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2018年10月24日

「ご教授願います」の意味と使い方・敬語・目上の人への使い方

皆さんはビジネスの場で「ご教授願います」という言葉を耳にしたことがあるでしょう。この記事では「ご教授願います」という言葉の意味や使い方、目上の人に使う時の注意点、類語とその使い分けについて解説しています。メールやスピーチでも使う言葉なので覚えておきましょう。

「ご教授願います」

皆さんは「ご教授願います」という言葉を耳にすることがあるでしょう。 「ご教授願います」は、「教えていただけますでしょうか」というニュアンスで、スピーチやメールで頻繁に出てくる言葉です。今回は「ご教授願います」という言葉の意味や使い方、丁寧な言い回しや言い換えなどを勉強していきましょう。

「ご教授願います」の意味と使い方

「ご教授願います」の「教」は「おしえる」「おしえみちびく」「おしえさとす」、「授」は「手わたす」「さずける」を意味します。「教授」は「学術、技芸などを教え授けること」で、「ご教授願います」とは、「専門的な知識や技術を教え授けてください」とお願いする意味の言葉です。

ビジネス文書やメールに使える「ご教授願います」

「ご教授願います」は、「ご教授くださいますよう何卒よろしくお願い申し上げます」「ご教授のほどお願い申し上げます」というような形で、ビジネスの問い合わせ用の文書や、メールの結びの言葉として使われることが多い表現です。

「ご教授願います」の敬語

「教えてください」の丁寧な表現のように使われている「ご教授願います」という言葉ですが、目上の人への文書やメールに使うのはよくありません。

「ご教授」は尊敬を表す接頭語の「ご」を「教え伝えること」を意味する「教授」につけた丁寧な言い回しですが、「願います」が敬語ではないためです。

ここでは「ご教授願います」をより丁寧に伝える2種類の表現「尊敬語の言い換え」と「謙譲語の言い換え」について解説します。

「ご教授願います」を尊敬語で言い換えてみると

尊敬語は、相手の動作や状態、関係する事物を上位にあるものとして表現する語法で、「いらっしゃる」や「くださる」などの動詞、「お手紙」の「お」のような接頭語などがあります。

「ご教授願います」を尊敬語に言い替えた例には「ご教授ください」「ご教授をお願いします」などがあります。

「ご教授願います」を謙譲語で言い換えてみると

「謙譲語」とは、相手の対して敬意を表すために、自分または自分の側に立つものや動作などをへりくだる表現で、「申し上げる」「いただく」などがあります。

「ご教授願います」を謙譲の表現に言い換えた例として「ご教授をお願い申し上げます」「ご教授いただければ幸いです」をあげておきましょう。

「ご教授願います」の目上の人への使い方

「ご教授願います」はという言葉は、完全な敬語ではないので、目上の人へのメールに使うと失礼な印象を与えます。

ここでは「ご教授願います」を目上の人宛てのメールに使えて、好感度の高い言い換えの表現を3つあげてみました。

「ご教授願います」の言い換え表現3つ

「ご教授願います」の「願う」を敬語にするには3つのパターンがあります。

1.謙譲語「お〜する」+丁寧語「ます」で「お願いします」
2.謙譲語「お〜いたす」+丁寧語「ます」で、「お願いいたします」
3.謙譲語「お(ご)~申し上げる」+丁寧語「ます」で、「お願い申し上げます」

1の「ご教授をお願いします」よりも、2の「ご教授をお願いいたします」の方が丁寧ですが、3の「ご教授をお願い申し上げます」が一番丁寧な表現です。

「ご教授願います」の例文

「ご教授願います」は、そのままメールに書くと、きつい印象を与えるので、メールや文書での頼みごとに向いたやわらかいニュアンスの表現に言い換えてみましょう。

ここでは、「ご教授願えますでしょうか」と「ご教授のほどよろしくお願いいたします」の2つの言い回しについてみていきましょう。特に目上の人にあてたメールや文書では、直接的な表現よりも、やわらかい曖昧な表現の方が好感を与えます。

「ご教授願えますでしょうか」のニュアンス

「ご教授願います」は、「教えろ」という命令形に近いニュアンスの言葉で、メールや文書に書くと相手の不興を買うこともあります。 相手の意向を尊重していることを強調するために「ご教授願えますでしょうか」を使いましょう。

「ご教授願えますでしょうか」の「でしょうか」は婉曲な表現で、「明日うかがってもよろしいしょうか」 「お客様は何人でしょうか」 というように、不確定なことについて先方の意向をうかがう時に使います。

「ご教授のほどお願いいたします」のニュアンス

「ご教授のほどお願い申し上げます」は「学問や技芸的なことを教えてくださるよう、お願いします」という意味ですが、「ご教授のほど」の「ほど」は、「〜してもらうよう」「〜してくれるよう」の2つの意味が考えられる曖昧な言い回しです。

「ご検討のほどお願い申し上げます」や「ご了承のほどお願い申し上げます」というように、断定を避けて「お願いする」ニュアンスを強調できる表現です。

「ご教授願います」の類語

「ご教授願います」には、4つの似た表現の類語があり、言い換えに使うこともできます。「ご教示願います」「ご指示願います」「ご指南願います」「ご指導ご鞭撻願います」という言葉について、その意味と使い分けを勉強しましょう。

「ご教示願います」の意味と例文

「ご教示」は「知識や方法などを教え示すこと」です。「ご教示願います」は「知識や方法などを教えてください」という意味になり、メールや文書に頻繁に使われます。

「長期間に渡って教えてもらうこと」を表す「ご教授」と比べると、「ご教示」は、単純で教えてほしい事柄が明確な場合に使います。

使用例として「書類の書き方をご教示願えますか」「先生のご教示を仰ぎました」「懇切丁寧なご教示を賜りました」などがあります。

「ご指示願います」の意味と例文

「ご指示願います」の「指示」は、「それを指さし示すこと」「指図すること」などの意味があります。「指示」は「ご指示を仰ぐ」という使い方をされることが多く、「上司などに何らかの指導を受ける」「指示を求めることをお願いすること」を表わします。

例文として「作業工程について注意点をご指示願います」「申請書の提出期限のご指示をお願いいたします」「次のスケジュールについてご指示いただけますか」などがあります。

「ご指南願います」の意味と例文

「ご指南願います」の「ご指南」という言葉は、古代中国の方角を知るための道具「指南車」からきています。指南車が常に南をさして人を導いたことから、「指南」は、「手引き」「案内」という意味になり、技芸を指導・教授する人を「指南役」と呼ぶようになりました。

「剣道を指南する」「将棋のご指南願います」「茶道の作法をご指南ください」など、技芸を教え伝える場合に使われます。

「ご指導ご鞭撻願います」の意味と例文

「指導」は「ある目的に向かって教え導くこと」、「鞭撻」は「鞭で打つこと」「怠らないよう強く励ますこと」を意味します。

「ご指導ご鞭撻願います」は、挨拶の「結びの言葉」として上司や顧客や取引先などに、引き続き変わらない付き合いをお願いする際の常套句で、「何卒、今後ともご指導ご鞭撻くださいますようお願い申し上げます」「引き続き皆様方のご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします」などが使われます。

「ご教授願います」は間違いなのか

「ご教授願います」と「ご教示願います」は混同されることが多いですが、 「ご教授」は学問や芸術などを長期間教えを受けること、「ご教示」は知識や方法などを教え示すことです。

使用例を比較してみましょう。

1.「ご教授願います」の使用例 「野球界全般についてご教授願いました」「料理をご教授願えますか」など

2.「ご教示願います」の使用例 「ご存知の方がいればご教示願います」「論文についてご指摘・ご教示願います」など

メールや文書に便利な「ご教授願います」を使おう

メールの結びの言葉として便利な「ご教授願います」ですが、目上の人に使う時には注意が必要なことがおわかりいただけたでしょうか。

「ご教授願います」に似た言葉の 「ご教示願います」「ご指示願います」「ご指南ご鞭撻願います」「ご指導願います」など、「ご教授願います」との意味の違いを知っておくと、メールや文書を作成する時に役に立ちます。

「ご教授願います」を上手く使える人になってください。

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