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「お願いにあがる」の使い方と例文・敬語の種類・別の敬語表現

初回公開日:2018年05月25日

更新日:2020年03月07日

記載されている内容は2018年05月25日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

敬語「お願いにあがる」の解説をします。「お願いにあがる」は、「お願いしに訪問する」という意味です。「お願いにあがる」は敬語の一つで、謙譲語にあたるため、「参る」「伺う」を使用して代用もできます。「お願いにあがる」を適切に使うための参考にしてみてください。

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敬語「お願いにあがる」の意味

社会に出て仕事をした経験がある方なら、「お願いにあがる」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。ビジネスの世界では、電話やメールにて多用される一般的な敬語です。

今回は、この「お願いにあがる」という敬語の意味、使い方や類似表現について解説します。

敬語「お願いにあがる」を間違えずに使えますか?

「お願いにあがる」という敬語をあなたはきちんと理解できているでしょうか。

敬語は、使い間違えると信用を失ったり、恥をかいたりする可能性があります。少しでも不安に感じる方は、この記事で意味や使い方についてしっかりと確認しておくことをお勧めします。

特に営業職のように、お客や得意先の元へ訪問する機会が多い方にとっては、必修の敬語といっても過言ではありません。適切なタイミングで自然に「お願いにあがる」が使えるようにしておきましょう。

敬語「お願いにあがる」の意味を一言で言うと?

「お願いにあがる」という言葉の意味は、「お願いをするために訪ねる」「依頼するために会いに行く」という意味です。

「お願い」に、謙譲語の「あがる」が結びついた敬語です。

この場合のお願いとは、「何らかの依頼」という意味です。「あがる」という敬語は、「行く」「訪ねる」の謙譲語として用いられます。「お願いに行く」という表現が、謙譲語表現として「お願いにあがる」という表現に変換されています。

「あがる」と似た敬語に、「参る」「伺う」という表現がありますが、それらと厳密には意味が異なります。

「あがる」は、特に相手方の自宅や、職場などに訪問する際に使用する表現です。お願い事で自宅や職場に訪問する場合は、「参る」「伺う」という言葉よりも、「お願いにあがる」という表現を用いた方が無難でしょう。

敬語「お願いにあがる」の使い方

「お願いにあがる」の意味について解説させていただきました。続いて、より理解を深めるために、使い方について解説します。

敬語の種類

「お願いにあがる」とは敬語のひとつですが、そもそも敬語にはどのような種類があるのかご説明します。

敬語は大きく分けて、「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」に分けられます。「お願いにあがる」とは、このうち、「謙譲語」に該当します。それぞれ詳しく説明します。

すでにご存知の方は復習としてお読みになってください。

尊敬語とは?

尊敬語とは、相手方や、相手方の行動を敬って使う表現です。自分ではなく、相手が主体になる際に用います。例えば、「行く」の尊敬語は「いらっしゃる」です。

「先生がいらっしゃる」というように用います。相手や相手の行動に対して用いますので、「私がいらっしゃる」という表現は誤りです。

謙譲語とは?

謙譲語とは、自分や自分の行動をへりくだって用いる表現です。相手ではなく、自分や自分の行動に対して用います。

「行く」を謙譲語にすると、「伺う」になります。例えば、「3時に伺います。」というように用います。「先生が伺います」という使い方は誤りです。

丁寧語とは?

丁寧語とは、聞き手に敬意を表す敬語です。「お客様」「お車」のように、人や物の頭に「お」をつけたり、文末を「です」「ます」にしたりする表現が丁寧語です。尊敬語や謙譲語とは違い、立場の上下は関係ありません。

「お願いにあがる」はどんな時に使うのがぴったり?

さて、敬語の種類についておさらいしたところで、「お願いにあがる」の使い方について見ていきましょう。

「お願いにあがる」とは、「お願いに(会いに)行く」の謙譲語表現ですので、自分が相手のもとに訪ねる場合に使います。特に、相手方の自宅に訪問する意味合いが強い表現です。

ですから、アポイントを取って、相手の自宅や事務所に訪問する際などに用いるのが適切です。自分をへりくだって言う時に用いますので、相手はお客や上司などである場合に用いることが多いです。

「会いに行く」「訪ねる」という意味合いが含まれています。そのため、相手と自分が関係ない場所に行く際に用いる場合は、「あがる」という言葉は不適当です。例えば、「午後に公園に行ってきます」と相手がいない場所に行くことを伝える時は、「あがる」ではなく、他の表現を用いた方が適切でしょう。

敬語「お願いにあがる」の例文

ここまでの説明で、「お願いにあがる」の意味や使い方については理解できたのではないでしょうか。実際に使えるようになるために、いくつか例文を紹介させていただきます。

例文①

「機会を頂きありがとうございます。それでは、26日の午後1時にご自宅へお願いにあがります。」

これは、電話やメールで、相手へのアポイントが取れた際に用いる表現です。自分が相手の自宅に、お願いのために訪問するので、「お願いにあがる」という表現を用いています。

例文②

「本来なら、直接お願いにあがるところでございますが、書中にて失礼します。」

メールや手紙で、なんらかのお願いをした際に用います。なんらかのお願いをする際は直接訪問した方が丁寧ではありますが、その余裕がなく、メールや手紙で完結させる際に用います。

例文③

「無理を承知でお願いにあがりました。」

なんらかの言いにくいお願いをするために、相手の自宅や事務所などに訪問した際に用います。

例文④

「担当者がお願いにあがります。」

自分だけでなく、(自分側の)他者の動作に対しても「お願いにあがる」を使用することができます。この場合は、自分ではなく、自分側である担当者の「行く」という動作をへりくだることによって、相手(行く先)に敬意を示します。

「お願いにあがる」の別の敬語表現例

「お願いにあがる」を別の敬語で表現することもできます。「あがる」は「行く」「訪ねる」の謙譲語なので、「行く」「訪ねる」を意味する他の謙譲語で代替できます。

「あがる」の別の敬語表現「参る」「伺う」

「行く」「訪ねる」を意味する謙譲語としては、他に「参る」「伺う」があります。これらを用いて「お願いにあがります」を言い換えると次の例文のようになります。

・「お願いに参ります」

・「お願いに伺います」

どちらもほぼ同じ意味ですが、実は、「参る」と「伺う」は厳密には意味が異なります。そのため、使用の際は注意が必要です。

「参る」の使い方

「参る」は、自分や自分側の人物や物などの行動を下にみて、話す相手(読み手)に敬意を示すために使う言葉です。そのため、「参る」先にいるのが人や物の場合でも使うことができます。

・「明日、御社に田中が参ります」

・「兄の自宅に参ります」

「御社」は敬意を払う対象ですが、「兄」は身内なので敬意を払う対象ではありません。「参る」はこのどちらのケースでも使用することができます。

「伺う」の使い方

逆に、「伺う」は、「伺う」先の対象を敬っていう言葉です。そのため、「伺う」先にいるのが、身内や物などの敬意を払う対象ではない場合は、使用することができません。

・「明日、御社に田中が伺います」

・「兄の自宅に伺います」

「伺う」は行く先の対象に敬意を払う言葉です。つまり、行く先に敬意を表す対象がいないと使うことができません。先ほど「参る」の例で説明したとおり、御社は敬意を払う対象ですが、兄はそうではありません。そのため、「兄の自宅に伺います」という表現は誤りとなります。

「お願いにあがる」という言葉を他の敬語表現に帰るときは、「参る」「伺う」の意味や使い方の違いに注意しましょう。

正しい敬語を使いこなして信頼されるビジネスマンに

今回は、敬語「お願いにあがる」の意味や使い方についてご説明しました。

なんとなく意味は理解していたものの、とっさに使用できるほどきちんと意味や使い方を理解していた方はあまり多くはないのではないでしょうか。

適切な敬語が使える人は、きちんとした誠実な印象を相手に与えることができます。ビジネスマン、特に営業の仕事をしている方なら、お客や得意先のところへ「お願いにあがる」ことは多いでしょう。適切なタイミングで、自然に「お願いにあがる」が使用できるようにしておくことが大切です。

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