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「引き取り」の敬語表現・引き取りの使い方と例文・別の敬語表現

更新日:2024年02月23日

ビジネスシーンで何かと登場する「引き取り」という言葉。これの敬語表現についてご存知でしょうか。この記事では、「引き取り」の敬語表現だけでなく、意味や類語などについても詳しく説明しています。社会人にとって必須のスキルですので、ぜひ最後まで読んでみてください。

この「引き取り」という単語は、決まった言い回しの語がありません。上述したように、尊敬語の「型」に「引き取り」を当てはめることで尊敬語の表現ができるようになります。

尊敬語の「型」は「お(ご)~なる」です。これに「引き取り」を当てはめて、「お引き取りになる」になります。また、「~(さ)れる」でも尊敬語の表現ができますので、「引き取られる」でもOKです。これらが尊敬語としての表現になりますので、「型」をしっかり覚えておきましょう。

謙譲語は「お引き取りいたします」

謙譲語の表現も尊敬語と同様に、「引き取り」を「型」に当てはめることで表現することができます。謙譲語の「型」は「お(ご)~する」なので、これに「引き取り」を当てはめて「お引き取りする」と表現できます。

ただ、「お引き取りする」だとちょっと締まりのないような文章に感じる人もいるでしょう。なので、「する」の部分を謙譲語表現して「いたす」にします。「お引き取りいたす」に丁寧語の「ます」を付け加えて、「お引き取りいたします」とするととても丁寧な表現になります。

謙譲語での表現は「お引き取りする」でも文法的にはおかしくはありませんが、「お引き取りいたします」の方が丁寧かつ締りのある文章になります。ぜひこちらを活用してください。

丁寧語は「引き取ります」

丁寧語での表現は、「引き取り」に「ます」を付け加えただけでOKです。なので「引き取ります」になります。

「引き取り」の敬語の使い方はどうすればいい?

「引き取り」を尊敬語で表現すると「お引き取りになる」「引き取られる」、謙譲語だと「お引き取りいたします」、丁寧語は「引き取ります」だと説明しました。では、これらの敬語は誰に向かって、どのように使えばいいのでしょうか。

実は、それぞれの敬語には「使うのに適する相手」がいます。これを間違ってしまうと、敬語として誤った使い方になってしまいます。ですので、使うべき相手、正しい使い分けがきちんとできるよう、しっかりと要点を押さえておきましょう。

基本的な使い方のポイント!

上述したように、尊敬語は目上の方の動作を表すものです。謙譲語は自分の動作を表す際に使われる敬語ですが、これは目上の人に述べる場合にしか使うことができません。そして丁寧語は、基本的には誰に対して使っても問題はありません。

以上のことから、目上の方の動作を表す場合には「お引き取りになる」「引き取られる」、自分の動作を目上の方に向けて述べる場合には「お引き取りいたします」と表現し、丁寧語の「引き取ります」は誰に対して使っても基本的にはOKです。

ビジネスシーンにおける丁寧語

先程、「丁寧語は基本的には誰に対して使ってもOK」だと述べましたが、ビジネスシーンにおいては、部下や同僚などの目下(同等)の人に向けて使われることがほとんどです。目上の人に対しては尊敬語か謙譲語で表現して発言し、尊敬語にも謙譲語にも該当する語がない場合にのみ丁寧語で表現するのがビジネスでの基本です。

ですので、この「引き取り」に関して言うと、部下や同僚などには「引き取ります」と丁寧語で表現してOKですが、上司などの目上の方には尊敬語か謙譲語を使って話をするようにしましょう。

メールでの使い方は?

メールでの使い方も、基本は上述した内容と同じです。

メールに限らず、文字に起こして文章にするようなもの(メール、書面など)に関しては堅苦しい表現の方が好まれますので、できる限り尊敬語か謙譲語で表現するようにしましょう。

社内メールなどで目下の人に向けて送る場合は丁寧語でOKです。敬語のルールとして、目下の人に対してはへりくだる必要がないとされていて、尊敬語は目上の方の動作を表すものなので、目下の人には尊敬語は使えません。ですので、目下の人に対しては謙譲語でも尊敬語でもない丁寧語を用いるようにしましょう。

「引き取り」を敬語表現するときの例文!

「引き取り」の敬語を使った例文をいくつか挙げてみます。

「売れ残った商品を社長がお引き取りになった」
「昔お世話になった恩師が昨日息を引き取られた」
「余った野菜は私が引き取りいたします」
「不良品に関しては○○社がお引き取りいたします」
「昨日、○○くんが不用品を引き取りました」

「お引き取り願えますでしょうか」の例文!

この記事の最初に「引き取りの意味」についてご説明しましたが、「引き取る」は「その場から退く」という意を含んでいます。なので、「出ていってください」「帰ってください」という意味になります。以下、例文を挙げます。

「○○の件について担当者と話をしてから御社に伺いたいと思います。恐れ入りますが、今日のところはお引き取り願えますでしょうか」
「アポイントを取られてないお客さまをお通しすることはできかねます。恐れ入りますが、お引き取り願えますでしょうか」

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初回公開日:2018年04月17日

記載されている内容は2018年04月17日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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