【業界研究】海運業界の現状・動向・課題について
2は商船三井です。商船三井は設立からの歴史も長く、日本の経済を支える上でも大切な企業と言えます。LNG船で大きなシェアを占めています。
1は日本郵船です。日本郵船は戦後からの歴史を持つ企業で日本の経済を支える企業としてもあげられます。売上高も2兆を超えており、非常に規模の大きな企業です。
この上位3社で海運業界の80%以上のシェアを占めています。
また、シェア4の第一中央汽船は、売上高が3の川崎汽船の10分の1程度であることからも、上位3社の企業規模の大きさがわかります。そのため、国内では海運業界での新規の参入はかなり困難であることが考えられます。
しかし、世界的には上位3社の規模はそれほど大きくはなく、海外の海運会社よりも規模で劣ってしまうこともあります。そのため、メーカーなどの荷主は日本郵船、商船三井、川崎汽船などの日本の企業ではなく海外の海運会社に委託することがあります。
規模が大きいほど運賃コストは低く抑えることができます。そのため、日本国内の大規模なメーカーは海外の海運会社に荷物の輸送を委託することが近年多く見受けられます。
そのため、日本郵船、商船三井、川崎汽船は国内で競い合うことよりも、海外の大規模な海運会社と競うことが多くなります。日本の国内では上位3社の規模が圧倒的であるため必然的に荷物を収集することが容易ですが海外の大規模な海運会社と競う時に国内ほど簡単にはいかないのが現状です。
平均年収一覧上位3
平均年収一覧の
1:日本郵船
2:東京汽船
3:飯野海運
3は飯野海運です。飯野海運はシェア一覧の上位3社と比べると規模はかなり小さくなってしまいますが安定した経営基盤から平均年収も高くなっています。
2は東京汽船です。東京汽船は業界シェア一覧の上位3社とは異なり、フェリーなどの業務も行なっています。規模はシェア一覧上位3社と比べるとやはり小さいですがフェリーなどの業務などて安定した経営を行なっています。
1は日本郵船です。日本郵船はシェア1であるとともに平均年収一覧でも1です。海外の海運会社と競うことができる技術を持っています。
業務の内容もバラ積み船、コンテナ船、LNG船などかなり幅広いため、経営も安定しています。海運業界の採用は一般的に海上職と陸上職に分かれていますが、日本郵船では船員を育てるための採用も行なっているため、多くの就活生が志望し、選考を受けます。
業界の動向
市場動向
海運業界の市場動向として近年、シェア一覧の上位三社である、日本郵船、商船三井、川崎汽船がコンテナ船の事業に関して経営を提携することが大きな動向としてあげられます。
海運業界では船舶になるべく多くの荷物を乗せることで利益が大きくなります。逆に荷物が多くないのに船舶を運航してしまうと利益が生まれません。そのため、コンテナ船について経営を提携することでなるべく船舶に荷物を乗せることが可能になり、大きな利益を生むことができます。
また、コンテナ船による運航航路を共有することで効率的に運航することが可能になります。これらはシェア一覧の上位三社の日本郵船、商船三井、川崎汽船が業務を連携させることで海外の海運会社に対抗することができるようにするためのものです。
業界シェア一覧の上位三社がコンテナ船の業務を連携することで運賃を低価格にすることができるだけでなく、効率的な運航により、燃料などのコストも抑えることができます。