「やめておく」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例
更新日:2024年07月29日
「やめておく」の敬語表現
「やめておく」は敬語にすると「やめておきます」になります。
「先輩達が飲み会をするらしくて、一緒にどうかと誘われたんですが、行きませんか」「私はやめておきます」、「もう一杯飲みませんか」「明日早いのでやめておきます」、「セミナーがあるみたいですよ。行って来たらどうですか。私は行きませんが」「先輩が行かないなら私もやめておきます」などの使い方をします。
「やめておく」の敬語での使い方
「やめておきます」は「やめておく」の丁寧語の形での敬語表現です。尊敬語では「やめておかれる」になります。謙譲語では「やめておかせていただく」です。
敬語の種類
敬語には「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」があります。「やめておく」は丁寧語の形で敬語にすると「やめておきます」、謙譲語では「やめておかせていただく」、尊敬語では「やめておかれる」です。
「もう一杯飲みますか」「明日早いのでやめておきます」「明日早いのでやめておかせていただきます」、「私はもうやめておきます。先輩も明日早いのですからやめておかれてはいかがですか」「やめておかれたほうがよろしいのでは」というような使い方をします。
使い方
「やめておく」自分の意思で何かをしないと決めるときに使います。「お酒はもうやめておく」「××に参加するのはやめておく」などの使い方をします。
「セミナーがあるそうですよ。先輩は参加されますか」「私は前に同じものに参加したので今回はやめておきます。貴方は出た方がいいですよ」、「体調が悪いなら医者に相談してきたらどうですか」「いや、やめておきます。そこまでではないので」などの使い方をします。
メールでの使い方
「××様。いつもご愛顧いただきありがとうございます。新しい商品が入ったのですがお試しになりませんか。キャンペーン中ですのでお安くなります」「せっかくですが、今回はやめておきます」、「先輩達に飲みに行かないかと誘われたのですが、一緒に行きませんか」「私はやめておきます。楽しんできてくださいね」などの使い方をします。
「やめておく」を使わないほうが良い場面
「やめておく」は、「都合が悪いという訳ではないのだけれど気持ちが乗らないから」というようなニュアンスのある言葉です。
このため、相手が主催する会に招かれたというような場面で「やめておく」の敬語表現を使うと相手を傷つけてしまう恐れがあります。
相手が主催する集まりに「参加しない」と伝える場面
相手が主催する集まりに招かれたが、「行きたくない」という気持ちがある、という場面ではつい「やめておく」と言ってしまうかもしれません。
しかし、「やめておく」や、「やめておく」の敬語表現である「やめておきます」をこのような場面で使うのは避けた方が無難です。「やめておく」は予定が合わないなどの理由から「やめる」のではなく、自分の意思で「やめる」と決めた、というニュアンスがあるためです。
自らが主宰する集まりに「行きたくない気持ちがある」と言われたら、気分を害する人が多いだろうと考えられます。「都合が悪い」「都合がつかない」「予定がある」など、「自分としては行きたいのだけれども他に用事がある」というニュアンスの言葉で断るようにしましょう。
状況から判断してやめておかざるを得ない場面
「明日の未明に台風が直撃するようなので、早朝会議はやめておきます」「主賓の佐藤さんが急病で入院されたため、歓迎会はやめておきます」などは、不自然な敬語表現です。
「やめておく」は「決行してもよいのだけれど、自分の気持ちからやめておくことにする」という状況で使う言葉です。状況から判断して、やめておかざるを得ないような場面の場合は「中止する」と言った方が自然です。
「明日の未明に台風が直撃するようなので、早朝会議は中止いたします」「主賓が入院したため、歓迎会は中止になりました」などの表現が正しいです。
「やめておく」を敬語表現するときの例文
初回公開日:2018年03月03日
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