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「新調」の意味と使い方・由来・漢字・辞書|スーツを新調する

更新日:2024年07月19日

「~を新調する」という言葉は耳にしたことありますか?何かを買った時、新しくした時に使いがちな「新調」という言葉。使い方や使い道は本当に合っているでしょうか?また、他の意味は持っているのでしょうか?掘り下げて学んでみましょう。

「新調」の意味と使い方

まずは、基本的な「新調」の意味を確認してみましょう。今回は日常生活でよく目や耳にする「スーツを新調する」という文章を例にして、新調の意味を確かめていきます。

「新調」のデジタル大辞泉での意味

小学館提供の『デジタル大辞泉』では、新調は以下のように説明されています。

1 新しく作りととのえること。また、そのもの。
2 新しい調子。特に、音楽の新しい調べ・楽曲。新曲。

出典: https://dictionary.goo.ne.jp/jn/115112/meaning/m0u/ |

「新調」の大辞林での意味

また、三省堂提供の『大辞林』では以下のように説明されています。

① 新しくこしらえること。
② 新しい調子。
③ 新しい曲。

出典: https://kotobank.jp/word/%E6%96%B0%E8%AA%BF-538429 |

「新調」の辞書での意味と使い方

今回の例文(スーツを新調する)の場合、当てはまるのはいずれも1番目の意味です。「眼鏡を新調する」「靴を新調する」など「~を新調する」といった使い方の他に、「新調の眼鏡」「新調の靴」など「新調の~」といった使い方もできます。

「新調」の由来とその意味

残念ながら「新調」という言葉の由来は明らかではありません。そのため、ここではそれぞれの文字に分けてその由来と意味をご説明します。

「新」の由来と意味

まずは「新」の由来について確かめてみましょう。この漢字は「辛(鋭い刃物)・木・斤」の3文字から成立しています。ちなみに、「斤」がこの漢字の部首になります。

この「斤」という部首は「おのづくり」などと呼ばれ、木を切る斧や切ることに関することを表している文字(象形文字)です。また、「辛と木」を組み合わせたシンという文字(会意兼形成文字)は木を切ることを意味します。

以上のことから、新は「切りたての木」を表し「なまなましい」という意味をもち、そこから「あたらしい」という意味をもつ言葉になりました。

「調」の由来と意味

次に「調」の由来について確かめてみましょう。この漢字は「周・言」の2文字から成立しています。ちなみに、「言」がこの漢字の部首になります。

この「言」という部首は「言偏(ごんべん)」などと呼ばれ、言葉や言葉に関する文字であることを表しています。また、「周」は田んぼ全体に点々と植えられた作物を表す文字(会意文字)です。

以上のことから、調は「全体にまんべんなく行き渡らせること」という意味をもつ言葉になりました。

象形文字・会意文字・会意兼形声文字とは何か

象形文字とは、ものの形から生まれた漢字のことを言います。今回出てきた斤は「柄がまがったおの」の形を模しています。

会意文字とは、2つ以上の文字を組み合わせてできた漢字のことを言います。今回出てきた周は「口とシュウ(田んぼに作物がびっしり茂る様子)」が組み合わさり、「ことばがこまやか・ゆきとどく・めぐる」などの意味が生まれました。

会意兼形成文字(会意形成文字とも呼ばれます)とは、会意文字であり形成文字でもある漢字のことを言います。今回出てきたシンおよび新が、この会意兼形成文字に当たります。ちなみに形成文字とは、意味を表す文字と音を表す文字が組み合わさってできた漢字のことです。

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初回公開日:2018年02月15日

記載されている内容は2018年02月15日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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