「ロッソ」の意味・用例6つ|イタリア語・ボンゴレロッソ・ビアンコ
更新日:2024年09月13日
ここまでのイタリア料理やワインについての説明で、すっかり「イタリア料理の口」になっていることでしょう。ここでは、コスパ最強のイタリア産赤ワインをご紹介します。
「テッレ・デル・バローロ・リセルヴァ 2012年」です。バローロはイタリアのピエモンテ州産で「王のワイン」と言われる高級赤ワインです。このワインは、法定熟成期間の1年半より長く2年間熟成させているので、味わい深い仕上がりになっています。
外国語の「赤」の呼び方
ここまでイタリア語について記してきましたが、他の国では「赤」のことをどのように表現するのでしょうか。「赤」という言葉は、日本語でも「赤ちゃん」、「紅葉」、「赤飯」など、随所に用いられる大切な表現要素です。
そこで今回は、英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、ロシア語、中国語について考察してみます。「赤」についてのさまざまな表現を学び、表現の幅を広げましょう。
「レッド」英語
英語では「赤」のことを「レッド」と言い、「red」と書きます。
では、文の中で「red」がどのように使われているのか、「red」を使った表現の一例を見ていきましょう。
英語の熟語に、「in the red」という表現があります。これは、「赤字で」という意味を表します。日本語と同じように「赤」という言葉を使うところが興味深いです。
例文
That company is in the red.(あの会社は赤字です。)
「ルージュ」フランス語
フランス語で「赤」は「rouge」と書き、「ルージュ」と読みます。
「vin rouge(ヴァンルージュ)」とは赤ワインのことです。フランス語で赤ワインを注文したいときには、「Du vin rouge s’il vous plaît.」「ドゥヴァンルージュシルヴプレ」と言います。
また、仏映画「ムーランルージュ(Moulin rouge)」とは、「赤い風車」という意味で、店のシンボルである赤い風車を象徴しています。
「ロッホ」スペイン語
スペイン語で「赤」とは「rojo」と書き、「ロッホ」と発音します「jo」は「ホ」と発音します。
しかしながら、スペイン語で「赤ワイン」と言う際に「rojo」は使いません。赤ワインは「vino tinto」「ヴィーノティント」で、「tinto」は「染まった」という意味です。
一方、「白ワイン」は「vino blanco」「ヴィーノブランコ」と言い、こちらは「白」を意味する「blanco」を使います。
「ロート」ドイツ語
ドイツ語で「赤」は「rot」と書き、「ロート」あるいは「ロートゥ」と発音します。
ドイツ語の「赤ワイン」「Rotwein」と書き、「ロートヴァイン」と発音します。また、ビールが有名なドイツには「赤ビール」と呼ばれるビールがあります。「Rotbier」と書き、「ロートビア」と発音します。赤ビールは赤大麦を原料としているので、とてもマイルドな味わいです。
「クラースヌイ」ロシア語
ロシア語で「赤」とは「красный」と書き、「クラーヌスイ」と発音します。
ロシア語の「赤」を意味する「красный」は、「美しい」を意味する「красивый(クラスィーヴイー)」に由来すると言われています。寒さが厳しいロシアに住む人々は、暖かい印象を与える赤色に対して、とても良い印象を持っています。そのため、「美しい」という単語が発展して「赤」を表す言葉になったとされています。
「ホン」中国語
中国語で「赤」を意味するのは「紅」という漢字で「ホン」と発音します。
中国語では、「赤」という漢字で「赤色」を表すことはあまりありません。「赤」は、「赤子」のように用いられ、「裸の」「むき出しの」という意味か、共産党を表す言葉として使われます。
赤ワインは「紅酒」と書いて「ホンチュウ」と発音します。しかし、「白酒」と書くと「バイチュウ」という別のお酒を指します。白ワインは「白葡萄酒」と書きます。
「ロッソ」の意味を理解して使いこなそう
「赤」という意味を持つ「ロッソ」という言葉を通じて、その意味や使い方だけではなく、イタリアの食生活から文化まで、驚くほどさまざまな習慣に触れることができました。
これらの知識を活かしながら、生活の中で「ロッソ」という言葉を使いこなして、どんどん世界を広げて行きましょう。
初回公開日:2018年01月13日
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