Search

検索したいワードを入力してください

【級別】貿易実務検定の難易度と合格率|A級/B級/C級

更新日:2024年01月31日

貿易や通関に関する資格は通関士だけではありません。独学でも難易度が低く、仕事にも役立つ貿易実務検定もあります。貿易実務検定の難易度や勉強方法についてご紹介します。少しでも貿易に興味がある人は、受験を検討してみてください。

貿易実務検定にはC級からA級までの三段階の級に分かれます。級によって出題範囲や必要とされる知識のレベルが異なるため、難易度が変わります。それぞれの級の難易度や、要因についてご紹介しましょう。

A級

最上位であるA級は、実務経験が3~5年レベルに相当し、貿易実務の判断業務を遂行するための内容が出題されます。合格基準は各回毎の基準点(3科目の合計)です。A級では業務や法律の知識も必要ですが、一つ一つに事例に対してどのように対処するかという判断能力が問われています。

B級やC級と違うのは難易度や内容だけではありません。B級とC級は選択式でしたが、A級は選択式と記述式の両方で回答することになっています。A級は特に貿易実務経験者向きの傾向が強いため、貿易事務の経験がない人にとってはかなり難しいです。

B級

B級の出題範囲はC級とほぼ同じですが、実務に関する知識が深く細かくなり、難易度は多少上がります。B級は貿易実務、貿易実務英語に加えて貿易マーケティングも新たに受験します。合格基準は210点(70%)です。C級は基礎的な実務の知識を問われますが、B級では法的根拠や書類の知識などが問われます。貿易業務の中堅層として、正しい手続きができることを要求されています。

しかし、貿易実務検定のB級はそれほど難しいわけではないので、C級を受験するのであればB級受験も視野に入れるべきです。B級の出題範囲はC級と同じなので、プラスアルファの知識を覚えれば良いだけだからです。

C級

C級の難易度はかなり低いです。そのため、C級に合格できない場合は貿易関係の仕事に向いていないと言われているほどです。貿易実務と基礎的な貿易実務英語の2科目を受験し、合格基準は160点(80%)です。C級は定型業務をこなすための知識が問われ、主に貿易の流れを理解していることが求められます。

C級は2週間や30時間で合格できたという人も少なくありません。少しでも興味のある人や、なんとなく貿易関係に就職、転職していることを検討している人でも、勉強すれば必ず合格できます。

科目別の貿易実務検定の難易度

貿易実務検定にむけた勉強は独学でも行えますし、1人では続かないという人は講座を利用するという手もあります。どちらにせよ、科目ごとに抑えておきたいポイントや勉強方法を把握することが合格への近道です。科目ごとの難易度を紹介します。

貿易実務

貿易実務検定でもっとも範囲が広く重要なのが貿易実務です。「貿易と環境」「貿易書類」「貿易金融」など、貿易をするにあたって必ず必要な業務の知識が問われます。C級では基礎的な知識が問われるのでそれほど難易度が高くありません。しかし、B級ではC級で出題された範囲を深く掘り下げ、さらに「クレーム」などの新しい範囲も加わるため、難易度が上がります。

貿易実務はC級でもB級でも150点と高い配点です。ほかの科目をおざなりにするわけではありませんが、重点的に勉強をする必要があります。問題演習を繰り返し、知識を定着させましょう。

貿易実務英語

貿易実務検定の特にC級で最も大切なのが「基礎的な貿易実務英語」です。C級は200点満点のうち簡易実務150点、貿易実務英語が50点の配点になっています。配点の1/4もある貿易実務英語のできによって合否が分かれるとも言えます。

貿易実務英語では英語の文章を日本語に訳する問題が出題されますが、日本語の文に書き出すわけではありません。単語の意味を選択する問題です。文法能力を問われるわけではなく、単語をどれだけ覚えているかを問われます。

貿易実務英語は一般的な英単語として登場しない専門用語や、日常でも使うものの貿易上では意味が変わってしまう英単語を勉強する必要があります。英語が得意だからといって必ずしもできるわけではありません。貿易実務英語の難易度は、しっかりと専門用語を抑えられるかどうかによって変わります。

貿易マーケティング

貿易マーケティングの問題は、貿易実務や貿易実務英語に比べると難易度が低いです。1番点数を取りやすい貿易マーケティングで点数を稼げるようにしましょう。貿易マーケティング対策は、過去問を解いて間違えた部分を覚えるという簡単な方法で良いでしょう。そして、日ごろから経済新聞やニュースに目を通しておくと良いです。

さらにこの貿易マーケティングは、「マーケティング・ビジネス実務検定®」に合格した人は免除されます。既にマーケティング・ビジネス実務検定®に合格した人は、わざわざ貿易マーケティングの勉強をやり直す必要がありません。

貿易実務検定と他の試験・資格との難易度比較

貿易に関する資格は貿易実務検定だけではありません。資格を選ぶにあたって多くの人が注目するのが、難易度でしょう。最初から難易度が高い資格を選んでしまうと、勉強に時間がかかる上、中々結果が表れないのでモチベーションを維持することができません。そこで、貿易実務検定とほかの資格の難易度を比較してみましょう。資格を選ぶ時の参考にしてみましょう。

通関士と貿易実務検定どちらが難しい?

次のページ:貿易について学ぼう!

初回公開日:2017年12月22日

記載されている内容は2017年12月22日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

Latests