「都合を聞く」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例
更新日:2024年06月30日
ここまで、ビジネスシーンでは相手の都合を聞く際には「○○さまのご都合はいつ頃がよろしいでしょうか?」、または「来週のmm月dd日○曜日などはご都合いかがでしょうか?」と聞くことが敬語表現においてベーシックであるとご紹介してきました。
なお、ビジネスマンとして敬語表現をその場面その場面で使い分けできると、ワンランク上のビジネスマンとして評価していただけることもあるでしょう。そこで「都合を聞く」の別の敬語表現例をご紹介いたします。
「ご都合の良いお時間はございますでしょうか」
先程も例文で使った敬語表現ですが、まずは自分の対応できる日時や時間帯を明確に伝えたうえで、相手の方にその中で都合がいい日にちや時間帯があるかどうか「都合を聞く」方法が一番多いのではないでしょうか。
ただしここでの注意点としては、ただ「ご都合の良いお時間はございますでしょうか」とだけ聞いてしまうと、どの日でもいつでも対応できるという印象を与えてしまったり、期限を設けていないのでいつでもいいという印象を与えてしまい、具体的な話に持っていくまでに時間がかかる場合が出てきます。また相手によっては「本当にやる気があるのか」と不信感を抱かせてしまうことにも繋がりかねません。
重ねてになりますが、日程調整する際のポイントとして、候補の日付や時間を明確にし、いつまでに返答してほしいかを明確にした上で「ご都合の良いお時間はございますでしょうか」と都合を聞くようにしましょう。
例文
○○さま
下記日程でご都合の良いお時間はございますでしょうか。
mm月dd日○曜日hh時~hh時
mm月dd日○曜日hh時~hh時
mm月dd日○曜日hh時~hh時
お忙しい中とは存じますが、ご検討のほどよろしくお願いいたします。
「○○さまのご都合をお聞かせください」
用件を先に簡潔に伝えるという意味では「○○さまのご都合をお聞かせください」とストレートに表現する方法もあります。では具体的な表現方法を例文を交えてご紹介しましょう。
例文
今月中に一度詳細な内容をご説明したいと考えております。
よろしければ○○さまのご都合をお聞かせください。
なお、誠に恐縮ではございますが、こちらの希望日を以下に記しました。
mm月dd日○曜日hh時~hh時
mm月dd日○曜日hh時~hh時
mm月dd日○曜日hh時~hh時
つきましては、○○さまのご都合をお聞きした上で、日程を調整させていただきたく存じます。
正しい敬語について考える
いかがでしょうか。これまで「都合を聞く」という言葉についてご紹介してまいりましたが、改めて調べていくことで、単に相手の都合を聞くという行為一つをとってみても、相手に失礼のない言い回し、不躾な確認となってしまわないように配慮すると、さまざまな言い表し方があることを学ぶことができたと同時に、正しい敬語について考える良いきっかけとなったのではないでしょうか。
敬語をはじめ、言葉遣いというのは意外に人から見られていて、言葉遣いひとつでその人の印象はガラリと変わることもあります。場合によってはその人の性格や本質も見え隠れしてしまうからです。
ビジネスの世界においても、敬語を正しく使えるかどうかは最低限のマナーであり、社会人としてのマナーでもあります。正しい敬語を使えているかどうかで、時には信頼できるかどうかまで発展することもありますので、これを機会に正しい敬語を身につけていきましょう。
初回公開日:2018年04月08日
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