「詳しい」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例・類語
更新日:2024年08月04日
「詳しい」の類語の敬語表現は?
「詳しい」の敬語表現の「詳しゅうございます」または「詳しいです」は実際の場面では違う言葉に言い換えたほうが違和感なく伝わることが多くあります。「詳しい」の類語、その敬語表現をみていきましょう。
「詳しい」の類語
「詳しい」の類語は「よく知っている」「よく理解している」「知識が多い」「(知識に)明るい」「精通している」「見識がある」「博識である」などがあります。
「精通」は「ある物事ついて詳しく知っていること」、「見識」は「物事をよく見通し、本質をとらえる判断力・物事に対する正確な考えや意見」、「博識」は「広く物事を知っていること」を表します。「詳しい」の類語はどれも「知識が多い・正しいことを多く知っている」という周りから敬意を払われるような様子を表します。
「詳しい」の類語の敬語表現
「詳しい」の類語である「よく知っている」の場合は「ご存知」という敬語表現があります「電車に詳しい」は「電車にについてよくご存知でいらっしゃいます」のように表すことができます。
「精通している・見識がある・博識である」の場合は「精通されてらっしゃいます・見識がおありになります・博識でいらっしゃいます」のように表すことができます。
「知識が多い」「(知識に)明るい」の場合は「知識が多くございます」や「(知識に)明るうございます」となりますが、この場合は「精通されていらっしゃいます」や「博識でいらっしゃいます」の方が違和感なく伝わります。
「詳しい」の別の具体的な敬語表現例は?
「詳しい」は状況によって名詞を形容したり、語尾の動詞を形容したりします。「詳しい」の類語を参考に状況にあった敬語表現方法をみていきましょう。
相手がある事に詳しい場合
相手がある事に詳しくて敬意を表す場合の例です。
・先生は教育の見識がとても深くおありになります。
・我社の製品についてよくご存知で大変驚きました。
・Aさんはこの分野では精通していらっしゃるのでとても勉強になります。
相手が詳しいことについて敬語で表す場合は詳しいの類語で表現したほうがより洗練されて伝えることができます。ビジネスシーンでも使用して問題のない敬語表現方法です。
自分が詳しい様子を表す場合
自分が詳しい様子を表すときは自慢や上から目線にならないよう、詳しいことが相手にも役に立ててれば、のように伝えると相手にも気持ちよく伝わります。
・この分野については以前より関わっていますのでお役に立てるかと存じております。
・野菜については一応精通しておりますので、できる限り説明いたします。
詳しい様子を「多少よく知っている」というニュアンスで表現すると相手に自慢のように感じられず、またそのことについて詳しいことも伝わります。また語尾に謙譲の敬語を加えることも忘れないようにしましょう。
相手に詳しく説明などしてほしい場合
相手にもう少し詳しく話を聞きたい、説明してほしい場合に「詳しくご説明ください」だと、相手側にきちんと説明できていないと言っているように伝わり不快感を与える可能性があります。相手の意見や説明をさらに聞かせてほしい、というように伝えると相手にも気持ちよく伝わります。
・ご説明いただきありがとうございました。いくつかの点についてもう少しお話伺えますでしょうか。
・お手数かけますが、この分野のこの件について教えていただけると助かります。
・お話とても楽しく伺いました。この点について先生のご見解をさらにお聞きしたいと存じております。
相手に対して謝礼やお伺いの気持ちをつけ、「もっと聞きたい」という気持ちを言葉で表すと不自然なく、詳しく説明してほしい様子の敬語表現ができます。
「詳しい」の反対語とその敬語表現は?
初回公開日:2018年04月23日
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