Search

検索したいワードを入力してください

2017年10月22日

便箋の使い方と書き方のマナー|横書き/縦書き/宛名など

最近ではプライベートでもビジネスでも、メールで連絡を取り合うのが主流です。しかし、正式な場面となると便箋によるやり取りとなることもあります。あなたは便箋の正しい書き方を知っていますか。そこで今回は、便箋を使った手紙の書き方についてご紹介します。

便箋の使い方と書き方のマナーとは?

便箋に縦書きでの手紙の書き方

便箋に縦書きでの手紙の書き方は、目上の人への手紙や改まった手紙などに適しています。縦書きで手紙を書く書き方は、まず、拝啓などの頭語ではじめの挨拶をし、続けて季節感を伝える時候の挨拶から、相手を気遣う言葉もしくはお礼の言葉やお詫びの言葉の3つの要素を含んだ前文を書きます。

次に、主文として「さて」「ところで」「実は」「このたびは」「さっそくですが」「突然ですが」などの起語を用いて、話を変える形で手紙を書くに至った目的や用件を簡潔に書きます。ただし、手紙一通に対して、目的や用件は2つ以上入れないようにしましょう。2つ以上入れてしまうと、大切な内容が伝わりづらくなってしまうので注意が必要です。

次に、相手の無事や健康を願う言葉や用件を総括する言葉をもって結びの挨拶を述べ、頭語に呼応する結語を添え末文とします。

最後に、後付として便箋に手紙を書いた日付と差出人と宛名の3つを書きます。日付の書き方としては、正式な形では年月日を書きますが、月日だけでもマナー違反にはなりません。便箋での手紙がお祝い事に関するものであれば、○年○月吉日という書き方をするとなお良いでしょう。

便箋に横書きでの手紙の書き方

便箋日横書きでの手紙の書き方はカジュアルなものなので、友人や親しい間柄の人への手紙に適しています。

基本的なスタイルである「前文→主文→末文→後付」という形は変わりません。しかし、もし肩の凝らないような手紙にしたいという場合には、頭語や結語を除いた簡略化したスタイルでもかまわないので、親しみがもてるような素直な言葉遣いを心がけた書き方にしましょう。

宛名

便箋での宛名の書き方は、縦書きの便箋の場合は後付の最後である一番左の上の方に書きます。横書きの便箋場合は、前文の前である一番上の段に左詰で書きます。

封筒

便箋を入れる封筒の宛名の書き方は、手紙の第一印象を決めます。どれだけ便箋の内容の書き方が良くても、第一印象が悪ければ台なしです。大事な封筒の宛名の書き方は、どのように書けば良いでしょうか。

縦書きの場合

・住所は郵便番号の右端に揃え、上から一文字程度下げたところから書き始める
・縦書きの場合には、番地などの数字は漢数字で書く
・基本的に、マンション名やビル名は略さず書く
・相手の名前は中央に郵便番号の枠から一文字程度下げたところから書き始め、住所より少し大きめの文字で書く
・裏書の書き方は、封筒の左側にあなたの住所と名前を書く

横書きの場合

・住所の書き始めは端になりがちなので、左端から2文字程度空けたところから書き始める
・横書きの場合には、番地などの数字は算用数字を使う
・相手の名前は、中央に住所より少し大きめの文字で書く
・裏書の書き方は、郵便番号の左端に揃えてあなたの住所と名前を書く

最近は、かわいい柄の便箋がたくさん売られていますが、実は改まった手紙の書き方をする場合には、白無地の便箋を使うのが基本です。手紙の書き方のマナーとして色や柄の入った便箋は、フォーマルにないような手紙には向いていないと考えられています。

色や柄の入った便箋は、親しい相手へ送るカジュアルな書き方の手紙に使うようにしましょう。便箋選びは、手紙の内容や送る相手に合わせて、マナー違反にならないように選びましょう。

罫線

便箋の選び方では、色や柄だけではなく罫線の種類によっても使い分けるのがマナーです。罫線のない便箋や罫線が縦に入っている便箋は、全ての手紙に使用してもマナー違反にはあたりません。

しかし、罫線が横に入っている便箋は、カジュアルな印象を与えますので使う時には注意が必要です。罫線が横に入っている便箋は、親しい相手への手紙やビジネス文書のみに使うようにしましょう。

一行目の頭語について

便箋での手紙は、一行目の頭語に始まり結語でおわります。しかし、手紙の書き方を知らない世代には、頭語や結語といった言葉になじみが薄いのではないでしょうか。そこで、ここでは代表的な頭語と結語の組み合わせについてご紹介します。

一般的な手紙

・拝啓(はいけい)/敬具(けいぐ)
・拝呈(はいてい)/敬白(けいはく)
・啓上(けいじょう)/拝具(はいぐ)
・一筆申し上げます/かしこ(差出人が主に女性の場合)

丁寧な手紙

・謹啓(きんけい)/謹言(きんげん)
・謹呈(きんてい)/謹白(きんぱく)
・恭啓(きょうけい)/敬白(けいはく)
・謹んで申し上げます/かしこ(差出人が主に女性の場合)

前文を省略する手紙

・前略(ぜんりゃく)/草々(そうそう)
・前文お許しください/不一(ふいつ)
・前略ごめんください/かしこ(差出人が主に女性の場合)

急用の手紙

・急啓(きゅうけい)/草々(そうそう)
・急呈(きゅうてい)/不一(ふいつ)
・急白(きゅうびゃく)/不備(ふび)
・取り急ぎ申し上げます/かしこ(差出人が主に女性の場合)

返信の手紙

・拝復(はいふく)/敬具(けいぐ)
・復啓(ふくけい)/拝答(はいとう)
・謹復(きんぷく)/敬答(けいとう)
・お手紙拝見いたしました/かしこ(差出人が主に女性の場合)

二行目の時候の挨拶とは?

便箋に手紙と書く時に、頭語の後の二行目にくるのが時候の挨拶です。これも、手紙の書き方に馴染みの薄い現代人の中には、知らないという人も多いのではないでしょうか。しかし、季節にふれる挨拶の言葉は便箋に添えると、手紙がより一層美しくなる良い伝統の一つです。自分なりの表現で季節感を上手く伝えるためにも、知っておくと良いのではないでしょうか。

1月

・春の候
・新春の候
・寒に入り
・厳寒の候

2月

・晩冬の候
・向春の候
・余寒の候
・梅香匂う頃

3月

・早春の候
・陽春の候
・春和の候
・霞立つ春

4月

・仲春の候
・春暖の候
・桜花爛漫の侯
・桜花匂う頃

5月

・晩春の候
・薫風の候
・新緑の候
・薄暑の候

6月

・向暑の候
・入梅の候
・長雨の侯
・初夏の候

7月

・盛夏の候
・仲夏の候
・真夏の候
・早星の侯

8月

・残暑厳しき折
・晩夏の候
・暮夏の候
・新涼の候

9月

・初秋の候
・爽涼の侯
・月愛でる頃
・白露の候

10月

・仲秋の候
・清秋の候
・秋冷の候
・紅葉の頃

11月

・晩秋の候
・向寒の候
・落葉舞う頃
・初霜の候

12月

・師走の候
・寒冷の候
・初氷の候
・年の瀬を迎え

最後の結びの挨拶の例文

便箋の最後を締めくくる結びの挨拶は、書き方ひとつで思いやりを添えられます。便箋全体がより良い印象になるように、書き方には気をつけたいところです。

健康や幸せを祈る挨拶

・時節柄くれぐれもご自愛くださいませ
・ご自愛のほどお祈りいたしております
・お体をお大事になさってくださいませ
・ご自愛専一にお過ごしくださいませ
・お風邪など召されませんように
・ご多幸をお祈り申し上げます
・お健やかにお過ごしくださいませ
・実り多き一年になりますようにお祈りしております

用件を結ぶ挨拶

・まずは書中にてご挨拶申し上げます
・略儀ながら書中をもちましてお礼とさせていただきます
・以上、どうぞよろしくお願いいたします
・用件のみにて失礼いたします

返信を求める挨拶

・ご返信をお待ち申し上げております
・恐れ入りますが、お返事をいただければ幸いに存じます
・ご多用中恐縮ではございますが、折り返しご返事くださいますようお願い申し上げます
・お手数をおかけいたしますが、ご返書くださいますようお願いいたします
・お手数ながら、ご回答いただければ幸いです

ビジネスシーン別便箋の書き方と例

ビジネスシーンで便箋を使う場合にも、書き方やマナーには気をつけなければいけません。

会社同士のやり取り

会社同士のやり取りの便箋の書き方も、普通に便箋に手紙を書くときと同じく「前文→主文→末文→後付」という書き方をします。

前文は、頭語と時候の挨拶や相手の会社の繁栄を確信する言葉と厚情へのお礼の言葉という構成の書き方をします。一般の便箋の書き方と違う点は、相手の繁栄を伺うのではなく確信するという点です。一般の便箋の書き方では「お元気でいらっしゃいますか」とするところ、ビジネスの便箋の書き方では「お元気でご活躍のことと存じます」と確信した言い方をします。

主文は一般の便箋の書き方と同じく、起語から書き始め手紙の目的や用件を簡潔に述べます。

末文では、今後の厚情や指導を願う「引き続き、ご指導賜りますようお願い申し上げます」や相手の会社の発展や繁栄を願う「末筆ながら、貴社ますますのご発展をお祈り申し上げます」、用件を結ぶ「書中をもちましてお礼とさせていただきます」と、頭語に合った結語という書き方をします。

後付では、日付と差出人と宛名という順の書き方をしますが、差出人は会社名と名前をフルネームで、宛名は相手の会社名と役職名と名前をフルネームで書きます。

お詫びの手紙の書き方は?

ビジネスシーンでのお詫びの便箋の書き方のポイントは、時候の挨拶などは不要でなるべく早く出すことです。

文章の書き方としては、頭語と結語は入れます。前文が終わり起語のあとの主文では、素直にお詫びの言葉を述べます。それと同時に原因と再発防止の対策にも触れ、二度と同じ過ちを犯さないことを誓います。そして、末文で今後ととも変わらぬお付き合いをお願いするという書き方をします。

大切なのは、過ちを素直に認め同じ過ちを二度と繰り返さないという意思を表示することです。そのためには、原因を追究し今後の対策を相手の会社に伝えることで安心してもらう必要があります。

始末書

始末書を書く場合には、誠意を見せるためにも便箋に手で書くことがオススメです。この場合には、もちろん縦書きの便箋を選ぶのがマナーです。そして、罫線が入った便箋の方が字が揺れないので書きやすく体裁も整いやすいです。

始末書の書き方は、タイトルである「始末書」の文字→宛先→主文→日付→差出人という構成で書きます。

主文の書き出しは、今回自分がしてしまったことを述べることから始めます。次に、この件に関して言い訳のよりがなく自分が悪いということを認める言葉を述べます。最後に、今回と同じ事を二度と起こさず、仕事に精進する誓いの言葉を述べます。差出人の署名の後には、押印を忘れずにしましょう。

始末書は書き方も大切ですが、誤字や脱字があってはならない書類です。下書きや聖書の際に何度も確認するようにしましょう。

用途別便箋の書き方と例

プライベートシーンでも、正式な便箋の書き方を知っておきたいシーンはたくさんあります。

弔辞は便箋に書くの?

弔辞の書き方

弔辞の書き方は、便箋ではなく市販されている奉書紙か巻紙に、薄墨の毛筆で縦書きで書くのが正式なマナーとされています。弔辞の冒頭は、容姿の右端から10cm程度の余白を空けてから書き始めましょう。そして、行間は1行部位程度空けて書くと弔辞全体が綺麗に見えますし、読みやすくなります。

弔辞を考える上での注意点

弔辞を作成する際には「くれぐれも」「重ね重ね」「幾重にも」「再三」「追って」など、忌み言葉や重なる意味を持つ重ね言葉は使わないように注意しましょう。

また、直接的な表現や悪いことを連想させる言葉は避けなければなりません。ですから「死」「死亡」「逝去」「急逝」「永眠」と言いかえ、悪いことを連想させる「苦しむ」「倒れる」などの表現は使わないようにしましょう。

そして、弔辞は読む長さにも気をつけなければなりません。弔辞の長さは一人当たり3~5分程度です。これを文字数にすると、800~1000文字程度であると考えておくと安心です。

家族書

家族書という言葉に馴染みがないという方も多いでしょうが、家族書は結婚する二人の家族や親族をそれぞれに紹介する目的で双方が作成して渡しあう書類です。

家族書の書き方は、父→母→祖父→祖母→兄弟姉妹(年齢順)→本人という順が一般的です。家族書に書くのは、原則として同居している家族ですので、祖父母などが別居している場合や、兄弟姉妹がすでに結婚して別世帯の場合には、家族書には記載しません。

また、兄弟姉妹が一人暮らしをしているなどで別住所に住んでいる場合でも、結婚していない場合には父母世帯の人間として家族書に名前を書きます。

暑中見舞い

便箋で暑中見舞いを書く場合には、少し大きめの文字で書くお見舞いの挨拶から書き始めます。お見舞いの挨拶の内容は「暑中お見舞い申し上げます」で良いのですが、お見舞いの挨拶には、句読点をつけないように注意しましょう。

次に、時候の挨拶から始まる主文で、相手の健康を気遣う言葉やあなたのお仕事やプライベートでの近況報告を行います。時候の挨拶は「梅雨明けとともに本格的な夏がやってまいりましたが」や「盛夏の折」や「大暑の候」など、あなたの感じている季節感を書くと良いでしょう。

次に、結びの挨拶として相手の健康への気遣いや、無事を祈る優しい言葉で締めくくりましょう。最後に日付を書くのですが、詳細な日付を書くのではなく「平成○○年 盛夏」と書きます。

このメール時代にあえて、便箋を使ってみませんか?

今回は、便箋での手紙の書き方やマナーについてご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。時代とともに変わりつつマナーもありますが、昔からの書き方やマナーには趣があるものがたくさんあります。

書き方やマナーを把握して、書けるようにしましょう。

Latests