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「銭ゲバ」の意味と使い方・由来・「守銭奴」との意味の違い

更新日:2024年07月20日

「銭ゲバ」という言葉の持つ意味をご存じですか。この「銭ゲバ」という言葉は、昭和中期に誕生した「金のためならなりふり構わず何でもする人」を揶揄する表現ですが、最近は多用される機会が少なくなりました。「銭ゲバ」という言葉が持つ意味とその背景を追っていきましょう。

銭ゲバは わたしだけじゃないズラ。

金のために悪事を重ねていくうちに、風太郎は窮地に立たされていきます。窮地すらも金の力で振り払う風太郎ですが、常に心は金の力では手に入れられない「きれいなもの」を求めています。

幼い頃の理不尽な経験から「金のためならなんでもする」と誓って「銭ゲバ」と呼ばれる身の上となった風太郎ですが、「銭ゲバ」ゆえに、裏切られ続ける風太郎の心の叫びがこの名言につながっています。

銭ゲバは わたしだけじゃないズラ。
どいつも こいつも きれいなことを ぬかしているが
みんな 銭ゲバズラ!!

出典: https://www.amazon.co.jp/%E9%8A%AD%E3%82%B2%E3%83%90-%E4%... |

「銭ゲバ」という言葉を理解し、自分の表現の幅を広げよう

今の社会は、「暴力的な行為をしなければ物やお金が手に入らない」という時代ではありません。しかしほんの少し前まで、物もお金も「どんなに苦労しても手に入らない」人達が存在した時代が確かにありました。

「銭ゲバ」の主人公・蒲郡風太郎は「銭ゲバ」と呼ばれている自分を「その通りだ」と受け入れていながらも、ずっと金というゲバルト(暴力)では動かせないものを探していました。金では動かせないものを自分のものにしたい。真実があるならいくら使っても追い求めたいという悲しさが物語の完成度を高めていました。

暴力で主張を通そうとしたり、欲しいものを手に入れようとすれば、確かに暴力を実行した時は手に入るでしょう。しかし暴力という無理な行いが意味するものは、その時に得られるものよりはるかに救いがなく意味が薄いものではないでしょうか。これを機に「銭ゲバ」とは何かを今一度深く考える機会を設けてみてはいかがでしょうか。

初回公開日:2018年02月08日

記載されている内容は2018年02月08日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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