「ご教授願います」の意味と使い方|言い換え表現や例文についても解説
更新日:2024年09月08日
「ご教授願いますって言葉を聞くけど、実際にどんな意味の言葉なの?」
「ご教授願いますという言葉は、どんな場面で使えば違和感なく使える?」
日常的に耳にするような言葉でも、正確にどんな意味を持つのか、どんな場面で使えばいいのかはよく分からないという方も多いのではないでしょうか。
本記事では、「ご教授願います」の意味や敬語表現、言い換え表現や英語表現について紹介しています。また、「ご教授願います」の使い方を例文で分かりやすく紹介し、使う場合の注意点についても記載しています。
この記事を読むことで「ご教授願います」という言葉の意味や使い方、使う場合の注意点を把握できるでしょう。敬語表現や言い換え表現を知ることで、場面に合った適切な使い方をできるようにもなります。
「ご教授願います」という言葉の意味を知りたい方や語彙力を高めたい方は、ぜひこの記事をチェックしてみてください。
「ご教授願います」の意味
「ご教授願います」の「教」は「おしえる」「おしえみちびく」「おしえさとす」、「授」は「手わたす」「さずける」を意味します。「教授」は「学術、技芸などを教え授けること」で、「ご教授願います」とは、「専門的な知識や技術を教え授けてください」とお願いする意味の言葉です。
「ご教授」と「ご教示」の違い
「ご教授」と「ご教示」はどちらも同じような意味を持つ言葉ですが、「ご教示」が必要な知識や方法といった比較的簡単なことを教わる意味を持つのに対し、「ご教授」は専門的な知識や技術を教わること、継続して物事を教わるという意味を持ちます。
「ご教授」と「ご教示」では、教えてもらうことの内容や、どの程度の期間教わるのかで違いがあります。
ビジネスシーンでは、「ご教授」の他に「ご教示」を使う場合があります。どちらを使うのがふさわしいのか、考えて使うようにしましょう。
「ご教授願います」の使い方と例文
「ご教授願います」という言葉は、自分が教えを受ける立場であれば違和感なく使えますよね。ビジネスシーンの多くの場面において便利に使えるので、使い方を覚えておきましょう。
ここではビジネスメールでの使い方、実際に教えを受けたい場合の使い方の2つのシーンでの例文を紹介します。
ビジネスメールの結び締めとして使う場合
・ご教授のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
・お忙しいところ恐縮ではございますが、ご教授の程よろしくお願い申し上げます。
これらの結び締めは、専門的な知識や技術について教えを受けたいときに使えます。教えを受ける相手であれば、取引相手でも初対面の上司に対しても使えるという便利な言葉です。
目上の方に使う場合、「お忙しいところ恐縮ではございますが」という前置きや、「なにとぞよろしく」を加えることでより丁寧に使えますよ。
専門的な知識を教えてもらいたい場合
・◯◯について、ご教授いただければ幸いです。
・ご教授くださいますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
専門的な知識や技術を教えてもらいたい場合に使うなら、あなたが教えてもらう立場だということを忘れないようにしないといけません。教えてくださいと押し付けるのはNGです。教えてくれると嬉しいです、助かりますといった気持ちで使ってみましょう。
相手との関係にもよりますが、「ご教授ください」と尊敬語を使い、「何卒よろしく」とさらに丁寧にお願いするのがおすすめです。
「ご教授願います」使う場合の注意点
「教えてください」をより丁寧、かつビジネスシーンに似合う言葉で言い換えた「ご教授願います」は、色々な場面で使える言葉です。しかし他の言葉と混同して使ってしまったり、相手によっては使うと失礼になってしまったりすることがあります。
ここでは「ご教授願います」を使う場合の注意点について紹介します。使う前に、これらの注意点を頭に入れておきましょう。
ご享受と間違わないようにする
「ご教授」と間違いやすい言葉に「ご享受」という言葉があります。しかし「ご教授願います」を「ご享受願います」とうっかり間違ってしまうと、意味が違うだけでなく相手に失礼になってしまうでしょう。
「ご教授」は教えを授かるという意味ですが、「ご享受」は恩恵を受ける、恩恵を受けて得をするという意味になっているためです。間違って「ご享受願います」と使ってしまわないように気をつけましょう。
初回公開日:2018年10月23日
記載されている内容は2018年10月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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