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「体に気をつけて」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例

更新日:2024年10月07日

「体に気をつけてね」と言われたら相手からの思いやりを感じて良い気分になる人がほとんどでしょう。そんな「体に気をつけて」は目上の人に対してや畏まった手紙などでも多く使われる日本らしい思いやりの言葉です。マナーとして間違いのない使い方や類語表現などご紹介します。

「気をつける」は「注意を払う」という意味ですが、「体に気をつけて」は少々あいまいな表現です。体の何に気をつけるか、ということはあえて言及しないことで広くだれにでも使いやすい言い回しになっています。

・「気をつけてください」
・「お気を付けください」
・「気をつけてお過ごしください」
・「お気を付けくださいますよう」

「体に気をつけて」を敬語表現するときの例文

前述のとおり「体に気をつけて」をそのまま敬語にすることができます。

・「お体に気をつけて今後ともご活躍下さい」
・「お体にお気をつけてお過ごしください」

一見するとかなりカジュアルな表現のようにも見えますが、目上の人に申し上げる言葉として、続く言葉も尊敬語か丁寧語のチョイスになります。また「~下さい」としたところで目上の人に対して用いない言い回しはこれにあたりませんので注意しましょう。

×:目上の人に対して「お体に気をつけて頑張ってください」
○:友人に対して「体に気をつけて頑張ってください」

メールや手紙での「体に気をつけて」の使い方

ご紹介したとおり「体に気をつけて」はメールや手紙などの末尾に良く用いられがちな表現です。

その言い回しについては前述でご紹介して参りましたが、メール・手紙などでこれらを用いる際にはどのようなところに注意したらよいのでしょう。文書での「体に気をつけて」の使い方を確認しておきましょう。

手紙での「体に気をつけて」の使い方

メールやその他連絡手段の登場・発展により、手紙を出す機会というのは少なくなってきているでしょう。しかしその分気持ちが伝わりやすかったり、何度も見直してもらえる手紙は無くなることなくおもに年配の方に感謝などを伝えるツールとしてです。送る相手が相手だけに、そのマナーには気をつけて作成したいところです。

手紙は主に
・「前文」頭語・季節の挨拶・相手の状況を気遣う文
・「主文」本文
・「末文」結びの挨拶
で構成されており、主文の内容がお見舞いでなければ「体に気をつけて」を差し込むのは末文と決まっています。

本文が終わったところで次の行の頭から、もしくは「末筆になりますが」などの言葉でワンクッション置いてから前述したような例文を差し込む形が一般的です。

メールでの「体に気をつけて」の使い方

通常の手紙同様、文末の結びの言葉として「体に気をつけて」を用います。しかし現在の社会人の中には、メールは携帯電話のEメールから慣れ親しんだという人も少なくなく、友人にちょっと連絡を取る手軽な連絡手段ツールととして認識してしまわれがちです。

メールはビジネスのシーンにおいては「ビジネス文書」として定義されています。目上の人や取引先もメールでのやり取りがメインになりつつある昨今、メールにおいてもしっかりとした文書マナーを心がけましょう。

要件だけになってしまいがちなメールなので、一言「体に気をつけて」といった内容の文章を添えるだけで相手の目を引くこともできる可能性があります。「体に気をつけて」をうまく使って相手に好印象を与えましょう。

年賀状での「体に気をつけて」の使い方

年賀状や暑中見舞いでも「体に気をつけて」を添える人は多くなっています。特に寒い時期や暑い時期に送るこれらの挨拶状は、「寒い時期が続きますので」など気温や気候について注意を促す一文が便利に使うことができます。

「体に気をつけて」の類語・別の敬語表現

日本語には文頭後、接尾語などは同じような意味の言葉が多数ありますので、あまり同じ表現が連続で用いられないように文章全体のバランスを考えながらさまざまな表現を使えるようにしておくと、ビジネス文書や手紙などのレベルを上げることができます。

「体に気をつけて」にも同じような意味合いで別の言い回しというものが多々あります。言う相手やシチュエーションなどによって使い分けられます。なるべく多くのバリエーションを知っておけると良いでしょう。

ご自愛ください

「ご自愛ください」は手紙や、メールの末尾に良く用いられる表現で、「自分で自分を愛する」ということから「体に気をつけて」とほぼ同じ意味合いの言い回しです。男女ともに用いることができ、言う相手も目上の方に使ってまったく問題ない定型文であるため、大変便利な言い回しです。

・季節の変わり目から、ご自愛ください。
・季節柄、ご自愛ください。
・ますます寒く(暑く)なりますから、ご自愛ください。
・酷暑(酷寒)の折(おり)、ご自愛ください。

また「ご自愛」の「自」は「自分」のことで、「体」のことも含めて指すため、「お体ご自愛ください」とするのは意味がかぶってしまい間違った表現と言われます。

お体ご留意ください

「留意(りゅうい)」はある物事に心を留め気をつけること、注意する事ですので、「体に気をつけて」と同じ意味となります。聞いた限りは似たような言葉ですが、「お体ご注意(ちゅうい)ください」は少々上から、かつ強めの表現でありますのであまり言われません。強調する時には「くれぐれも」などの別の語を加えるようにします。

また、「ご自愛ください」と同じく気候や相手の状況を気遣うような分を付け足して使われます。

・健康にご留意され、益々のご活躍をお祈りしております。
・年末にかけお忙しいと存じますが、健康にはくれぐれもご留意ください。

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初回公開日:2018年03月21日

記載されている内容は2018年03月21日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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