「へりくだる」の意味・由来・漢字・例文5つ・類語・反対語
更新日:2024年09月04日
「へりくだって表現する」ということは、「自分を下げて表現する」ということです。
相手に敬意を示すために、自分を低いところにおいた表現をし、謙遜して言う、という意味です。 ここでの「へりくだる」の表現は、言葉だけでなく、頭を下げるなどの動作で自分を下げた表現をすることもできます。
5「必要以上にへりくだると」
相手を立てようとするあまり、必要以上に自分の価値を低く見せることは、相手にとって良い印象を与えないこともあります。
へりくだることは、行き過ぎると「卑屈」という印象を与え、「面倒な人」「扱いづらい人」と思われかねません。
また、それだけではなく「どうせ自分は…」と考える人は、仕事を妥協しそうな人、努力しない人とも思われてしまうこともあります。
へりくだるのは必要なことですが、やり過ぎは逆効果です。
「謙虚」との違い
「へりくだる」と似た言葉で「謙虚」という言葉があるます。その違いは何でしょうか。
「謙虚」とは、”控え目でつつましいこと、すなおに相手の意見などを受け入れること”という意味です。
良く似ている言葉ですが、違いを言うとすれば
・「へりくだる」は「相手の意見に従う従わないは関係なく、自身の評価を控えめに表現する」
・「謙虚」は「控えめになり、相手の意見に対して素直に従う」
上記のような違いと言えるでしょう。
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「へりくだる」の類語・言い換え表現
続いて、「へりくだる」と同じような意味を持っている、類語・同義語と呼ばれる言葉について確認していきましょう。
類語・同義語と言い換えてみることで、「へりくだる」という言葉の意味を理解するヒントが見つかることもあるでしょう。
また、類語・同義語を覚えておくと、会話や文章の流れに合わせて臨機応変に使い分けたり言い換えたりできるので、よりスムーズなコミュニケーションが取れるようになる可能性もあります。
「謙遜する」
「謙遜(けんそん)」とは”控えめな態度で振る舞うこと、へりくだること”という意味の言葉です。
謙遜とは「自己主張の少ない」人を表すことが多いですが、これは消極的なわけではなく、「自分の能力や功績をおごることがない」「自慢をしない」という意味で使われます。
謙遜とは、決して自分をおごらず、謙虚なさまで、日本人の美徳とされている言葉です。
「卑下する」
「卑下する(ひげする)」とは、"自分自身または相手を低く卑しめる(いやしめる)"という意味の言葉です。
「卑しめる(いやしめる)」とは、”身分が低い、品位に欠ける、とるに足らない”など、下品で地位の低い人だと見下すような言葉です。
自分に対する「卑下する(ひげする)」とは、自分で自分を見下した言葉です。「わたしは賢くないから。」「わたしは何もできない。」という表現を、「卑下する」と言います。
「自虐的になる」
「自虐(じぎゃく)」とは、自分で自分を痛めつけたり、虐め(いじめ)たりすることです。
「へりくだる」とは、相手に敬意をつたえるために自分を下に表現する言葉ですが、「自虐」は相手を上にするためではなく、自分を責めたり苦しめたりすることを言います。
「自虐ネタ」というものもありますが、これは、自分の欠点や失敗を披露し、笑いにすることです。
「下手に出る」
「下手に出る(したてにでる)」とは、自分の価値を下げ、へりくだった態度をとることで、「へりくだる」という意味と良く似ています。
「下手に出る」とは相手を尊敬していることをあらわし、相手を喜ばせ、良い気持ちにさせるためなどに使用します。
「下手に出る」の例文としては、「下手に出れば、つけ上がりやがって」などと、聞いたことがある人も多いでしょう。
「一歩下がる」
初回公開日:2017年12月25日
記載されている内容は2017年12月25日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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