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「お仕事」の使い方と例文・敬語の種類・お仕事の別の敬語表現

更新日:2024年03月14日

「お仕事」という言葉を、敬語ではどう表現すると良いでしょうか。「お仕事頑張ってください」や「お仕事が忙しい」など、多岐に渡る表現が存在します。正しい敬語の種類や使い方はもちろんのこと、言葉遣いで注意することべき点についても、併せて学びましょう。

敬語の変換の仕方を「尊敬語」と「謙譲語」に分けて紹介します。どちらも間違いやすいので、状況に応じて適切に使えるように、日頃から心がけましょう。

尊敬語の変換の仕方

尊敬語は、相手を主語にして話す時に使います。相手の物や行動、状態や家族などを敬語で表現するのが主な特徴です。動詞の語尾に「なされる」「される」「れる」を付けて、「お」や「ご」と合わせ、「お~なる」のような言い方をします。一例としては、下記のような表現が挙げられます。

・言う→おっしゃる
・聞く→お聞きになる
・見る→ご覧になる
・行く→いらっしゃる、行かれる
・来る→いらっしゃる、お越しになる、お見えになる、おいでになる
・知っている→ご存じ
・食べる→召し上がる
・くれる→くださる

などです。

謙譲語の変換の仕方

謙譲語の変換の仕方を紹介します。丁寧語の「お」を使いながら、自分の行動や状態などを謙譲語で表現します。

例えばですが、尊敬語の「なされる」と「される」にあたるのが、「いたす」と「~いただく」です。動詞の語尾に付けると、謙譲語の表現になります。ただし、「拝見いたします」のように、動詞がすでに謙譲語に変換しているものは、二重に敬語にしてはいけません。

・言う→申し上げる
・聞く→伺う、聞かせていただく
・見る→拝見する、見せていただく
・行く、来る→伺う、参る
・わかる→承知する、かしこまる
・知っている→存じる、存じ上げる、承知する
・食べる→頂戴する、いただく
・あげる→差し上げる
・思う→存じる、存じ上げる

などです。

注意すること

敬語を使う際に注意することがいくつかあります。ここでは二重敬語と「お」や「ご」の使い方について解説します。普段何気なく使っている言葉だからこそ、この機会に正しい知識を身につけましょう。

二重敬語とは?

二重敬語とは、1つの単語の中に同じ種類の敬語が2つ以上使われている言葉をいいます。間違いではないのですが、聞き苦しく言葉の響きとして美しくないので、使わないのが基本です。

・「承知いたしました」→(承知)と(いたす)が謙譲語です。「承知しました」です。
・「拝見いたします」→(拝見)と(いたす)が謙譲語です。「拝見します」です。
・「拝見させていただきます」→(拝見)と(いただく)が謙譲語です。「拝見させてもらいます」です。
・「おっしゃられた」→(おっしゃる)と(られる)が尊敬語です。「おっしゃった」です。
・「ご覧になられる」→(ご~なる)と(られる)が尊敬語です。「ご覧になる」です。

などが、二重敬語の一例です。

二重敬語の例外

二重敬語でも広く世の中に普及して、皆が使うので慣用句になり、容認された表現もあります。いくつか紹介します。

・「お召し上がりになる」→(召し上がる)と(お~なる)が尊敬語の表現です。
・「お伺いする」→(行く)を謙譲語に変換した(伺う)に(お)を付けています。

さらに接続詞の「て」でつないだ文は、「て」の前後に敬語を二重に使っても良いとされています。いくつか紹介します。

・「ご覧になっていらっしゃる」→(ご覧になる)と(いらっしゃる)を(て)でつないでいます。
・「ご存じでいらっしゃる」→(ご存じ)と(いらっしゃる)を(で)でつないでいます。
・「伺わせていただきます」→(伺う)と(いただく)を(て)でつないでいます。

以上が、二重敬語の例外です。

「お」と「ご」の使い方

「お」と「ご」は、丁寧語で使う時には語尾に「です」や「ます」を付けます。尊敬語で使う時には、語尾に「なる」「なされる」「される」「られる」などを付けます。

「お」と「ご」の使い分け方は、主に漢語(音読みの言葉)には「ご」を付けます。そして和語(訓読みの言葉)には「お」を付けます。例を見てみましょう。

・お話・お手紙・お顔・お住まい・おことづけ・お断り・お見事
・ご結婚・ご予定・ご到着・ご出発・ご健康・ご理解・ご依頼・ご計画

など、こう言った表現は「お」や「ご」をつけて、より丁寧な表現にします。

しかし、漢語なのに「お」を付ける例外もたくさんあります。女性や子供が使う、生活に親しんだ言葉に多く見られます。

・お電話・お返事・お勉強・お名刺・お時間・お天気

などです。

謙譲語でも「お」や「ご」を使う例

謙譲語は、自分が主語でへりくだった表現をする言い方なので、基本は「お」や「ご」を付けるのは間違いです。しかし、相手のためにする行動などを指して言う場合は、「お」や「ご」を付けて使います。

・ご報告申し上げます
・ご連絡いたします
・お電話をさせていただきます

こう言った表現は、たとえ謙譲語でも「お」や「ご」をつけましょう。

「お」と「ご」を付けない言葉

言葉の響きとしておかしいものには、「お」や「ご」は付けません。例を挙げます。

・お会社・お学校・お区役所→公共物には付けません。

・おかみなり・お雨・お晴れ→自然現象には付けません。

・おインテリ・おキッチン・おベースボール→外来語には付けません。

・お頭・お弟・お親→「お」や「あ」で始まる言葉には付けません。

「お」や「ご」をつけると丁寧に見えます。しかし、だからと言って何でも「お」や「ご」をつけて良いわけではありません。

敬語「お仕事」の例文

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初回公開日:2018年03月28日

記載されている内容は2018年03月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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