「妥当」の意味と使い方|例文5つ・「適切」「適当」との違い
更新日:2024年07月04日
「妥当」とは
「妥当」とは、日常生活でよく耳にする言葉です。また、日常会話以外でも、ビジネスシーンにおいてよく飛び交っています。
そんな「妥当」という言葉ですが、意味を聞かれると、少し戸惑う人もいるのではないでしょうか。意味を意識せずに何となく使っている言葉は意外と多く存在します。
今回は「妥当」という言葉をクローズアップして、「妥当」の意味や使い方、類語などについて、例文を交えながら詳しくご紹介していきます。
「妥当」の読み方
「妥当(だとう)」と読みます。妥当は、ある程度の基準や考え方に対して使う言葉です。対義語としては「不当」「失当」「不適」などがあります。
誰しも1度は「妥当」という言葉を使ったことがあるでしょう。それほど一般的に認知されていて、幅広く使用されている言葉です。
「妥当」の意味
「妥当」とは、いろんな状況における判断や対応などが適していることという意味があります。物事の実際の状態や事情などによく当てはまってたり、見解や処理の方法が無茶なく適切である場合に使われる言葉です。
このように用途の広い意味を持つ言葉であるために、使われる場面もさまざまです。日常のほぼ全ての場面で使用できる言葉と言えるでしょう。
「妥当」の使い方
ここからは、「妥当」の使い方について見ていきましょう。「妥当」という言葉は、文中では名詞や形容詞として使われる言葉です。
また、「妥当」には同じようなニュアンスを持つ、「適切」や「適当」という言葉があります。これらの言葉と「妥当」の違いも含めて、それぞれ詳しく見ていきましょう。
「この使い方であっているのか不安」「妥当の使い方がいまいちわからない」という場合には、ぜひ参考にしてみてください。
「妥当」を使った例文
まずは「妥当」を使った表現を、実際の例文とともに見ていきましょう。より具体的な方が言葉の使い方が分かりやすいですし、イメージもしやすくなります。
簡単な例文として、「そう考えるのは妥当なところと言えます」「この論文の内容からすれば、これは妥当な結論でしょう」などが挙げられます。
この先はさらに掘り下げて、「妥当」を使った他の例文を5つご紹介します。「妥当」を使った表現の幅をさらに広げていきましょう。
1「妥当な線」
「妥当な線」は、普通に考えるとこうなるといった意味を持ち合わせています。ここでの「妥当」は形容詞の意味で使われていて、「線」を修飾しています。
例文
「次の○○杯の優勝者は○○さんというのが妥当な線だが、実際勝負の世界は何が起こるかわかりません」
「登山初心者はあまり無理せず、標高の低い山から登り始めるのが妥当な線でしょう」
「ここは無理をしないで見守るのが妥当な線だと考えます」
2「妥当な判断」
「妥当な判断」には、適している判断や、正しい判断といった意味があります。テレビでは何かについて解説している時によく耳にする言葉です。ビジネスでも決断をする時などによく使用されます。
例文
「A社ではなくB社を選んだのは、これまでの経緯も含めて妥当な判断だったと考えます」
「監督の妥当な判断のおかげでここまでこれたと、改めて感じています」
「妥当な判断というのは、時に裏目に出ることもあります」
3「妥当な方法をとる」
「妥当な方法をとる」は、それに当てはまる適切な方法や、いい方法をとるといった意味を持っています。日常生活をしている中ではあまり聞かない表現です。実際に使用する頻度も低いでしょう。
例文
「他に何もいい案が浮かばないのなら、妥当な方法をとりましょう」
「いつも妥当な方法をとることだけが正義ではありません」
「この期に及んで妥当な方法をとる必要性を全くもって感じません」
4「現実社会に妥当する政策」
「現実社会に妥当する政策」での「妥当」には、当てはまるや、適しているといった意味があります。政治家など、政策について話し合う立場にいる場合には使用する機会もあるでしょう。
例文
「現実社会に妥当する政策を新たに生み出せば、より住みやすい社会を作ることが可能になります」
「この政策は、まさしく現実社会に妥当する政策と言えるでしょう」
「過去の政策からの脱却は、現実社会に妥当する政策実現に繋がります」
初回公開日:2018年01月19日
記載されている内容は2018年01月19日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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