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郵便が誤配で届いた場合の対応方法・開封してしまった時の対処法

更新日:2024年10月31日

他人あての郵便物が誤配されて自分の手元に来てしまった場合や、誤配された郵便物を誤って開封してしまった場合はどのように対応するのが正しいのでしょうか。この記事では、誤配への対応方法に加え、誤配による損害賠償や未然に防ぐ方法についてもご説明しています。

下記サービスは、万一事故があっても損害賠償の対象となりませんのでご注意ください。

郵便物(手紙)で書留または代金引換としないもの
郵便物(はがき)で書留としないもの
レターパック
ゆうメールで書留または代金引換としないもの
ゆうパケット
大切なもの、高価なものは、書留(ゆうパックの場合はセキュリティサービス)としてください。

出典: http://www.post.japanpost.jp/service/songai_baisyo.html |

書留など補償つきの郵便物の場合

普通郵便では、誤配で生じた損害の責任を郵便局に問うのは難しいということがわかりました。では、書留など補償のついている郵便物の場合はどうでしょうか。

郵便法による損害賠償の請求

書留や簡易書留など補償のついた郵便物を、なくしたり壊したり(亡失・毀損)した場合には、実損害金額の賠償を求めることが可能です。しかし、誤配による個人情報の流出を、内容物の亡失や毀損ととらえて賠償請求できるかというと、なかなか厳しいところでしょう。

たとえば、クレジットカードや銀行カードなどの入った書留を誤配され、開封されてしまったという場合、受取人としては非常に気持ち悪いものです。しかし、実際にカードが損傷していない限り、その時点で毀損として賠償を求めることはできません。

第50条 会社は、この法律若しくはこの法律に基づく総務省令の規定又は郵便約款に従つて差し出された郵便物が次の各号のいずれかに該当する場合には、その損害を賠償する。
一 書留とした郵便物の全部又は一部を亡失し、又はき損したとき。
二 引換金を取り立てないで代金引換とした郵便物を交付したとき。

出典: http://www.houko.com/00/01/S22/165.HTM#s2.1 |

賠償の対象者は差出人であることに注意

また、もうひとつ覚えておきたいのは、この場合の賠償は差出人に対するものであって、受取人に対するものではないということです。誤配により何らかの損害があり、補償を求める場合でも、受取人であるあなたは差出人に連絡して、郵便局に訴え出てもらう必要があります。

損害を受けたのがあなたである場合、郵便局が差出人に対して責任を取り、差出人が郵便局を代表して受取人に対する責任を取る、という流れで補償を受けるしかありません。

民法による慰謝料の請求

もうひとつの方向性としては、誤配達により受取人のプライバシーが侵害されてしまったことに対する慰謝料を請求するという可能性があります。民法709条に基づき、個人情報保護の「権利」を侵害されたことによる損害の賠償を求めることは、不可能ではないでしょう。

たとえば、誤配達先の住人がクレジットカードの番号をこっそりメモするなどして、悪用が起こってしまった場合の損害額や、そのような悪用を未然に防ぐためにカードを作り直す場合の費用や手間を損害として計上することができます。

とはいえ、民法に基づき裁判所に認められる金額は非常にわずかであると考えておいたほうがよいでしょう。

不法行為による損害賠償)
第七百九条  故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う。

出典: https://legalus.jp/laws/M29HO089/law_articles/0709000000 |

誤配に巻き込まれないためにはどうすればよい?

誤配されてしまう側も、本来の受取人も、複雑な気持ちになってしまう郵便物の誤配、完全になくすことはできませんが、ちょっとした注意で対策をすることができます。

たとえば、家やアパートのポストにはっきりと表札を掲げることもひとつの方法です。また、引っ越しをしたならできるだけ早く郵便局に転居届を出しましょう。インターネットで転居届を出すことができる「e転居」という方法もあります。転居届を提出すると、一年間無料で旧住所に届く郵便物を転送してもらうことが可能です。

ただし、この方法は郵便局以外のメール便などには効果がありません。新しい住所を差出人に伝えるのを忘れないようにしましょう。また、クレジットカードや銀行など重要なものに関しては特に、転居から一年経ってしまう前に忘れずに住所変更しておきましょう。

届くはずの郵便が届かないときは?

自分に届くはずの郵便物が、待てど暮らせど届かないという場合は、どこかに誤配されてしまっている可能性があります。そのようなときはどうすればよいのでしょうか。

このような場合、まずは最寄りの郵便局に相談することをお勧めします。郵便局には調査システムがあるため、郵便物が通ったと思われる経路に沿って関連する郵便局を調査してくれます。調査後、結果を報告してくれることになっています。

郵便物が届かない場合の調査依頼は、国際郵便を除き、インターネットから行うことも可能です。下のリンクから調査を申し出てください。

誤配への正しい対応方法を覚えておこう

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初回公開日:2018年04月16日

記載されている内容は2018年04月16日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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