「検討させていただきます」の意味とは?使い方や類語もあわせて紹介
更新日:2024年06月16日
「検討させていただきます」の代わりに「お時間をいただきます」を使うのもおすすめです。
じっくり考えたい時だけでなく、相手から催促された際の返答としても使えます。「お時間をいただきたく存じます」などの敬語表現と組み合わせるか、「お時間をいただけますでしょうか」と疑問形にすることでやわらかい印象になるでしょう。
また、相手を不安な気持ちにさせないためにも「2、3日お時間をいただきたく存じます」といった形で回答日の目安を伝えることをおすすめします。
「精査いたします」
「精査いたします」も「検討させていただきます」の言い換え表現として使えます。「精査」は「検討」と同じく「詳しく調べる」という意味を持ち、ビジネスシーンではよく使われる表現です。
ただ持ち帰るだけでなく、詳しく調査して考えたいことを強調したい時には「社内で精査の上、検討させていただきます」のように、精査と検討を同時に使ってもかまいません。
「お受けいたしかねます」
相手に断りの意思を伝える場合には「お受けいたしかねます」を使うのがよいでしょう。ビジネスシーンでは、「お断りします」などのはっきりとした表現で断りを入れることはのぞましくないとされています。
「検討させていただきます」は断る意思が固まっている際にも使われますが、相手にこちらの真意が伝わらないこともあるため、「お受けいたしかねます」というやわらかい表現を使えるようになっておくことも大切です。
「検討する」の他の敬語表現
「させていただきます」は相手に対する敬意を表し、許しを請う時に使われますが、多用するとくどい印象を与えることがあります。
ここからは「検討させていただきます」以外で「検討する」を表すためには、どのような敬語表現があるのかを見ていきましょう。
「検討します」
「検討します」はシンプルですが、相手に丁寧な印象を与える表現です。「する」の丁寧語である「します」を使うことでやわらかい印象を与えますが、尊敬語や謙譲語ではないため、目上の人や社外の人に使うのはふさわしくないと言われています。
「検討します」は電話や会話、メールのいずれでも使えますが、文字にすると冷たい印象を与える場合があることを頭に入れておきましょう。
「検討いたします」
「検討いたします」は、「検討」に「する」を丁重に表現した「いたす」と、丁寧語の「ます」をつけ加えた敬語表現です。
「検討します」よりもへりくだった印象を与えるだけでなく相手に敬意を表せるため、口頭、メールのいずれの場合でも使いやすい言い回しだと言えるでしょう。
「いたす」は丁重語と呼ばれ、謙譲語と似た役割を持っています。そのため、「検討いたします」は目上の人にも使える表現です。
「検討させてください」
「検討」に「させてくれ」の尊敬語である「させてください」を付けた「検討させてください」も、言い換え表現として使えます。
敬語表現としては正しいのですが、「させてくれ」は命令語であるため、尊敬語の「させてください」は一方的な印象を与えがちです。
電話や口頭で「検討させてください」を使う場面は多く見られますが、メールや文書では使用を避け、他の表現を使う方がよいでしょう。
「検討させていただきます」の意味や使い方について理解を深めよう
「検討させていただきます」の意味や使い方、シーン別の例文や言い換え表現を紹介しました。
即答を避けたい時や断りを入れる時など幅広く使えますが、多用するとくどい印象を与えることがあります。相手や状況に応じて、適宜言い換えることも必要です。
また、「検討させていただきます」は、ビジネスの場で使われることが多い表現です。使う際にはおおよその回答日を付け加えることや、相手を傷つけないための表現としても有効であることも頭にいれておくとよいでしょう。
「検討させていただきます」は便利な表現です。言葉の意味と正しい敬語表現を理解し、さまざまな場面で使ってみてください。
初回公開日:2023年07月21日
記載されている内容は2023年07月21日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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