「もう一度」の敬語表現・もう一度の使い方と例文・別の敬語表現
更新日:2024年09月11日
「もう一度」と「復唱」の違い
「復唱」は「もう一度唱える」という字を書きます。しかし「復唱お願いします」は「聞こえなかったのでもう一度言って欲しい」という意味ではありません。
復唱は自分の言った事柄が相手に伝わっているかを確認するときに使います。「明日、9時から避難訓練を行います。集合は玄関ホールです。復唱お願いいたします」「明日9時から避難訓練、集合は玄関ホールです」などの使い方をします。
「復唱お願いします」は目上の人に対しては使いません。
「もう一度」の別の敬語表現例
「もう一度」は聞き取れなかったときや、うまく理解できなかったときなどに使います。「もう一度お願いいたします」「もう一度言ってください」などを使うのと似通った場面で使う言葉をいくつかご紹介します。
分からないです
「もう一度説明していただけますか」「もう一度言っていただけますか」は、もう一度聞けば分かりそうな場面で使うのが好ましいです。同じことをもう一度言ってもらっても理解できそうにない場合は「分からない」の敬語表現を使った方が状況が相手に伝わりやすいです。
「スタートボタンを押していただけますか」「スタートボタンが分からないです」「旗のマークが入ったアイコンが左下にあります」「アイコンが分からないです」などの使い方をします。
聞こえなかった
「もう一度お願いいたします」などの表現は「聞き取れなかった」という場面と「理解できなかった」という場面両方で使われます。このため、理解できなかったのではなくて聞き取れなかったのだ、ということを相手に伝えたい場合は「聞こえなかった」の敬語表現を使います。
「明後日早朝会議なので早く出て来て頂きたいんですが、いつも9時に出て来てもらっていますが明後日は8時に来てもらえますか」「すみません、何時に行けばいいのかを聞き取れませんでした。もう一度お願いいたします」などの使い方をします。
説明して欲しい
「もう一度お願いいたします」という言葉は、相手の言うことをうまく理解できなかった、という場面でも使います。
しかし、もう一度聞いても分かりそうにない場面、あるいはきちんと説明して欲しいという気持ちを伝えたい場面では「もう一度お願いします」ではなく「説明して欲しい」という言葉を使った方がうまく伝わります。
「キャンペーン中ですので、こちらのオプションプランに加入いただいた方がお安くなります。ですが、二か月たったらこのオプションプランは解約していただいた方がお安くなります」「よく分からないのですが、説明していただけますか」などの使い方をします。
「もう一度」の敬語表現を使いこなそう!
「もう一度」は相手の言葉が聞き取れなかったときや、相手の話を一度では理解できなかったときなどに使います。「もう一度」自体を敬語にするのではなく、前後の言葉を敬語にします。
「もう一度お願いできますでしょうか」「恐れ入ります。もう一度言っていただけますか」などの使い方をします。
「もう一度」は目上の人に使っても問題ありません。より丁寧な表現にしたいという場面では「恐れ入ります」「申し訳ないのですが」などの言葉を言い添えます。「もう一度」の敬語表現を押さえて使いこなせるようになりましょう。
初回公開日:2018年03月06日
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