【種類別】国家公務員の試験の難易度|1種/2種/3種/法務省
更新日:2024年07月13日
国家試験の専門職にはメジャーなものから、名前を初めて聞くようなマイナーなものまで多岐にわたります。当然それぞれに難易度があり度も変動します。10にわかれた区分は以下のとおりです。偏差値や合格率からそれぞれの難易度の目安がわかります。
専門職名 | 偏差値 | 合格率 |
---|---|---|
国税専門官 | 64程度 | 約8% |
労働基準監督官 | 61程度 | 約2% |
財務専門官 | 66程度 | 約3% |
外務省専門職員 | 70程度 | 約6% |
刑務官 | 53程度 | 約10% |
入国警備官 | 67程度 | 約2% |
皇宮護衛官 | 63程度 | 約0.9% |
食品衛生監視員 | 58程度 | 約9% |
海上保安官 | 不明 | 不明 |
航空管制官 | 65程度 | 約5.5% |
国家公務員の中途採用の難易度
国家公務員は新卒者だけの募集ではなく、規定の年齢内であれば中途採用や転職者の採用試験もおこなっています。ただし、特別に枠が設けられているわけではありませんので現役の大学生・大学院生と同じ土俵で争うこととなります。ちなみに総合職でも一般職でも大卒以上が条件です。
国家公務員の専門職を希望する場合は、採用試験によって条件は異なりますが21歳~31歳未満が年齢制限となっています。
社会人の国家公務員の難易度
国家公務員の試験には中途採用のような経験者採用枠があるのと同じく、「社会人枠」も存在します。社会人として長年培ってきたこれまでの経験を活かすことが可能です。倍率や合格率は発表されていませんが、国家試験そのものががあることから中途採用と同じく、狭き門であることを覚悟しておきましょう。
社会人枠での受験も中途採用と同じく、現役の大学生・大学院生と同じ土俵で争うことになりますので、それ相当に難易度もアップします。ただし、経験を活かしたアプローチをできる点では現役の学生と互角に争うことも可能です。
学歴別国家公務員総合職の難易度
国家公務員になるにはどのような学歴があるほうが有利なのでしょう。基本的には大卒以上が条件となっていますが、大学卒か、大学院卒かでも難易度に変化があるのかどうかについてお話しします。
院卒
国家公務員の総合職は「院卒」か「大卒程度」が受験資格の大前提となります。この「大卒程度」というのは、大学を卒業したものみというわけではなく、高卒でも大卒の資格を有する者や、人事院が実力を認めた場合は国家公務員の総合職を受験することが可能です。
ですが、そもそも院卒の試験と大卒程度の試験では内容が異なり、特に院卒の試験では「法務」も登場します。やはりそれだけ専門知識が必要となる仕事ができるとされているので、院卒のほうが難易度は高いです。しかしその分、将来の立ち位置や給与面に差が出てきます。
もし国家公務員の総合職を受ける場合、ゆくゆくはキャリア官僚を目指したいと考えているのであれば、たとえ難易度がアップしても院卒で国家公務員の試験を受験することをします。
理系
国家公務員の総合職を受ける際、理系であることは有利となるのでしょうか。これは受験したい試験によって当然有利に働く場合もあります。
院卒者試験には「法務」「行政」「人間科学」「工学」「数理科学・物理・地球科学」「化学・生物・薬学」「農業科学・水産」「農業農村工学」「森林・自然環境」があり、当然大卒程度の試験でも「工学」や「数理科学・物理・地球科学」のような理系の知識を要するものは存在します。
ですが、理系の試験であるから難易度が上がるかというとそうではありません。むしろ理系だけでは賄えない法務や行政などのほうが難易度が高い可能性もあるからです。
キャリア志向があるならば、国家公務員を目指そう
最高難易度と言われている国家資格、「国家公務員」の種類別難易度についてご紹介しました。
偏差値や合格率、倍率などから見ても、大変難易度が高い国家公務員の試験ですが、努力が実れば国を動かす大がかりな仕事を任せられるチャンスが舞い込む可能性もあります。
とにかく上を目指すキャリア志向の方には、たとえ難易度は高くとも努力してぜひ勝ち取っていただきたいです。国家公務員試験の受験をお考えの方はぜひ参考にしてみてください。
初回公開日:2017年12月09日
記載されている内容は2017年12月09日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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