ヨトウムシを無農薬で駆除する方法・薬剤・駆除方法|幼虫
更新日:2024年11月12日
害虫のヨトウムシの駆除方法をご紹介!
ヨトウムシは野菜だけでなく、果物やハーブ、花などどんな植物にもつく厄介な害虫です。農家だけでなく、家庭菜園やガーデニングを行っている人の悩みの種となる害虫となっています。今回はヨトウムシがどんな虫なのかや、ヨトウムシの駆除方法などについてご紹介していきます。
ヨトウムシとはどんな虫?
ヨトウムシは漢字で「夜盗虫」と書く、ヨトウガの幼虫のことを言います。このヨトウムシにはハスモンヨトウやシロイチモヨトウといった虫も含まれています。
ヨトウムシは昼間は地中に隠れて夜に地中から這い出して活動する昆虫で、植物の実や葉を食べてしまいます。成虫のヨトウガになったときの大きさは、約1~2センチと小さく、灰色や黒い色をしています。
それに対しヨトウムシは体の色は若いうちは黄緑色に近い色をしていますが、老齢期になると茶色くなり、大きさは約4~5センチほどです。サイズが大きいので食欲旺盛で、卵からかえったばかりの時は葉の表皮と葉脈を食べずに、葉の内部だけを食べ、大きくなると葉脈を残して葉の表皮を食べつくしてしまいます。
ヨトウムシを事前に防ぐ方法はある?
ヨトウムシの親であるヨトウガは卵を葉の裏側に産み付けます。そのためヨトウムシ除けのスプレーなどは葉の裏側にもしっかりと散布する必要があります。そのほかにも、次のような方法でヨトウガを植物に近づけないようにしましょう。
ヨトウガを防ぐ方法1:防虫ネットを張る
ヨトウムシを防ぐには、まず親となるヨトウガが卵を産み付けることを阻止しなければなりません。卵は葉の裏に産み付けられるので、ヨトウムシが卵を産み付けることができないよう、植物防虫ネットをかぶせることで産卵を防ぐことができます。ベランダ栽培や鉢植えでも支柱を使うなどして防虫ネットをしておくことをします。
ヨトウガを防ぐ方法2:卵を駆除する
ヨトウガは卵を産み付けるときは1つ2つではなく、大量に同じ場所に集中して産み付ける習性があります。葉の裏側に産み付けられている卵が孵化前だったなら、卵を産みつけられた卵を葉ごと取って駆除します。孵化していた場合でも、群生する習性があるので、葉や茎ごとカットして駆除しましょう。
ヨトウムシが発生しやすい時期は?
ヨトウガは年2回、春~初夏、秋に卵を産みますが、地域によっては年3回発生するところもあります。春に産み付けられた卵は夏には蛹になり、秋に成なってまた卵を産み、秋に産み付けられた卵はさなぎのまま冬を越して、春に成虫になって卵を産むというサイクルを作っています。
ヨトウムシは卵からかえると、日中は地中で暮らしていて、さなぎになるときも地中なのでなかなか発見しにくい害虫です。
ヨトウムシが好きな食べ物は?
ヨトウムシは何でも食べますが、特に好んで食べる植物や野菜があります。野菜の中ではキャベツ・白菜・ネギ・ほうれん草・トマト・カリフラワーといったものにつくことが多いです。トマトの場合は実まで食べてしまうので特に注意する必要があります。
一般の植物では、バラ・菊・クレチマス・ゼラニウム・マリーゴールド・ガーベラといったものによくつきます。葉だけでなく、柔らかい花の部分まで食べられることがあり、つぼみまで食べられてしまうことも珍しくありません。
ヨトウムシを無農薬で駆除する方法はある?
初回公開日:2018年05月17日
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