「願う」の敬語表現・願うの使い方と例文・別の敬語表現
更新日:2024年06月19日
メールでの使い方
メールで「願う」という言葉を使う場合にも、基本的に「お願いします」や「お願いできますか」、「お願いいたします」などを使えば良いと言えます。ただしメールで使うときには、文章ならではの注意が必要です。
例えば、お願いすることが一つでない場合などは、それらをまとめて書いてから「お願いします/お願いいたします」と書いた方が、読み手にとって分かりやすく良いメールになります。これは、「お願いします」を多用してしまうと、要望が多く見え図々しく感じられますし、結局相手が何をすればいいのか分かりにくくなるからです。
また、先と同じ理由で、ひとつのメールであまり多くの「お願い」をしないことも大切です。あくまでも「お願いしている」ので、相手のことを思った配慮が必要であるといえます。
件名での使い方
メールで「お願いごと」をするときには、「件名」にその旨を書いておくことも大切です。特にビジネスシーンでは、相手も忙しい場合が多いので、件名を見てそのメールの内容が分からないと、それだけで時間を取られてしまいます。
こうした場合、「願う」をどのように使うかというと、例えば「打ち合わせの時間をずらして欲しい」ということであれば、「打ち合わせ時間変更のお願い」などと書きます。他にも、「資料を作成して欲しい」ということであれば「資料作成のお願い」などと書くこともできます。
件名は短い方が分かりやすく、すぐ読めるので「お願いします」などの表現を使わず、「〜のお願い」という形で使うと良いでしょう。
「願う」を敬語表現するときの例文
実際に「願う」を使うときには、どのように使うのでしょうか。この項では「願う」を敬語で表現した文章をいくつかご紹介します。文章を読んで「願う」という言葉の、敬語での使い方のコツを掴みます。
お願い申し上げます
「お願い申し上げます」は「願う」を謙譲語で表現した文章です。「お願い申し上げます」の「申し上げる」とは謙譲語で「目上に向かって強く言い述べること」をさす言葉です。ですので、「お願い申し上げます」というと、同じ謙譲語の表現である「お願いいたします」よりも、「お願いする気持ちが強い」といえます。
「よろしくお願いします」
「よろしく」というのは、「ぜひ良いようにはからってね」という意味の言葉です。ですので、「よろしくお願いします」とは「ぜひ私に良くして下さい、お願いします。」という意味の言葉になります。自己紹介の締めの言葉として良く使われる文章です。
「願わしく存じます」
「願わしく存じます」は「願う」を謙譲語で言い表した言葉です。「願わしい」とは「望ましいこと」を意味する言葉です。「存じます」は「存ずる」という「思う」を謙譲語にした言葉です。ですので、「望ましく思います」というのがこの文章の意味になります。
「こうしてくれたらいいな」、「こうしてもらえたらな」と思うことについて、伝えるときに使う言い回しであると言えるでしょう。
健康を願いますって言える?
「健やかな成長を願う」や「皆様の健康を願う」などの言葉は、良く健康食品などのキャッチコピーで見聞きします。では「健康を願います」とは言えるのでしょうか。
「健康」という言葉の意味を調べると「心身ともにすこやかで、悪いところがないこと」と出てきます。一方「願う」は「こうあってほしいと思うこと」です。では、この二つの文章をくっつけてみましょう。すると「心身ともにすこやかで、悪いところがないようにあってほしいと思う」という文章になります。
このようにみてみると、「健康を願います」は一見すると不自然にも感じる言い回しですが、日本語としておかしくない文章であると言えます。ですので、「健康を願います」ということはできると言えるでしょう。
「願う」を別の敬語表現にすると
では、「願う」を別の敬語の表現にすると、どのようにいうことができると言えるのでしょうか。「願う」と似た意味を持つ、他の言い回しも知って、言葉の表現の幅を広げましょう。
初回公開日:2018年04月02日
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