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敬語「承る」の意味とは?使い方・例文・注意点・英語表現を解説

更新日:2024年03月18日

「承る」という敬語の意味をきちんと理解していますか?同じ読みの「受け賜わる」と混同して使っている人もいるでしょう。この記事では「承る」の意味や使い方、似た言葉との違いを紹介します。敬語の知識を身につけたい人は、ぜひ参考にしてください。

「引き受ける」の意味で用いる場合

「引き受ける」の意味で用いる「承る」は、目上の人やお客様からの指示や要望を引き受けるときに使います。こちらは「お礼」や「感謝」と言った意味は持ちません。指示や要望を聞き入れて行動する場合に用いられます。

「引き受ける」の意味で用いる場合の例文は以下の通りです。

  • 「お客様からの御用命を承りました。」
  • 「誠に申し訳ございませんが、ご要望を承ることはできかねます。」

「伝え聞く」の意味で用いる場合

「伝え聞く」の意味で用いる「承る」は、目上の人から直接指示や要望を受けるわけではなく、目上の人の様子を伝え聞いたときに使われます。直接の指示を受けた場合の「聞く」の意味で用いる「承る」とは異なります。

「伝え聞く」の意味で用いる場合の例文は以下の通りです。

  • 「〇〇様は病気になられたと承りましたが、その後お加減はいかがでしょうか。」
  • 「本日ご予約の〇〇様のキャンセルを承りました。」

敬語「承る」の注意点

ビジネスシーンで頻繁に使われる「承る」ですが、使うときにはいくつか注意が必要です。4つの意味があるため、前後の会話や状況などをふまえて使いましょう。

「承る」の使い方の注意点を紹介します。

目上の人にも使うことができる

「承る」は自分を主体とし、相手を敬うときに使われる敬語です。ビジネスシーンでは、目上の人から指示や要望を受けるときに、使われます。

例えば、社内の上層部の人や社長からの指示に対し、「ご用命は確かに承りました。」と使う場合があるでしょう。しかし、同僚や親しい間柄の上司に使うと、かしこまりすぎる表現に感じられます。目上の人に使う敬語ですが、相手との間柄もふまえて使うと良いでしょう。

基本的には社外の人に用いる

自分をへりくだり、相手に敬意を表す敬語である「承る」は、目上の人に対して使われます。社内の上司や社長に対しても使われますが、社外の取引先の相手やお客様に用いることが多いでしょう。

社外の人に用いる場合、用件や意見を「聞く」という意味や、指示や要望を「引き受ける」という意味で使用されます。

「対応する」の意味が含まれることを理解しておく

「承る」には、「引き受ける」の意味があります。「引き受ける」とは、責任をもって仕事などを受け持つことです。要するに、仕事などの作業を自分が対応するという意味になります。

自分は「聞く」の意味で「承る」を使っていても、相手によっては、「引き受ける」の意味に取られる場合があります。紛らわしい場合には、他の言葉に言い換えるといいでしょう。

「承ります」と「受け賜ります」ではニュアンスが異なる

「承ります」と「受け賜ります」は、どちらも敬語ですが、少しニュアンスが異なります。

「承る」は「聞く」「受ける」「引き受ける」「伝え聞く」の4つの意味があり、すべて謙譲語です。主体となるのは自分で、相手を敬うときに使います。

それに対し、「受け賜る」は「もらう」と「与える」の意味がある敬語です。基本的に物の受授のときに使われ、謙譲語と尊敬語どちらにもなります。謙譲語で使う場合は、自分が主体となりますが、尊敬語として使うと、相手が主体です。

「受け賜る」は物の授受があるときに使われる言葉で、それに対し「承る」は動作を受けるときに使われます。つまり「承る」は要件や案件などのことのやり取りがあるときに使われます。

敬語「承る」の言い換え表現

次のページ:敬語「承る」の英語表現

初回公開日:2018年03月23日

記載されている内容は2022年11月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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