「お年寄り」の敬語表現・お年寄りの使い方と例文・別の敬語表現
更新日:2024年06月06日
「お年寄り」の敬語表現は?
「お年寄り」という言葉は用いられることが多い言葉であり、「年寄り」を敬語にしたものでもあります。しかしながら、敬語と言えども「お年寄り」の言葉は、あまり良い印象で捉えられない・使用されないことも多いです。
そのため、「お年寄り」の敬語表現を知っておくと、役に立つ時が来るでしょう。年齢の話は敏感になりやすい人もいるため、「お年寄り」という表現は避け、意味だけでなく印象的にも問題がないとされる「お年寄り」の敬語表現を学んでおきましょう。それでは、「お年寄り」の敬語表現をご紹介していきます。
ご高齢者
「高齢者」は「お年寄り」と同じくらい、よく用いられる表現です。「高齢」の意味は「年齢が高い」ですので、「お年寄り」よりも違和感の無い表現とされています。この「高齢者」という言葉を敬語表現として用いる時には、「ご」を付けた「ご高齢者」の方が良いでしょう。「ご」は漢字で「御」と書き、付く言葉に丁寧さと敬意を込める意味があります。
ご高齢の方
「ご高齢の方」は、「高齢」に「ご」を付けた「ご高齢」+「人」を意味する「方」を組み合わせた話し言葉になります。話し言葉というのは、文章ではなく、口頭でのみ使用する言葉のことを言います。「ご高齢者」から「人」を意味する「者」を抜いて、代わりに「方」を付けて、「ご高齢」と「方」をつなぐ部分として「の」を使うことで、言い表した時に聞き受けの良い響きになります。
ご年配の方
「ご年配の方」も「ご高齢の方」と同様、話し言葉になります。「ご年配」と「ご高齢」は同じ感じの人を表す時に使いますが、言葉が持つ意味としては、「高齢」は「年齢が高い」で「年配」は「年齢が上」といった違いがあります。つまり、「生まれてからの年が多い」人は「高齢」、「自分よりも年齢が上」の人を「年配」と言います。
しかしながら、現代においては「年配」=「40代・50代以上」のイメージが強いそうです。意味的には「お年寄り」の敬語表現として「ご年配の方」を使うことができるため、「お年寄り」と言うほどのご高齢感がない場合は「ご年配」を使っても良いでしょう。
ご老体
「ご老体」は、「老体」という言葉に「ご」を付けたものです。「老体」の意味は単に「老いた体」=「高齢の方」もありますが、「ご」を付けることで「老人を敬っていう語」になります。単に「お年寄り」ということを表しているのではなく、敬いの気持ちを込めた「お年寄り」の敬語表現とされます。
ご尊老
「ご尊老」は、「尊老(そんろう)」という言葉に「ご」を付けたものです。書き言葉であり、改まった場(きちんとするべき場)で使用される「お年寄り」の敬語表現でもあります。
「尊老」だけでも「尊ぶ老」と書くように、敬いの気持ちが込められていますが、「ご」を付けることで丁寧さも含まれるようになるため、「お年寄り」という名称の敬語表現としては「ご」を付けた「ご尊老」の形で使います。
ご老台
「ご老台」は、「老台(ろうだい)」という言葉に「ご」を付けたものです。「ご尊老」と同じく書き言葉であり、改まった場(きちんとするべき場)で使用される「お年寄り」の敬語表現です。「老台」が持つ意味は「老人・年長の人を敬っていう誤」で、二人称の人代名詞として使います。
つまり、話し手が自分・聞き手になる人が老人あるいは年長の人であった時に、その聞き手を表す意味で使えるということです。話の中に登場するだけの人、話をしているわけではない人である三人称(話し手と聞き手以外の人)において「お年寄り」となる存在を表す時には、「ご老台」は使えません。
老大人
「老大人(ろうたいじん)」の意味は、「老人・年長の人を敬っていう語」です。「ご尊老・ご老台」と同じく書き言葉であり、改まった場で使う言葉とされます。意味は「ご老台」と同じですが、使い方においては違いがあります。
「ご老台」は二人称の人代名詞として使うことが決められていますが、「老大人」にはそのようなルールがありません。そのため、老人・年長の人を敬っていう語の意味を持つ言葉としては「老大人」の方が使用範囲が広いと言えます。
「お年寄り」を敬語表現にした時の使い方!
初回公開日:2018年02月19日
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