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SESとは何か?他の契約形態との違いや優良企業を見極めるポイントなどを紹介

更新日:2024年01月21日

SESとはどのような契約形態なのでしょうか、気になる方もいるでしょう。本記事ではSESの概要や「SESはやめとけ」と言われる理由、SESのエンジニアとして働くメリットなどを紹介しています。SESに興味がある人は、ぜひ参考にしてみてください。

受託開発企業は、クライアントから受注したシステムなどの開発を行うことで利益を得ている企業です。SES企業もクライアントから依頼を受けて技術者が開発に従事しますが、SESの場合は準委任契約、受託開発の場合は請負契約で開発を行うという違いがあります。

そのため、納品義務のないSES契約と違い、受託開発の場合は成果物の納品に責任を負うことになります。

「SESはやめとけ」と言われる理由

ここまでSESについて解説してきましたが、インターネット検索などでSESを検索すると「SESはやめとけ」というような意見を目にすることがあります。

SESについて興味を持っている人の中には、なぜどのようなネガティブな声があるのか知りたいという人もいるのではないでしょうか。

ここでは「SESはやめとけ」と言われる理由について解説していくため、どのような理由があるのか参考にしてみてください。

指揮命令権がどこにあるのか分かりにくい

SESでは客先で開発業務を行いますが、契約上の指揮命令権はベンダー側にあります。そのため、SESで仕事をしていると現場で誰から指示を受ければよいのかが分かりにくいケースも多いです。

SES契約で業務を行っていても、実際の現場ではクライアントが指示を出しているケースもあるでしょう。このような場合、契約上は違反行為にあたりますが、証拠が残りにくいことから指摘したくても指摘するのは難しいでしょう。

給料が安くなりやすい

IT業界はIT人材が人手不足の状態となっており、SES企業も労働力を求めています。しかしSESは多重下請構造になっており、下層になるほど中間マージンが抜かれるため、下請け企業で開発作業を行うエンジニアほど報酬が少なくなるという構造になっています。

そのため、SESで働くエンジニアは年収もボーナスも少なくなりやすいと言えるでしょう。一般的にITエンジニアは他の職種よりも年収が高い職業ですが、SESの場合はこのような理由から給料が安いケースが多いです。

企業への帰属意識が薄れることが多い

SES企業のエンジニアの場合、基本的に業務はクライアントの開発現場で行います。自社に帰るのは定例会などのタイミングだけになるでしょう。

そのため、自社への帰属意識が薄れやすく、自社のビジョンとのずれが発生しやすいと言えます。また、帰属意識が薄れることで、離職に繋がるケースもあるでしょう。

自分の常駐先の環境が悪い場合がある

SESはクライアントの開発現場に派遣されて業務を行います。そのため、派遣先によっては環境が悪いケースもあります。

環境が悪いと感じる理由は人によってさまざまですが、たとえば人間関係が良くない、現場が騒がしくて業務に集中しにくいなどが挙げられるでしょう。どのような環境に派遣されるのかは行ってみなければわからないため、ある程度覚悟しておく必要があります。

職場がよく変わるためストレスがたまりやすい

SESのエンジニアは、関わるプロジェクトが変わることに新しいクライアント先に移動することになります。定期的に職場が変わることにより、ストレスが溜まるというケースも多いでしょう。

特に新しい環境になかなか馴染めない人の場合、案件が変わるたびに新しい環境に慣れていかなければいけないため、ストレスを抱えやすくなります。

スキルアップできないことがある

SESが関わる案件は、さまざまな企業からエンジニアが集まって開発を行うような大規模なシステム開発が多いです。このような開発案件では安定して使える古い技術を使っているケースも多いことから、長くSESで仕事を続けてもスキルアップにはつながらないケースがあります。

トレンドの技術や新しい技術を学んでいくことが難しいことから、積極的にスキルアップしていきたい人には向いていないと言えるでしょう。

やりがいを感じにくい

規模の大きなプロジェクトの場合、一般的に大手のSIerが元請けとなり、仕事を細分化して中小企業に発注します。案件を受注した中小企業はさらに仕事を細分化して、他の中小企業に割り振ることになります。

しかし、SES企業の多くが中小企業であることから、仕事が部分的だったり、結局どのようなシステムを開発したのかわからないまま仕事が完了したりするケースも多いです。そのため、自分の仕事にやりがいを感じにくいと言えるでしょう。

実は二重派遣になっている場合がある

前述のとおり、SES企業ではクライアントと派遣契約を結ぶ場合もあればSES契約を結ぶ場合もあります。どちらの契約でもエンジニアの働き方は同じに見えるため、二重派遣という違反行為を行っているケースもあります。

たとえばクライアントとベンダーが派遣契約を結んでおり、ベンダーを通して別の企業のエンジニアがクライアント先に派遣されるような場合は、二重派遣です。

同じようなケースでも、SES契約であった場合は違反には当たりません。しかしクライアントが指揮命令を行っていればSES契約であっても派遣契約と同じであるため、違反行為に該当します。

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初回公開日:2022年06月17日

記載されている内容は2022年06月17日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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