「フォルム」の意味と使い方・由来|車/建築/ファッション
更新日:2024年11月11日
フォルムに近い言葉
フォルムとフォームの違い
フランス語・ドイツ語の「forme」も、英語の「form」も同じ意味を表す言葉です。しかし現在日本では「フォルム」は「形」を表すもの、「フォーム」は「ゴルフのスイングのフォーム」のように「動いているときの姿かたち」を表すものとなり、違う意味を表す言葉として使い分けられています。
フォルムとシルエットの違い
「フォルム」は質感や立体感もあわせた「形」を意味しますが、「シルエット」は「輪郭」を意味します。「影絵」を「シルエット」とすると、影を映し出している白い幕を取り払い、「そのものの姿の表面が見えている状態」が「フォルム」となりますので、意味が異なります。
車での「フォルム」の意味と使い方
「フォルム」は見た目の形や姿を意味する言葉ですので、車の特徴を現す言葉としてよく使われます。「都会的なフォルム」であれば、シンプルで直線的な、という意味が読み取れますし、「官能的なフォルム」であれば曲線を効果的に使用した艶のある、といった意味が読み取れます。
全体を現す言葉ですので、「青いフォルム」や「大型のフォルム」のようには使いません。
車の形状を表し、好みが繁栄される「フォルム」という言葉は、自動車販売店や自動車修理店、自動車整備工場の店の名前としても使われます。
建築での「フォルム」の意味と使い方
「フォルム」は形や外観を表す言葉、空間に何かが配置してある姿のことを意味する言葉ですので、建物の形状を表現する言葉として使われます。
「シャープなフォルム」であれば、直線を生かした無駄の無い外観をした建物、というような意味が読み取れますし、「あたたかみのあるフォルム」であれば自然素材を使用した、曲線を含めた外観の建物、といった意味が読み取れます。
フォルムはあくまでも外側の印象を表す言葉ですので、「内装のフォルム」のように内側については使いません。
建物の形状を意味し、印象を左右する「フォルム」という言葉は、建築事務所やデザイン事務所、またマンションなどの集合住宅の名前にもよく使われています。
ファッションでの「フォルム」の意味と使い方
服
「フォルム」は外見や形状を意味する言葉です。特にファッションにおいては「シルエット」と似た意味で使われることが多いですが、「フォルム」は輪郭だけでなく、素材の質感や服の立体感を含めた意味で使われます。
「すっきりとしたフォルム」であればあまり体型を拾わず、シンプルな質感の服との意味が読み取れますし、「彫刻的フォルム」であればしっかりとした素材で陰影を生かした装飾的なデザインの服と読み取れます。
バッグ
「ころんとしたフォルム」のバッグと言われて、どのようなバッグを想像するでしょう。張りのある素材で作られた、丸みのあるかわいらしい自立するバッグを想像するのではないでしょうか。
「くたっとしたフォルム」であれば、柔らかい素材でできている、自立するのが難しい形のバッグが想像できますし、「このフォルムのバッグはシチュエーションを問わずに使える」であれば、一定の基準をクリアした普遍的な色や形、素材のバッグが想像できます。
布や皮を素材に用いて立体的に形を作るバッグは、その特徴を一言で言うために「フォルム」という表現が使われやすいと言えます。
靴
「スマートなフォルムの靴」はどのような靴を想像しますか。足の甲からつま先まですっとしたデザインの、艶のある良い皮で作られた、シンプルな靴ではないでしょうか。
「個性的なフォルムのスニーカー」であれば、色や形、素材がさまざまで、凹凸や厚みのあるスニーカーが想像できますし、「綺麗な形のハイヒール」であれば、まっすぐなヒールと曲線を生かしたシンプルなデザイン、形を表現するために上質な素材を使ったハイヒールが想像されます。
つま先やヒールの形、素材によって表情が変わる靴は、特徴を「フォルム」を使って表しやすいアイテムと言えるでしょう。
初回公開日:2018年01月25日
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