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深夜残業の割増・手当の相場と何時から何時まで・計算方法

更新日:2020年10月02日

今、サービス残業を強いる企業が社会問題になっています。深夜残業が当たり前のような人も多いのではないでしょうか?そこで、そもそも深夜残業とは何なのかに焦点を当てます。その手当の相場や計算方法、深夜と定義される時間帯など法的にどうなっているのかを解説します。

深夜残業をすると割増されるの?

あなたは、深夜残業をしたことがありますか。工場勤務や看護師として勤務されている方であれば、夜勤は当たり前でしょう。しかし、深夜残業となると、話はまた違ってきます。深夜残業は、深夜労働と時間外労働(残業)の両方に該当します。

一般的には、深夜労働と時間外労働(残業)には、企業はその労働に対し、割増賃金を支払わなければなりません。現在、世の中には無賃金のサービス残業も多いと聞きますが、そのようなサービス残業をせざるを得ない方々も、本来は法的にどれくらいの割増賃金が支払われるべきなのかを知っておくべきです。

深夜労働や時間外労働は、1時間当たりに対して割増されるので、時給のパートタイマーではない方々は、給与明細から1時間当たりの給料と深夜労働時間や残業時間を確認しておきましょう。勤怠管理表やタイムカードなどをチェックすれば、確認できます。

深夜残業の一般的な手当の相場は?

深夜残業の手当の相場は、どのくらいなのでしょうか。深夜残業の手当の相場は、法令で規定されている基準ということになるでしょう。深夜残業の手当は、深夜手当と時間外手当(残業手当)の合算です。深夜労働で25%以上アップされ、さらに、時間外労働(残業)で25%以上アップで合計50%以上アップとなります。よって、通常の賃金の50%以上の割り増しで支払われなければなりません。

よく勘違いが起こりやすいのが、時間外労働(残業)で25%以上アップされた賃金が、深夜労働によってさらに25%以上アップされるという算出です。そのように算出されると、深夜残業は約56%以上アップとなってしまいますので注意してください。

深夜残業の時間帯は?

深夜残業は、どの時間帯が対象なのでしょうか。まず、法定内残業と法定外残業というものがあります。基本的には、18時までの残業に関しては、企業は残業手当を払う義務はありません。つまり、17時が終業時間の方でも、そこから1時間の残業に関しては、残業手当は発生しないという事です。企業によって変わる部分ではあるので、確認してみましょう。

18時以降の残業に関しては、原則として残業手当の対象です。25%以上アップの賃金が支払われることになります。そこから、深夜労働となるとさらに25%以上アップとなり、合計50%以上のアップとなるのですが、ここではその時間帯を、解説していきましょう。

何時から深夜残業なの?

残業が夜遅くまで及んでしまう事もあるでしょう。いつからが深夜労働の対象なのでしょうか。その答えは、午後10時(22時)以降です。時間外労働の時間が22時を超えると、深夜労働の手当が発生し、合算で50%以上アップとなります。

例えば、18時から23時まで残業をした場合、18時から22時までの労働に関しては25%以上アップとなり、22時から23時までの労働に関しては50%以上アップとなります。

何時まで深夜残業なの?

残業が朝方まで及んでしまうような方はほとんどいないでしょうが、いつまでが深夜労働の対象なのかも解説しましょう。深夜労働は、22時から翌日5時までが対象となります。よって、この時間帯に含まれない労働に関しては、深夜労働の対象にはなりません。22時から翌日5時までの残業は、50%以上アップとなります。それ以外の残業は、一律で25%以上アップというのが法定基準です。

例えば、18時から翌日6時まで残業をしたのであれば、22時から翌日5時までの労働が50%以上アップとなり、それ以外の18時から22時までと翌日5時から6時までの労働は25%以上アップとなります。

特例として、厚生労働大臣が認めた地域や期間において、23時から翌日6時が深夜労働の時間帯となることもあります。

深夜残業手当の計算方法は?

深夜残業手当を自分で計算したいものの、その計算方法が分からない方も多いでしょう。ここでは、深夜残業の手当の計算方法を、具体的なケースを想定して解説します。計算する時には、自分の1時間当たりの給料をしっかりと算出して確認しておきましょう。深夜残業手当は時間当たりで割増されるので、1時間当たりの給料が分からないと計算できません。

1時間当たりの深夜残業手当は?

これまで説明してきたように、深夜残業手当は、深夜労働手当と時間外労働手当の合算です。深夜労働が25%以上アップ、時間外労働が25%以上アップなので、深夜残業は50%以上アップです。ここでは、深夜労働を25%アップ、時間外労働を25%アップ、深夜残業を50%アップとして算出します。

まず、通常の残業手当について解説しましょう。あなたの1時間当たりの給料(時給)が、1000円だとします。22時~翌日5時の残業以外は通常の残業となります。よって、割り増し分は、(1000円×0.25=)250円です。ですので、(1000円+250円=)1250円があなたの1時間の残業に対する手当込みの給与となります。

深夜残業の場合は、割り増し分は(1000円×0.5=)500円ですから、(1000円+500円=)1500円があなたの1時間の深夜残業に対する割り増し後の給与となります。

一発で計算する方法もあります。通常残業であれば、1000円×1.25=1250円で、深夜残業であれば、1000円×1.5=1500円と一発で算出できます。

ここからは、具体的なケースで計算してみましょう。1時間当たりの給料(時給)は1000円として計算します。これから解説する①のケースでは、18時から23時までの残業を想定しています。②のケースでは、18時から翌朝の6時までの残業を想定しています。両者とも通常残業と深夜残業をミックスした形となっています。休憩は企業によってルールが異なるので、ここでは除外して考えましょう。休憩に関してはあとの項でまた解説します。

①18時から23時まで残業した時

18時から23時まで残業したとすると、18時から22時までが通常残業となり、22時から23時までが深夜残業の扱いとなります。それぞれ別々に算出し、そこから合算します。

18時から22時まで4時間なので、1000円×1.25×4時間=5000円です。これは、通常残業の手当込みの給与となります。22時から23時までの1時間は深夜残業なので、1000円×1.5×1時間=1500円です。よって、5000円+1500円=6500円がこの日の残業による割り増し分になります。

②18時から翌日6時まで残業した時

18時から翌朝6時まで残業した場合はどうでしょうか?この場合、18時から22時までと翌朝5時から6時までの5時間が通常残業になります。そして、22時から翌朝5時までの7時間が深夜残業になります。

計算方法は、通常残業が、1000円×1.25×5時間=6250円で、深夜残業が1000円×1.5×7時間=10500円です。よって、6250円+10500円=16750円がこの日の残業による割り増し分になります。このように、深夜労働の全時間帯で残業をすると、かなりの金額の上乗せがあります。

深夜残業の休憩はどうなるの?

深夜残業において、休憩をどう扱えばいいのかは気になるところでしょう。法令上は、労働時間が8時間を超える場合は、少なくとも1時間の休憩時間が必要としか規定されていません。つまり、10時間労働でも12時間労働でも、少なくとも1時間の休憩時間が与えられていれば適法ということです。

しかしながら、現実的には深夜残業をすれば、食事の時間も取らなければならないですし、安全面や仕事効率を考慮すれば休憩は必要でしょう。残業(深夜残業を含む)における休憩時間のルールに関しては、企業それぞれで規定があるはずです。休憩時間を必ず取らなければならないのであれば、それに従えばよいでしょう。残業に関しては、休憩時間も労働時間に含まれるという企業もあるでしょう。

初回公開日:2017年11月09日

記載されている内容は2017年11月09日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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