女子が警察官になるには?試験資格と倍率・目指すためのポイントも
更新日:2024年11月20日
「女子が警察官になるのは大変?」
「警察官を目指すには何を頑張ればいいの?」
昨今、女性警察官の活躍が増えてきていますが、実際に女子はどのくらい採用されるのか不安に思っている方も多いのではないでしょうか。
本記事では女性警察官の採用数から、倍率、身体要件、警察官の種類と都道府県の警察官採用試験の種類や内容、気をつけるべきポイントまでご紹介しています。
この記事を読むことで、女子が警察官を目指す上でのポイントや、都道府県の警察官採用試験の内容について理解を深め、準備すべきことを把握することができます。
女性警察官を目指している人や警察官に興味がある人、警察官の採用試験について不安を感じている人は、ぜひこの記事をチェックしてみてください。
増加している女性警官
警察官といえば、以前は男性のイメージが強い仕事でしたが、現在は女性警察官の採用も積極的に行われています。女性警察官の数は増加し、活躍できる幅も広がってきています。
今後も、女性が能力を発揮できるよう様々な取り組みが推進されている女性警察官について紹介していきます。
女性警官の歴史とは
日本では、戦後の社会で戦争孤児の保護や防犯活動といった女性向けの業務に携わってもらおうと、1946年に「婦人警察官」の募集が始まりました。
しばらくの間は、婦人警察官の職務は事務や広報などに限定されており、男性警察官と比べて女性が第一線で活躍できる機会はほとんどありませんでした。
1985年『男女雇用機会均等法』の制定により、徐々に婦人警察官の職務の幅が広がっていきました。1994年度にようやく47都道府県全ての警察で女性の採用が行われるようになり、警視庁では全国初の女性署長が誕生しています。
2000年に『男女雇用機会均等法』の全面改正が行われ、「婦人警察官」の名称は「女性警察官」に変更されました。職務も交番勤務や白バイ、SP、SITなどといった多岐にわたるようになっていきました。
出典・参照: あなたは「女性警察官の活躍」を知っていますか?|テレビ朝日
出典・参照: 警察でも広がる女性活躍 警視庁で初の警視正が誕生|JAPAN Forward
女性警察官の採用数は年々増加している
女性警察官の採用は積極的に行われています。実際に、毎年1,000人以上の女性警察官が採用され、右肩上がりに増えています。令和3年度の女性警察官数は27,697人です。
警察官の職務には、性犯罪や家庭内暴力といった女性が被害者になる事件など、女性警察官が担当したほうが好ましいものも多くあります。その他にも現在は、強行犯捜査や暴力団対策、警備といった男性と同じような職務につくこともできます。
さらには、女性警察官の幹部登用も増えています。警部以上の女性警察官は令和3年度で672人と年々右肩上がりになっています。
出典・参照: 警察活動の支え|警視庁
警察官の働き方を知っておこう
警察官中には、国家公務員の警察官と地方公務員の警察官が存在します。
国家公務員の警察官とは警察庁の警察官、地方公務員の警察官とは各都道府県の警察官です。警察庁で働く警察官と、各都道府県で働く警察官では仕事内容も異なります。
ここでは、警察庁で働く警察官、各都道府県で働く警察官、そして警察庁の附属機関である「皇宮警察本部」で働く警察官の働き方をご紹介します。
警察庁で働く警察官
警察庁は全国の警察組織をまとめる役割を担っています。
警察庁で働く警察官は、各都道府県の警察の指揮監督や調整、政策立案などを行っています。各都道府県の警察官とは異なり、実際の捜査を行うことは基本的にはありません。
都道府県で働く警察官
都道府県の警察署や交番で働く警察官です。
都道府県で働く警察官は都道府県ごとの警察本部に属し、各都道府県の治安責任を担っています。実際の捜査を行っているのも、この各都道府県で働く警察官です。
警察庁に付属する皇宮警察本部
皇宮警察本部は天皇皇后両陛下や皇族の護衛や皇居の警備を専門に行う警察官です。天皇皇后両陛下や皇族に関わる犯罪や、宿泊された施設で発生した犯罪、皇居や御所などの施設で発生した犯罪などの捜査も行います。
皇宮警察本部には、護衛部門、警備部門、警務部門があります。なお、皇居や御所の警備を担うのは皇宮警察本部のため、万が一それらの場所で火事が起きた場合は消火活動も行います。
警察官になるには2つの方法がある
初回公開日:2022年12月05日
記載されている内容は2022年12月05日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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