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論じるときの書き方・コツ・語尾と書き出しの方法|レポート

更新日:2024年09月19日

学生の皆さんにとっては、課題やレポートの提出などで「論じる」ケースが多いことでしょう。書くことが苦手な人は、与えられたテーマに対して的確に、しかも、決められた字数で記述しなければならないとなると困惑するでしょう。そこで今回は、「論じる」のコツを見ていきます。

「論じる」課題やレポートの評価者を満足させるようにするためには、作り手の視野の広さを感じてもらうように「論じる」ことが必要です。視野を広げるための視点は次の6つです。

1.事実を知る:その問題・テーマをめぐる事実を把握する。
2.背景から考える:その問題はどんな背景から生まれたのか、時間をさかのぼってリサーチする。
3.別の立場で考える:賛成・反対など立場の違う人の多様な意見を聞く。

4.規模を広げて考える:日本に関する問題の場合は世界との、地方に関する問題の場合は全国との比較をするというように、規模を広げて考える。
5.プロの見方を参照する:専門家の視点を借りて、本質や外せないポイントを押さえる。
6.常識を疑う:思い込みを覆して新しい発想を生み出すようにする。

これら6つの視点から疑問を持つことで、客観的な事実を把握することができ、より説得力のある文章を書くことができるようになります。

論じるときのコツは?

それでは、論じるときのコツについて見ていきましょう。

PREP法の活用を!

PREP法とは、(P)OINT=結論(R)EASON=理由(E)XAMPLE具体例(P)OINT結論の頭文字を取ったもので、文章構成方法の一つです。

(1)結論をまず述べる:一般的に、人は一番最初の文章の読み始めや、話し出しの30秒程度が特に集中力が高いと言われています。「論じる」場合は結論を最初に述べましょう。

(2)相手の疑問を先回りする:結論から先に述べられると、「なぜ」と突っ込むのが人間の心理です。そこで、結論の次にその理由を持ってきます。その際に重要なのは、できるだけ具体的かつ客観的な根拠を持って説明するということです。根拠のない理由では説得力はありません。

(3)抽象と具体の往来:PREP法では、抽象的な結論から始まって具体的な理由を述べ、最後に抽象的な結論に返ってくることで、文章に安定感を持たせ、読み手にも安心感を与えます。

PREP法を活用して「論じる」コツを習得しましょう。

テストの事例!

では、小論文のテストのポイントをお示ししましょう。イエス・ノーを明確にするのが小論文です。そこで必要とされるのは問題提起です。問題提起するためには3つの秘訣があります。

1.賛否両論ある:一般的に見解が大きく偏る問題提起は避けるべきです。普通の見方と異なる見解が出しづらく、当たり前の意見となって評価が得にくいからです。

2.身の丈に合っている:時間内に「論じる」必要があるので、調べないと分からないことは書かないのが鉄則です。

3.社会にとって大事なこと:個人的な趣向ではなく、社会全体にとってプラスかマイナスかという視点で問題提起するようにしましょう。

論じるときの書き方の例は?

それでは、論じるときの書き方の事例を見ていきましょう。

レポートの書き方は?

大きな構成は「序論・本論・結論」となります。PREP法で見たように、序論のところには、まず結論・見解を述べます。

次に本論ではその理由を述べます。説得力を持たせるために資料や文献を引用します。根拠を述べた後は必ず自分の見解を書きます。その際に異なる意見に対する自分の見解を、論理的かつ合理的に述べるようにしましょう。

最後に結論です。最初の繰り返しになりますが、レポートを通して自分が伝えたいことや今後の展望と課題、レポート作成を通じて感じたことなどを書けば文章が引き締まります。

課題の書き方は?

まず、課題についておさらいしておきましょう。「問題」:現状と目標とのギャップ、「課題」:問題を解決するための達成目標、「対策」:課題を克服するための具体的な行動内容、です。

この関係を押さえておかないと筋の通らない文章になります。ポイントは、・そもそも何が問題なのか、・その問題を解決するためには何を目標にすべきなのか、・課題を解決するために、いつまでにどのようなことをしなければならないのかという点を明確にしましょう。

正しく「論じる」習慣を!

「論じる」をテーマに、「論じる」コツやテクニックなどを見てきました。書くことや話すことは人と人とのコミュニケーションの大切な手段です。自分の思いを正確に、かつ心に届くように伝えるためにも、正しく「論じる」習慣を身に付けましょう。

初回公開日:2018年04月12日

記載されている内容は2018年04月12日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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