「訪れる」の敬語表現・訪れるの使い方と例文・別の敬語表現例
更新日:2024年06月09日
「訪れる」の意味と「訪ねる」との違いは?
知人に会いに行ったり、観光地に行くことを「訪れる(おとずれる)」または「訪ねる(たずねる)」と表現します。「訪れる」の敬語表現を考えていく前に、「訪れる」の意味、「訪ねる」との違いをみていきましょう。
「訪れる」の意味は?
「訪れる」は「人やある場所を訪ねる・訪問する」または「季節やある状況がやってくる」という意味です。「古い友人の家を訪れる」「幕末ゆかりの史跡を訪れる」や「6月になり梅雨が訪れる」のように使います。
しかし、「人+訪れる」で表すと「先生を訪れる」「友人を訪れる」のようになりますが、違和感があります。「先生を訪ねる」「友人を訪ねる」の方がしっくり合います。「訪れる」と「訪ねる」の違いは何でしょうか。
「訪ねる」との違いは?
「訪ねる」の意味は「人や何かのある場所を目指して行く」ことです。「訪ねる」は主体的に目的を持って移動することを表します。対して「訪れる」はそこに行く事実を表し、目的などではなく移動した様子を表す言葉です。
「人」で比較するならば、「訪ねる」は会う目的などのある「人」のところへ行くこと、「訪れる」は会う「人がいる場所」に行くこととなります。「訪れる」は「ある場所」へ「行く」ことまたは「来る」ことを表すと言えるでしょう。
「訪れる」の敬語表現は?
「訪れる」は「ある場所やある人のいる場所へ行く・来る」 の意味を含むことから、「行く」や「来る」の敬語と重なるところもあります。「訪れる」の尊敬語・謙譲語・丁寧語をそれぞれみていきましょう。
「訪れる」の尊敬語
尊敬語は動作をする人を敬う敬語です。「相談する」という言葉に対して、「相手が相談する」ことを敬うため、「相談される」と表します。
「訪れる」の尊敬語は「相手が訪れる」ことを表すため、「いらっしゃる」「お越しになる」「お見えになる」「おいでになる」などと表します。これらの敬語は「行く」「来る」の尊敬語でもあります。
「訪れる」の謙譲語
謙譲語は自分の動作をへりくだって相手を上の立場として尊敬する敬語です。「相談する」に対しては「自分が相談する」ことをへりくだって表すため、「相談いたす」と表します。
「訪れる」の謙譲語は「自分が訪れる」ことを表すため、「参る」「伺う」と表します。これらの敬語も「行く」「来る」の謙譲語でもあります。
「訪れる」の丁寧語
丁寧語はその言葉を丁寧に表した敬語です。「相談する」の場合は「相談します」、過去形だと「相談しました」になります。「です・ます」をつけて丁寧に表した、動作が相手でも自分でも使える敬語です。
「訪れる」の丁寧語は「訪れます」、過去形だと「訪れました」となります。
「訪れる」の敬語での使い方は?
初回公開日:2018年04月09日
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