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「前略」と「草々」の位置・例文・ビジネスでの使い方|かしこ

更新日:2024年04月06日

手紙を書く時、内容に合わせてさまざまな頭語と結語を使います。時候の挨拶を省略する、頭語「前略」と結語「草々」の組み合わせは、ビジネスシーンで使うのは失礼に当たらないでしょうか。メールでも、頭語と結語は書くべきなのでしょうか。

手紙を書く時に使う「頭語」と「結語」

人は、会った時には「こんにちは」、別れる時には「さようなら」と言います。それは手紙でも同じです。書き始めに最初の挨拶をし、結びに最後の挨拶をします。最初の挨拶の部分を「頭語」といい、最後の挨拶の部分を「結語」といいます。

よく手紙の冒頭で見る「拝啓」や「謹啓」などが頭語、終わりの方で見る「敬具」や「敬白」などが結語です。頭語と結語にはたくさんの種類があり、頭語の結語の組み合わせもいろいろです。手紙の内容によって使い分けます。

組み合わせの中で、よく見かけるのが「前略」「草々」の組み合わせですが、この組み合わせはどんな時に使うのでしょう。

「前略」「草々」そもそもどんな意味なの?

まず、「前略」と「草々」、それぞれの言葉にどんな意味があるのかを知っておきましょう。

「前略」とは

「前略」とは、読んで字のごとく、「前の部分を省略する」という意味です。

ここでいう前の部分というのは、手紙の一番前の部分、つまり最初の挨拶の部分ということです。

手紙の冒頭に「前略」と書くということは、「最初の挨拶を省略させていただきます。申し訳ありません。」ということになります。

「草々」とは

「草々」には、「忙しい」「慌ただしい」という意味と「簡略にする」「粗末にする」という意味があります。

つまり手紙の最後に「草々」と書くのは、「取り急ぎ、お伝えしたいことを書かせていただきました。粗末な文章で申し訳ありません。」という気持ちを伝えたい時です。

「前略」「草々」は急ぎの手紙で使うもの

「前略」と「草々」、両方の意味を見ていくと、この組み合わせを使うのは、「どうしても急いで伝えたいことがあったのでお手紙を書きました。ろくにご挨拶もせず、用件のみの粗末なもので申し訳ありません。」という内容の場合だ、ということが分かります。

「前略」と「草々」はビジネスの場で使えるのか

「前略」「草々」の組み合わせが、取り急ぎ用件のみを伝える場合によく使われる、と考えると、この組み合わせはビジネスシーンで使われることが多い、ということが分かってきます。

ビジネスの場での人間関係はプライベートなものではなく、あくまでも仕事上のつき合いです。用件を素早く的確に伝えることが求められます。

相手は、長い挨拶はいいから早く用件を聞きたい、と考えていますし、そういう場面ではあなたも、相手のために早く用件を伝えたい、と思うでしょう。

ですから、最初の挨拶を抜きにしたところで、失礼にはあたりません。

「前略」「草々」どの位置にどう書く?

手紙を書く時、頭語と結語をどの位置に書けばいいか、は非常に悩むところです。

「前略」と「草々」をどの位置に書くのか、縦書きの場合と横書きの場合で見ていきましょう。

縦書きの場合

上司や取引先の担当者など改まった相手には、縦書きにするのが一般的です。できるだけ白無地の便箋を使いましょう。

縦書きの場合は、「前略」は一行目、一字下げはせずに書きます。そして「前略」から一文字分離して、用件を書き始めます。

「草々」は、最後の文章の一番最後の行の一番下に書きます。もし最後の行の一番下まで文章があって書けない場合は、次の行の一番下に書きます。

次のページ:メールでも「前略」「草々」は書くべきか

初回公開日:2018年04月25日

記載されている内容は2018年04月25日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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