「ビビット」の意味と使い方・由来|ビビットカラーの色合い
更新日:2024年09月01日
「ビビット」の意味とは?
「ビビット」はカラーコントラストなどで用いられている言葉ですが、意味を正しく理解していますか。もともと日本語ではないため、誤った意味で捉えられていることも珍しくはありませんが、日本での使われ方から、多くは何となくだけど正しい意味を知っている方が多いでしょう。
実際に使用する際には、何となく分かっている意味で使うことは少々不安ですので、正しい意味をちゃんと知っておきましょう。それでは、「ビビット」の意味をご紹介していきます。
スペル
「ビビット」をアルファベットにすると、「vivid」というスペルになります。「vi」はローマ字入力において「ヴィ」になるため、「ビ」ではなく「ヴィ」と読んでも間違いではありません。しかしながら、日本語の発音の仕方の問題で「ビ」と読まれることが多いです。
意味
「ビビット」の意味は、3つあります。1つは「色や映像など」が、「明るい・鮮明な・強烈な・目の覚めるような」という意味です。2つ目は「描写・記憶・印象など」が、「鮮やかな・目に見るような・真に迫った」です。3つ目は「はつらつとした・きびきびした・躍動的な」で、人に対して使うことが多いとされます。
(色や映像などが)明るい・鮮明な・強烈な・目の覚めるような
1つ目の意味には「色や映像などが」とありますので、「色彩」や「テレビ・映画・ドラマなど」の「映像物」が、「明るい・鮮明な・強烈な・目の覚めるような」ということを表す時に用いる意味となります。
「明るい」は「視覚的に光がある」ことを言い、「暗い」と反対だと考えれば分かりやすいです。「鮮明」は「鮮やか(目立つ)でハッキリした」の意味で、「強烈」は「作用が強いこと」を表します。「目の覚めるような」は、「視覚的な刺激が強い」ことです。
総じて、簡単に言えば「目立つ色・印象に強く残る映像物」=「ビビット」ということです。日本では「色が鮮やか」や「色が強烈」の意味で使用されることが多いのですが、「強烈な映像物」を表すこともできます。
(描写・記憶・印象などが)鮮やかな・目に見るような・真に迫った
続いての意味では、「描写・記憶・印象などが」という要素があります。「描写」は「物の形・状態あるいは心に感じたことを言葉・絵画・音楽などで表したもの」であり、「映像物」とは異なります。「記憶」は「過去の情報の集まり」で、「印象」は「直接的に見たり聞いたりで心に感じ捉えたこと」を言います。
それらが、「鮮やか」または「目に見るような・真に迫った」ということです。「鮮やか」は「目立つ」の意味で、「目を引くような」というニュアンスになります。「目に見るような」は「実際には目の前に無いが、ハッキリとイメージできる」ことを表します。「真に迫った」は「描かれたものが現実の様子とそっくりに見える」ことで、「迫真」とも言います。
たとえば「本」の「描写」が「状況をイメージしやすい表現であった」時に、「目に見るような(実際には目の前に無いがハッキリとイメージできる)」の意味で「ビビット」を使います。
はつらつとした・きびきびした・躍動的な
この意味は「人の様子」を表す時に使用されることが多く、日本でも「はつらつとした人だ」とか「きびきび動く人だね」などの表現がされます。「はつらつ」は「生き生きとしている」の意味で、生きている者としての活力が感じられる様子を表しています。
「きびきび」は「見ていて気持ちが良いほど速くて活力的」なことを表し、動作が軽快で速い感じです。「躍動的」は「躍動感」の形で使われることもありますが、この「躍動」の意味は「生き生きとしているさま」です。全て、「生き生き」=「生きている気力が感じられる(元気が溢れて新鮮)」の意味が含まれています。
「ビビット」の由来とは?
英語の「ビビット(vivid)」が誕生する由来となった言葉は、ラテン語の「vividness」だと言われています。「vividness」は「生き生きとしてるさま」を意味する言葉で、英語の「ビビット(vivid)」と意味的には同じです。ただ、英語の「ビビット(vivid)」の方が「明るい・迫真・躍動的」といったように、幅広く意味が使われています。
「vivid」の読み方について考えたいこと!
初回公開日:2017年12月23日
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