もあるので正しく理解しましょう。

例えば会社を休む際「私情によりお休みいたします」だと「休みたいと思ったから休みます」のような意味になってしまいます。違和感がない敬語にするなら「私事都合によりお休みさせていただきます」の方がずっと聞き心地が良い言葉になります。

自己都合を正しい敬語で使うのであれば「私事都合」「私用」を使いましょう。「私事」「私用」「私情」の使い方を間違えないようご紹介します。

私事はどういう時に使う敬語なの?

「私事」は「わたくしごと」または「しじ」と読みます。会話では「わたくしごと」をいうことが多く文章では「しじ」と読むことが一般的であり、自分個人の事や私生活に関係したことを意味します。

事柄という意味をあらわす「事」と事情をあらわす「事」の両方の意味を持っているので自分の事情や用事を敬語にかえた「私事」を使用する場合は、私の用事+私の感情となるために「私事都合」という敬語を使いましょう。

私用はどういう時に使う敬語なの?

「私用」は「しよう」と読みます。自分の用事がある場合に使われる言葉です。用事なので自分の感情は入りません。例えば病院へ行くときや授業参観へ行くときなど、単発で入った用事があるときに多く使われているのが「私用」です。ビジネスシーンでは「私、用事があるため」とは言わず敬語になおして「私用のため」と使うようにしましょう。

私情とはどういう時に使う敬語なの?

次のページ:ビジネスシーンで使う「自分の都合」の敬語を使いこなそう!

初回公開日:2018年02月27日

記載されている内容は2018年02月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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