「趣向」の意味と使い方・由来・「趣味」「嗜好」との違い
更新日:2024年09月30日
「向」を使った言葉と意味の例を紹介します。
・向学(こうがく):勉強をしたいと思う気持ちのこと。
・向寒(こうかん):冬の寒さが近づいてくること。
・向暑(こうしょ):夏の暑さが近づいてくること。
・向上(こうじょう):前よりも良くなること。
・傾向(けいこう):同じような条件のことが、全体に渡ってそうな理想的な態勢にあると判断できること。行動や態度を方向づけるような特定の思いを抱くこと。
・方向(ほうこう):対象物の場所が、基準からどの位置にあるかということ。直線状伸びると考えて、一端を起点とした場合にどちらに伸びているか。進むべき目標のこと。
・意向(いこう):どうしたいかという考えのこと。
・動向(どうこう):社会の人々の動きに対しての傾向のこと。
・内向(ないこう):内気なこと。ひとりで考えたり悩んだりすること。
・外向(がいこう):性格が行動的で社交的、積極的なこと。
「趣向」の意味の類語って?
「趣向」の意味の類語と意味の例を紹介します。
・面白み(おもしろみ):おもしろいこと。
・醍醐味(だいごみ):本当のおもしろみのこと。
・興味(きょうみ):知りたいという気持ちで、心がひきつけられること。
・興(きょう):心に感じるおもしろみのこと。
・一興(いっきょう):一風変わった興のこと。
・感興(かんきょう):おもしろいと感じること。
・関心(かんしん):ある物事に興味を持つこと。また、注意を向けること。
「趣向」と「趣味」の意味の違い
「趣味」は「しゅみ」と読みます。「趣」も「味」も音読みで読みます。「趣味」の意味は、「利益などを考えずに好きでしていること」「深く知ることによって味わえる独特の良さのこと」「その人の好みの傾向のこと」です。
「趣向」は、物事を実行したり作ったりする際のおもしろみやアイディアのことで意味が異なります。
「趣味」の使い方の例文
・定年後には趣味を楽しみたいと考えています。
・僕は、映画鑑賞を趣味にしているけれど、君の趣味は何か教えてくれないかな。
・恋人にネクタイをプレゼントしてもらいました。恋人は、とてもいい趣味をしているので、ネクタイは気に入って使っています。
「趣味」に使われている「味」という漢字
「味」という漢字は、音読みで「み」、訓読みでは「あじ」「味わう・あじわう」と読みます。小学校三年生で習う漢字で、画数は八画です。成り立ちは、未という部分が読み方を表しています。口の部分がつくことによって、「あじ」という意味を持っていると考えられています。
「味」の意味は、「舌に感じる味や味わいのこと」「心に感じる中身のこと」「物事を感じとること」です。
「味」を使った言葉
「味」を使った言葉と意味の例を紹介します。
・味覚(みかく):食べ物の味を感じ取る舌の働きのこと。
・味見(あじみ):料理のあじを確認すること。
・味読(みどく):内容を考えたり、内容の良さを感じ取とったりしながら読むこと。
・味方(みかた):自分の仲間のこと。
・意味(いみ):話す人が聞いている人に伝えたい内容のこと。言葉が具体的に指示している内容のこと。
・強味(つよみ):実力があって競争に負けない点のこと。
・弱味(よわみ):他人と比べて劣っていると自覚している点のこと。
・地味(じみ):人の興味や関心を引く部分がないこと。
・風味(ふうみ):口に含んだ時に感じる独特の良い味のこと。
・賞味(しょうみ):おいしいといって食べること。
・不気味(ぶきみ):なんとなく気味が悪いこと。
・無意味(むいみ):なにかを言ったりしたりする価値がないこと。
「趣味」の類語と意味
「趣味」の類語と意味を紹介します。
・道楽(どうらく):役には立たないが好きでしていること。
・余技(よぎ):趣味として行っている技や芸のこと。
「趣向」と「嗜好」の意味の違い
「嗜好」は「しこう」と読みます。「嗜好」の意味は、食欲を満たすためではなく、生活に潤いやゆとりをもたらすために口にして楽しむもののことです。
「趣向」は、物事に対するおもしろみやアイディアのことなので、意味が異なります。
「嗜好」の使い方の例文
・母は甘いものを嗜好するため、食べ過ぎには注意して欲しいと伝えています。
・コーヒーは嗜好品だからといっても、飲み過ぎは良くないよ。
・嗜好するものは人それぞれですが、お酒を好みます。
初回公開日:2018年02月01日
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