Search

検索したいワードを入力してください

「いとおかし」とはどういう意味?使う場面や例文もあわせて紹介

更新日:2024年03月16日

古典文学でよく用いられる「いとおかし」の正しい意味はご存じでしょうか。本記事では、「いとおかし」という古語が表すさまざまな意味を、わかりやすく解説しています。「いとおかし」の意味を正しく読み取れるようになりたい人は、この記事を参考にしてください。

「いとおかし」の類義語は?

「しみじみとした趣」「すばらしい」「さびしい/かわいそう」などの意味を持つ「あわれ」という古語があります。「おかし」は明るく知性的な美しさを表す時に用いられ、「あわれ」はしみじみとした情緒の美しさを表す場面で用いられます。

少々ニュアンスは異なりますが「いとあわれ」は「いとおかし」に意味が近い類義語と言えるでしょう。どちらの言葉も共通して「趣がある」と解釈できます。

「いとおかし」の対義語は?

現代語の「すさまじい」という言葉の元となった古語「すさまじ」が「いとおかし」の対義語です。

「すさまじ」は動詞「荒む」(すさ-む)が形容詞へと変化した言葉で、「おもしろくない/興ざめ」や「殺風景だ/寒々としている」などの意味があります。「いとおかし」とはまさに対照的な様子を表しているのではないでしょうか。

古文に親しもう

「いとおかし」を通して古典文学の奥深さを解説しましたが、古典文学では自然の風景や風物、人物や所作などから感じる日本人特有の細やかな感性や美意識を「いとおかし」と表現することをご理解いただけたでしょうか。

「いとおかし」の意味を文脈から汲み取るのは古典文学ならではの美しさですが、今も昔も変わらぬ人々の感性が根源にあると教えてくれます。

いとおかしが使われている文学作品を読んでみよう

「いとおかし」という美しい言葉が現代で使われることはありませんが、格調高く雅な趣のある「枕草子」や「源氏物語」などの古典文学に親しむことで、その時代を生きた人々への思いをはせることができます。

「いとおかし」が使われている文学作品を読むことで、正に美しい世界を感じることができるでしょう。

初回公開日:2018年01月30日

記載されている内容は2018年01月30日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

Latests