「もう一度」の敬語表現・もう一度の使い方と例文・別の敬語表現
更新日:2024年09月11日
「もう一度」の敬語表現
聞き取りにくかった場合や一度では理解できなかった場合などには、聞き返す必要があります。「もう一度」はそのような場面でよく使います。「もう一度」自体は敬語にはできません。前後の言葉を敬語にして丁寧な表現にします。
「もう一度お願いいたします」「もう一度お伺いできますか」「恐れ入ります。もう一度言っていただいてよろしいでしょうか」などの敬語表現をします。
「もう一度」の敬語での使い方
「もう一度お願いいたします」、「お声が遠くて。申し訳ありません、もう一度言っていただけますか」など、「もう一度」は「聞き取れなかった」という場面でよく使われます。
「もう一度ご説明いただけますでしょうか」「すみません、理解できなかったのでもう一度お願いできますか」など、分かりそうではあるけれど一度ではうまく呑み込めなかった、あるいは相手の説明に手落ちがあったという場面などでも「もう一度」は使われます。
敬語の種類
敬語には「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」があります。「もう一度」という言葉自体は敬語にはしません。「もう一度」に続く言葉を敬語にします。
「もう一度言って欲しい」は、尊敬語では「もう一度おっしゃってください」、謙譲語では「もう一度いっていただきたいです」、丁寧語では「もう一度言ってください」になります。
使い方
相手の言っていることが聞き取れなかったときなどに使います。「すみません、お声が遠くて。お名前をもう一度お願いいたします」「聞き取れませんでした。申し訳ありません。もう一度おっしゃってください」などの敬語表現をします。
相手の言っていることを理解できなかったという場面でも使います。「恐れいります。もう一度ご説明いただけますでしょうか」「うまく理解することができませんでした。お手数ですが今のところをもう一度説明していただけますか」などの敬語表現をします。
「もう一度」の敬語表現・シーン別の使い方
「もう一度」は相手の言う事が聞き取れなかったという場面や、相手の説明がうまく理解できなかったのでもう一度聞きたいという場面で使います。
「3月4日から一泊で天花寺の名前で予約を取っているのですが」「すみません、お名前をもう一度お願いいたします」「てんげじです」、「ご契約月以外の解約となりますと解約金が必要になります」「すみません、もう一度ご説明いただけますか」「承知いたしました」などの敬語表現をします。
メールでの使い方
「もう一度」は、口頭で話している相手に使うことが多いです。メールでは、相手に聞き返す場面ではなく相手に同じことをもう一度伝えるような場面で使います。
「念のためにもう一度ご連絡いたしました。ご予約は明日でございます。お待ち申し上げております」などの使い方をします。
電話での使い方
相手の声が聞き取れなかったときや、一度の説明では理解できなかったときなどに使います。
「お声が遠くて。もう一度ご連絡先の電話番号をお伝えいただけますか」、「恐れ入ります。会社名をもう一度お願いいたします」、「スタートボタンをクリックしてください」「もう一度言っていただけますか」「スタートボタンです。旗のアイコンが左下にあるかと存じます」などの敬語表現をします。
「もう一度」は上司に使っても良いか
敬語では目上の人の考えや行動は目下の人には理解しにくい、という考えに沿って言葉を選びます。このため、言葉の中には、目上の人に対して使うと失礼になってしまうものも多数あります。
しかし、「もう一度」は、目上の人に使っても問題ありません。聞き取りにくかったり、一度では理解できなかった場合などは「もう一度お願いします」などの敬語表現を使って聞き返しましょう。
初回公開日:2018年03月06日
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