ホワイトカラーとブルーカラーの特徴の違い・日本の割合と比率
更新日:2024年11月16日
ホワイトカラーのほうが数が多いのはなぜでしょうか。これは機械化が進んだことにより企業が必要とするブルーカラーの絶対数が減ったことが一番の要因です。かつては手で組み立てていた製品も今や機械でより大量に、素早く生産することができるようになりました。
そこで必要なのは、熟練職人ではなく機械を管理する専門的スタッフです。このようにブルーカラーの仕事は機械に取って代わられ、機械を維持管理するホワイトカラーが増加したともいえます。
ホワイトカラーとブルーカラーの格差と改善法
ホワイトカラーとブルーカラーには仕事内容の以外に違いはあるのでしょうか。特に給料や待遇の違いというのは気になるところです。
出世の見込みは?
世間的な評価はホワイトカラーのほうが高く、ブルーカラーは単純労働で低く見られがちです。実際に多くの企業でも経営層まで出世するのはホワイトカラーのほうが主流です。たとえば電気機器メーカーでは工場から叩き上げの人が経営者になるのは稀です。
格差は続くのか
社内的な出世や世間の評価では部が悪いブルーカラーですが、腕を磨けば独立して稼げるようにもなります。その場合は会社勤めとは比較にならない収入を得るチャンスがあります。したがってブルーカラーだからといって低賃金や社会的地位が低いままとは限りません。経験や技術次第では自分自身を売り込んで大きく飛躍することができます。
ホワイトカラーとブルーカラーの平均給料の違い
ホワイトカラーとブルーカラーで受け取る給料にどの程度の差が生じるのでしょうか。これから職に就くに人とって、とても気になるところではないでしょうか。もちろん仕事は給料だけが全てではありませんが、もらえる給料の額はその職業の将来性を表していたりもします。
年収
厚生労働省が行なっている賃金構造基本統計調査の平成29年版の結果を参考にしてみていきます。ブルーカラー系の産業である建設業の全年代の平均給料はおよそ343万円です。ピーク時の50歳代前半が約431万円です。同じくブルーカラーの製造業は全年代の平均が約318万円でピーク時は50歳代後半で409万円です。
これに対してホワイトカラー系の金融・保険業は全年代の平均給料が467万円、ピーク時は50歳代前半で618万円です。また専門・技術サービス業は全年代の平均が414万円、ピーク時は同じく50歳代前半で約542万円となっています。
年収の差になるもの
賃金構造基本統計調査で見て取れるように産業別の給料はホワイトカラーとブルーカラーで差があります。もちろんホワイトカラー系の仕事でも生活関連サービス業は全年代平均が291万円、50歳代前半のピーク時でも約358万円とむしろブルーカラーよりも給料水準が低い産業もあります。
このような産業ごとの給料差は、需要と供給や産業規模によって変わります。たとえば機械製造工場のブルーカラー系の仕事でも、好景気で工場をフル稼働させる場合は人手が必要になりますので必然的に給料も高まります。また、日本では「サービスはタダ」という意識がサービス提供者、消費者共にあるためサービス関連の産業は低賃金になりやすい傾向が見て取れます。
会社ごとの違いにも注意が必要
ここまでは産業別に見てきましたが、もう一つ注意しなければならないことがあります。それはホワイトカラー 、ブルーカラーの給料の違いは産業別だけではわからない点です。
どういうことかと言いますと、ブルーカラー系の建設業でも現場もあれば総務や経理などの管理部門もあります。それぞれ全く同じ給料体系であれば差は生じませんが、職務ごとに給料体系が異なれば同じ会社内でも差がつきます。
そのため産業別の給料の平均額を持って一概にホワイトカラーとブルーカラーのいずれが給料が高いとは言い切れません。ただし産業構造的には比較的ホワイトカラーの方が昇給ペースが早いと考えられます。
ホワイトカラーとブルーカラーの仕事内容の違い
ホワイトカラーとブルーカラーで仕事内容にどのような違いがあるのでしょうか。給料額もきになるところですが、仕事そのもののやりがいや適性もやはり気になります。
職業の違いは?
初回公開日:2018年03月13日
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