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作文の書き方のコツと例|小学生/中学生/就職・基本の書き方

更新日:2024年11月01日

夏休みの宿題で強敵といえば、作文、という方もいるでしょう。作文は、文章を書くことに慣れていない方にとっては、非常に難しく最後まで残ってしまう課題です。今回はそんな作文の書き方のコツについて、ご紹介してきます。これを参考に、苦手な作文を克服しましょう。

原稿用紙の使い方をマスターしたら、次は作文のを書くための準備です。

作文において、準備はとても大切な作業です。ここを怠ると、いざ文章を書くときに、なかなか筆が進まないという事態をまねいてしまいます。また良い作文を書くうえでも、準備は大切です。

スポーツ選手が試合前の準備に大事にするように、作文も書く前の準備を大事にしましょう。

テーマを掴む

まず大切なのが、出されたテーマをしっかりと理解することです。作文はテーマどおりに書かないと、意味がありません。ここを怠って、デタラメな作文になってしまう人は、意外と少なくありません。そのためテーマをしっかりと掴んで、それに沿ったものを準備することを常に意識しましょう。

またここで、出題者の意図が読めると、出題者が求めたものを含んだ作文を書くことができます。そこまでできる方は、出題者の意図も考えてみましょう。

材料は、作文の命

出されたテーマによって様々な作文がありますが、どの作文でも言えることは、「材料」が重要だということです。どんな製品にも木や鉄やネジが必用なように、作文にも材料が必用となります。特に作文では材料の良さによって、文章の深みが変わってきます。

ここでいう作文の材料とは、書くためのネタのことです。ネタは自分の過去のエピソードや、本または新聞で集めた情報など、出されたテーマによって異なります。

どうして材料(書くためのネタ)がそこまで重要なのでしょうか。その理由は材料が十分にないと、作文が作れないためです。

作文がすらすら書けない方の多くは、まずこの材料不足が原因です。材料がそろっていないのに、書きはじめようとするため、書いてる途中で詰まってしまいます。また字数が全然足りないという事態におちいってしまいます。

材料なしで書ける人はいません。ですから、まずは材料を集めましょう。

材料を見つけたら、すぐメモをとる

材料を見つけたら、次はそれをメモしていきましょう。メモ用紙には、長く詳しい文章を書く必要はありません。簡単に箇条書きをしたり、キーワードを書いたりしていきましょう。

例えば『夏休みの思い出』が作文のテーマだとしたら、「川にお父さんとつりに行った」、「たくさんつれた」、「魚 とても大きい」、「釣り道具屋さん」などといったように、書いていきましょう。

ここで重要なのが、思いついたらすぐにメモすることです。時間が立ってメモすると、せっかく出たアイディアを忘れてしまう可能性があります。

材料は見つけたら、すぐにメモしましょう。

材料を加工する

材料(書くためのネタ)は、そのままではいけません。どんな材料にも加工が必用なように、作文の材料も加工する必用があります。

まずは、材料を記したメモを見ましょう。そこにはたくさんの材料があると思います。しかしどれも表面的で、それでは良い作文が仕上がりません。そこで登場するのが加工です。

ここでいう加工とは、より深く、または詳細に情報を書き加えていくことです。この時、別の用紙に書いてもいいですが、は材料を記したメモ用紙に、直接赤ペンなどを使って書いていくことです。この方が別の用紙にメモするよりも、簡単で見やすく書けます。

加工の仕方は、例えば先程の『夏休みの思い出』だと、「〇〇県□□市△△川でつりをした」、「陽炎が出ているほどの、暑い日だった」、「釣れたとき、思わず飛び跳ねてしまうくらいの大きな魚だった」、「大きさは、僕の片腕くらい」、「学校の先生のように、丁寧に温かく、道具について教えてくれる釣り道具屋さん」などのように、材料を詳細に、または比喩などを使って表現豊かに加工していきましょう。

ここの加工作業がしっかりとなされていないと、せっかく集めた材料を活かすことができません。表面的な文章になってしまい、良い作文ができません。

よく作文で、特に小中学生に多いのですが、「面白かった」や「すごかった」と書く子がいますが、どう面白かったのか、どれくらいすごかったのかを書くと、良い作文になります。そのため子どもに教える際は、子どもからその詳細や表現を引き出させるようにしましょう。

構成を考える

加工が終わったら、今度は構成を考えましょう。文章を書くことに慣れている人は、簡単な構成、または作文によっては構成なしである程度まとまった文章が書けてしまいますが、慣れていない人はそうはいきません。作文に慣れていない人、または苦手な人ほど、しっかりと構成を立てましょう。

作文を書くときに大切なのが「起承転結」です。しかし慣れていない人には、少し難しいため、作文を4つに分けるのではなく、「はじめ、なか、おわり」と3つに分けて構成を立てるとよいでしょう。

はじめ

作文において、まず大切なのがこの「はじめ」です。ここは文章をどう進めていくかの指針となる部分です。今後の文章がどう進んでいくのかを考えながら設定しましょう。

作文に慣れていない方、または苦手な方は以下のように書いてみましょう。

ーエピソードー
『夏休みの思い出』のように、自分の思い出やエピソードを書く作文の場合は、まずメインとなる部分にさしかかるまでの、簡単なエピソードや情報を書きましょう。

ー意見文ー
自分の意見を述べる作文は、まずしっかりと自分の意見を明確に示しましょう。例えば「私は、平和を築くためには、戦争が必用だと思います(思いません)。」、「私はグローバル化に賛成(反対)です。」といったように、自分の意見を最初にはっきりさせておくと、その後の文章を簡単に進めることができます。

作文に慣れている方は、この「はじめ」の部分を工夫すると、もっと良い作文ができます。例えば、あえて帰りの車内の様子から書き、その時抱きかかえていた思い出の品を見ながら、これまでのことを思い出すように進めてもいいでしょう。

作文は文章を書くことに慣れれば慣れるほど、面白く書こうという意欲がますため、どんどん楽しくなっていきます。

なか

「なか」は作文のメインとなる部分です。自分が一番書きたかったエピソードや、自分の意見の根拠を書いていきましょう。

おわり

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初回公開日:2017年10月31日

記載されている内容は2017年10月31日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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