後期高齢者などの世帯分離のメリットとデメリット|同居/相続税
更新日:2024年10月30日
国民年金についてのメリットとデメリット
次に国民年金の保険料についてのメリットとデメリットについて見てみましょう。
メリット
20歳から50歳未満で独身、なおかつ一人暮らしで、前年の所得が一定金額よりも下回っていた場合、国民年金の免状を受けることができます。
しかし親元で暮らす場合、本人の年収がそれほど多くなかったとしても、同居する親の年収がそれなりに多い場合には、世帯主である親の年収があるために免状は免れません。そこで親との世帯分離をすることで保険料が減額になります。
デメリット
しかし一時的に年金が免除になるといっても、減額された分の保険料をどこかのタイミングで支払わなければ、年金を支給されるときの基礎年金額が目減りしてしまうデメリットがあります。
従って安易に目先のメリットを考えて、その先のデメリットを被るよりも、その分働いて収入を上げる方が先々のことを考えると、そちらの方が精神衛生上のデメリットは少なく済みます。
また、国民年金の保険料は前年の所得額により決まるので、世帯分離により保険料が少なくなる可能性がありますが、世帯分離をした場合、それぞれの世帯が国民年金を払うことになるのでその負担額が増えるデメリットの可能性があります。
そのほかの税金などについてのメリットとデメリット
最後に世帯分離による住民税のメリットとデメリットについて見てみましょう。
メリットとデメリット
住民税の支払いは、それぞれの世帯ごとに決められています。例えば二人で暮らす夫婦で妻が専業主婦の場合は、住民税は夫の収入により納付金額が決まります。
つまり要介護の親と同居している場合、年金生活のその親が住民税を支払っていなくても、その息子夫婦が住民税を納めていれば、その世帯全体としては住民税を納めていることになります。
したがってこのような世帯において世帯分離をおこなっても、支払う税金の額は変わらないので、住民税においてのメリットやデメリットはありません。
あえて年金受給者を世帯分離する事で、見た目上、住民税非課税の世帯が一つ増えることにはなります。
特徴別世帯分離のメリットとデメリット
次に各特徴別世帯分離のメリットとデメリットについて考えてみましょう。最近ではいずれのケースにおいても多くの家庭において関係することです。
ニート及び障がい者と同居しながらの世帯分離について
やむを得ぬ理由により、健常者のように思うように収入が得られないニートや障がい者が世帯分離という方法によるメリットやデメリットにはどのようなものが考えられるのでしょうか。
ニート
最近の家庭においては所得が少ない、あるいは全く無い、いわゆるニートが同居するケースが増えています。そこで世帯分離によって発生するメリットやデメリットがあるとすれば、どのようなものがあるのでしょうか。
メリットとデメリット
ニートのように何らかの理由で働くことが困難になり、ほとんど収入を得ることが無い者が、一定の所得がある親と世帯を共にする場合、世帯分離により各種保険料や医療費などを減額できるメリットが期待できます。
一方でニートが世帯分離した場合には、基本的にはデメリットは少ないので世帯分離をすることを選択した方が懸命でしょう。仮にデメリットが多いと感じた場合に、世帯を元に戻すことも可能です。
障がい者などのメリットとデメリット
初回公開日:2018年05月08日
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