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「都合を聞く」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例

更新日:2024年01月17日

たとえば取引先の担当者に訪問の約束を取り付ける場面や、相手の都合を聞く時、相手の「都合を聞く」際の敬語の使い方ひとつで相手に失礼にあたる言い回しになってしまったり、不躾な確認となってしまうことがあります。そこで今回はこの「都合を聞く」という言葉について、その敬

ビジネスシーンにおいては相手に失礼なく、スマートに相手の方の都合を聞く、お伺いしたいところですが、いざとなるとどのように相手の都合を聞くのがベーシックなのでしょうか。

まず大前提として、都合は相手の都合を聞くのですから、敬語表現とするならば「ご」をつけて「ご都合」と表現しましょう。この際、簡潔に相手に都合を聞くことを意識しすぎて「いつ頃ならご都合が良いでしょうか」と聞いてしまうのはあまりに不躾な印象を与えてしまいます。「良いでしょうか」は「よろしいでしょうか」と丁寧に表現するのがベーシックです。

「結構ですか?」は誤った表現

時折「良いでしょうか」を「○○頃でも結構ですか?」と表現されている方を見かけますが、これは正しい表現ではありません。

というのも、この「結構です」という敬語表現にはもともと大きく分けて2つの意味があり、一つは「好ましい」「見事である」といった肯定の意味、もう一つは「十分である」「それ以上必要ない」といった、断る時に使われる否定の意味を持ちます。

そのため「結構です」という敬語表現を使った場合、それが肯定の意味か否定の意味かを推し量るために、質問した内容や文頭につく言葉を考慮しなくてはならず、かえって相手の方に汲み取ってもらう手間をかけることになります。

以上を踏まえて、ビジネスの上で相手に都合を聞く際には、「○○さまのご都合はいつ頃がよろしいでしょうか?」と都合を聞くか、または「来週のmm月dd日○曜日などはご都合いかがでしょうか?」と相手の都合を聞くと良いでしょう。

メールでの使い方

ビジネスシーンではメールは必須ツールであり、その利便性は単に仕事の情報のやり取りに使うだけではなく、資料やデータをメールに添付して送ったり、受け取ったりもすることも多く、簡単にできるからこそ気をつけなければいけないところです。

特に文章は「文は人なり」という言葉があるように、文章にはその人の人柄が出るといいますので、その時々の状況や自分の置かれている環境に合わせて適切な言葉遣いができるかどうかで、相手が受ける印象も変わってきます。

さて、それではメールにおいて相手の方の都合を聞く場面を考えてみましょう。たとえば日程調整のメールなどではいかがでしょうか。日程調整のメールで相手の都合を聞く際、皆さんは気をつけなければいけないポイントとして、何を大切にすればいいと思われますか?

【メールで日程調整する際のポイント】

それは正しい敬語と適切な言葉遣いで、相手に伝えたいことが明確に分かりやすいよう明記することです。ではメールで日程調整する際のポイントを以下にまとめてみましょう。

・いつまでにどうして必要かを明記する
・候補の日付や時間を明確にする
・日程や場所を明確にする
・返信の期限を設定すること

「都合を聞く」を敬語表現するときの例文

そもそもの敬語についてや、具体的なシーン別に「都合を聞く」敬語表現を学んだところで、ここからは実際に相手の方に「都合を聞く」際の聞き方を例文を交えてご紹介してまいります。

「ご都合はいかがでしょうか」例文

一番オーソドックスな敬語表現の「都合を聞く」表現としては、やはり「ご都合はいかがでしょうか」ではないでしょうか。そこで、相手と日程調整をする場合の「ご都合はいかがでしょうか」の敬語表現を例文でご紹介いたします。

例文

○○さま

いつもお世話になっております。△△商事営業部の田中です。

先日お話ししておりました打ち合わせを行いたく、早速ですが貴社に伺う日時候補を お送りいたします。以下の時間帯から30分程度で構いませんのでご都合はいかがでしょうか。

mm月dd日○曜日hh時~hh時
mm月dd日○曜日hh時~hh時
mm月dd日○曜日hh時~hh時

訪問は私のほか開発担当者を含めた3名で伺う予定となっております。

日程調整の都合上、お手数ではございますが今週末のmm月dd日までにご返信いただければ幸いです。

お忙しいところ恐縮ですが、何卒よろしくお願いいたします。

多数の宛先に対して「都合を聞く」例文

またビジネスの上では、特定の相手の方にだけ都合を聞くのではなく、たとえば会合や会議、打ち合わせなど、多数の相手に対して全員の都合を聞いた上で日程調整をしなければいけない場面もあります。

そこで今度は多数の宛先に対して「都合を聞く」場合の例文をご紹介いたします。

例文

関係各位

○○の皆さま、△△商事の田中と申します。
このたびは進行中のプロジェクトの件に関しまして、お打ち合わせをお願いしたく存じます。
つきましては皆さまのご都合をお伺いしたく、ご連絡を差し上げております。

ご多忙のところ大変恐縮ですが、添付のエクセルファイルにある日程調整表に、ご都合をご記入いただき、ご返信ください。

皆さま全員のご都合の良い日時を設定できればと考えております。
誠に勝手ではございますが、今週末のmm月dd日までにご返信いただければ幸いです。

何卒よろしくお願い申し上げます。

「都合を聞く」の別の敬語表現例

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初回公開日:2018年04月08日

記載されている内容は2018年04月08日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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