Search

検索したいワードを入力してください

女子が警察官になるには?試験資格と倍率・目指すためのポイントも

更新日:2024年11月20日

女性警察官になりたいけれど採用試験に不安のある方も多いのではないでしょうか。本記事では女性警察官の増加や警察官採用試験の条件から、警察官採用試験を受ける上でのポイントを紹介しています。警察官採用試験に興味のある方はぜひこの記事をチェックしてください。

警察官採用試験には、Ⅰ類、Ⅲ類ともに一次試験と二次試験が用意されています。

一次試験では、筆記、身体検査、適性検査、資格や経歴の評定が行われます。その後の二次試験には、面接、体力検査、適性検査、身体検査、適性検査があります。

これらは、警察官になるには避けては通れない試験です。具体的な試験内容をご紹介していきますので、しっかりと対策を立てて挑みましょう。なお、警察官採用試験は都道府県ごとに実施されるため、試験内容が異なる場合もあります。ここでは代表として警視庁の採用試験の内容をご説明します。

出典・参照: 採用案内(警察官) | 採用情報|警視庁

第一次試験の内容

第一次試験では、まず筆記があります。筆記の内容は、選択式の教養試験、課題式の作文試験、記述式の国語試験です。なかでも教養試験は、文章理解や数的処理、資料解釈、人文科学、社会科学、自然科学、国語や英語、数学といった一般科目の中から出題されます。いずれも警察官に必要な知識を問われます。

第一次試験で行われる身体検査は、身長と体重測定です。また、適性検査は一次試験ではマークシート式で行われます。

出典・参照: 採用案内(警察官) | 採用情報|警視庁

第二次試験の内容

第二次試験では、受験者の人物像を確認する面接が行われます。

また、身体検査と適性検査は、一次試験よりも詳細な検査が行われます。視力や色覚、聴力検査から、運動機能の検査、レントゲン検査、血液検査、尿検査、医師の診察まであります。一方で適性検査は、二次試験では記述式のものが行われます。

さらに、第二次試験では体力検査が行われます。警察職務に必要な体力が備わっているかを見極める検査で、腕立て伏せ、バーピーテスト、上体起こし、反復横跳びなどがあります。

出典・参照: 採用案内(警察官) | 採用情報|警視庁

体力試験の具体的な内容とは?

体力試験というのは、一般企業の採用試験ではほとんど聞かない警察官ならではの試験です。試験項目や合格基準は都道府県によって異なるため、希望する都道府県の体力試験の項目を事前に確認しておきましょう。

また、都道府県によっては合格基準まで公表しているところもあります。ここでは、参考として大阪府と福岡県の体力試験の項目と合格基準をご紹介します。

大阪府の警察官採用試験で行われる体力試験の項目は、バーピー・テスト、上体おこし、腕立て伏せ、反復横とび、握力の5つです。各項目の女子の合格基準は下記のとおりです。
・バーピー・テスト…80秒間、完全に実施できること
・上体おこし…7回以上
・腕立て伏せ…7回以上
・反復横とび…20秒間に32回以上
・握力…左右20kg以上

福岡県警察官採用試験の体力試験は、反復横とび、握力、腕立て伏せ、20mシャトルランの4項目です。各項目の女子の合格基準は下記のとおりです。
・反復横とび…20秒で40回以上
・握力…左右平均25kg以上
・腕立て伏せ…15回
・20mシャトルラン…35回以上

出典・参照: 令和4年度大阪府警察官(巡査)採用選考|大阪府警
出典・参照: 令和4年度第2回 福岡県警察官採用試験《受験案内》|福岡県警察

警察官採用試験で有利な資格とは?

警察官採用試験においても資格や経歴の評定があります。具体的な資格は各都道府県によって異なりますが、主に武術の段位やスポーツ大会での実績、語学系の資格、情報処理系の資格が有利になることが多いです。

警視庁の場合、柔道や剣道といった武道は初段以上、スポーツ歴では全国大会規模への出場歴があると評価の対象になります。

語学では、英検2級以上やTOEIC470点以上、中国語検定3級以上、ハングル能力検定準2級以上などがあります。情報処理は、ITパスポート、基本情報技術者、応用情報技術者が該当します。

出典・参照: 採用案内(警察官) | 採用情報|警視庁

警察官採用試験のスケジュール

警察官採用試験は、年に1回という都道府県もありますが、年に複数回行う都道府県も多くあります。時期や回数は都道府県ごとに異なります。都道府県によってはスケジュールが早いところもあるため、前もって情報収集をしておく必要があります。

ちなみに警視庁の令和4年度警察官採用試験は全3回行われます。第1回目は4月30日に行われ、第3回目の採用試験は令和5年1月8日に行われるといったように、長期間にわたって開催されます。

また、スケジュールが被らなければ、4月に○○県警察の採用試験、5月は○○県警察の採用試験といったように複数の都道府県の採用試験を併願することもできます。そのためにも、各都道府県の警察官採用試験スケジュールについては、事前に情報収集を行っておきましょう。

出典・参照: 採用案内(警察官) | 採用情報|警視庁

女子が警察官になるには学歴は必要?

学歴において男子と女子に差はありません。警察官になるには、男子も女子も高校卒業以上の学歴があれば警察官採用試験を受験できます。

採用後の昇進のスピードを比較すると、高校卒業よりも大学卒業の警察官のほうが早い傾向にあります。しかし当然ながら高卒からキャリアを昇っていく人もいますし、高校卒業後すぐに就職した人と大学卒業後すぐに就職した人とでは4年の差が生まれることもあるため、どちらのほうがいいかは一概には言えません。

警察官に向いているのはどんな人?

次のページ:警察官を目指すためのポイント

初回公開日:2022年12月05日

記載されている内容は2022年12月05日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

Latests