3営業日の数え方・具体的にいつなのか|前/以内/後/翌日
更新日:2024年06月24日
あるクレジットカード会社では、ネットでの新規カード申し込みが午前8時までに完了した場合は当日を含めて3営業日後に発行、午前8時を過ぎた場合は翌日から起算して3営業日後に発行と説明しています。このように、企業側がいつから起算するのかを明確にしてくれている場合も多いので、その都度確認してみるとよいでしょう。
通販の場合も、購入日(申し込み日)を含めて3営業日以内に発送、と説明しているところが多いです。当日を含みますので、購入日が月曜なら水曜までには発送してもらえるということです。ただし営業日は会社により異なることを思い出してください。もし火曜定休のお店なら、月曜に購入した場合の当日を含む3営業日後は木曜になるので注意しましょう。
当日を含めない場合
当日を含めず翌日から起算する場合もあります。前述のクレジットカードの申し込みのように、当日の〇時以降は翌日起算とするなど、企業側が明確にしている場合のほか、終業間際の受注など時間的に当日扱いが難しいことが明らかな場合は、翌日起算とする場合も多いでしょう。
ただこの場合は、「申し込みそのものを翌日受付扱いにする」という意味で、実際は「当日を含めた3営業日」となっています。ややこしくなってしまいますが、心配な場合は説明や文言をよく確認し、その案件の3営業日後がいつなのかをしっかり確かめるようにしましょう。
「研修後2営業日以内に報告書提出」の場合、研修終了日を含めるかを判断するのは難しいので、その場で期日を確認する方がよいでしょう。相手がいて確かめることができる場合は、具体的な日付をきいておくのは悪いことではありません。むしろ曖昧なままにせず確認することはビジネスでは好ましい姿勢です。
3営業日以内の振込いつする?いつ受け取れる?
「営業日」での数え方はいろいろなシーンで見聞きしますが、なかでも金融機関での振込時にもっとも気になるのではないでしょうか。ほとんどの金融機関が土日祝日を休業としていて、その金融機関を利用する企業も消費者も振込に関しては金融機関の営業日に左右されますので、しっかり押さえておきたいところです。
銀行振込は銀行の営業日にしか処理してもらえない?
銀行振込の方法は主に、窓口での振込、ATM、インターネットの3つです。電信扱いと文書扱いがありますが、現在ほとんどの金融機関が送金方法を振込がすぐに反映される電信扱いにしていますので、振込受付後すみやかに送金されます。
ただし、振込は銀行の「業務」であるため、その業務は当然銀行の業務時間内に行われます。土日祝日は銀行は休業のため、振込業務は行われません。
ATM、インターネットでは、土日祝日でも「振込の受付」は可能です。送金自体は翌営業日に行われます。また、平日の振込であっても、時間帯によっては当日の送金にはならないこともあります。当日振込の受付の締め切りは銀行や受付経路によって異なりますので、確認が必要です。
以上を踏まえて、「3営業日以内の振込」について、自分が振込む場合と相手から振込んでもらう場合のそれぞれについて考えていきましょう。
自分から振込むときの注意
「3営業日以内に振込してください」というお願いを、現実にはあまり受けることはなさそうですが、ここでは「いつまでに振込手続きをすれば3営業日以内に送金できるのか」を検証するため、例にとって考えてみます。
本日を月曜として3営業日以内に相手側に送金を完了するには、水曜までに相手の口座に送金されなければなりません(3営業日は当日を含む)。仮に水曜の14時までが当日送金取り扱いになるならば、遅くとも水曜の14時までに送金手続きを完了する必要があります。14時を過ぎれば「翌営業日扱い」となり、送金されるのは木曜になり、間に合いません。
「振込するという行為」が3営業日以内に行われていたとしても、送金そのものが翌営業日扱いなっては約束を果たしたとは言えません。「3営業日以内に振込してください」は「3営業日後までには着金する」のが当然と心得ましょう。
相手から振込んでもらう場合
「3営業日以内にお振込みいたします」と言われた場合はどうでしょう。当日を含めて数えて問題ありませんが、注意書きや文言があればよく確認するとよいでしょう。
月曜起算で3営業日以内に振り込まれるならば、遅くとも水曜には送金完了するということです。「~以内に」といっているので、早ければ火曜に送金される可能性もあります。もし当日を含めず翌日起算が明らかな場合は、遅くとも木曜までには送金されるということです。
土日を挟む場合は、金融機関が休業のためその分週明けにずれこみますが、「営業日」を理解できていれば気をもんだり焦ったりすることもありません。
3営業日は土日も含む?
含みます。金融機関や役所など土日祝日を休業とする業種も多いですが、その会社やお店が営業しているなら土曜日も日曜日も「営業日」です。年中無休で開店するお店であれば、土日を含む一年365日が「営業日」です。水曜定休の会社なら、水曜を除くほかの曜日が「営業日」となり、その会社にとっては火曜の翌営業日は木曜となります。
ただし一般的に「営業日」を「土日祝日と年末年始を除く平日の稼働日」として考える場合が多いのは事実です。金融機関での振込や口座振替を考えるときに必要な知識ですので、金融機関営業日に即した数え方で覚えても差し支えはありませんが、必ずしも土日祝日以外の平日だけを指すわけではないことも覚えておきましょう。
3営業日後の翌日はいつのことか?
ここまでで、「営業日」の数え方がわかってきました。応用問題のようになってしまいますが、ここで「3営業日後の翌日」を考えてみましょう。
わかりやすいよう、金融機関の営業日で考えてみます。本日が月曜なら、当日を含む場合3営業日後は水曜です。その翌日ですから「3営業日後の翌日」は木曜ということになります。
では3営業日後が金曜だったら「3営業日後の翌日」は土曜になるのでしょうか。言葉の意味に素直に従えば土曜ということになりますが、ここでは「3営業日後の翌営業日」である月曜と捉えるほうがよいでしょう。あくまでも業務に関わる用件についての説明なのですから、臨機応変に読み取ることが大切です。
日数の数え方と読み方
初回公開日:2018年04月23日
記載されている内容は2018年04月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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