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「知見」の意味と使い方・例文5コ・類語・「知識」との違い

更新日:2023年12月06日

「知見」という言葉を知っていますか。「知識」と同じ意味を持つ言葉だと思われてしまうこともありますが、詳しく見てみると、表していることは異なります。また、「知見を広める」という使い方もありますが、これはどういう意味でしょう。「知見」についてを説明しました。

「知見」の意味

ビジネスの現場などでよく使われている「知見」という言葉について、「意味や使い方がよく分からない」と感じる方、結構多いのではないでしょうか。

「知見」には、実際に見聞きして知る、また、事柄への考え方、という意味があります。

「知る」「見る」という漢字の意味のとおり、「知見」とは「見て知ること」すなわち、経験によって知識を得る事、またはその知識や考えそのものを表す言葉です。

「智見」との違い

「知見」と同じ読み方で、「智見」という言葉があります。

「知見」が一般的な用途で使われるのに対し、「智見」は仏教用語で、物事に対する正しい認識の事です。「正智見」とも言われ、「知見」よりもさらに深い知識や考えの事を表します。「智」という字は「知」に対して、より高度な頭脳の働きを表すとされています。

日常生活や仕事で使うのは、ほとんど「知見」の方でしょう。したがって、誤った漢字を使わないように注意しましょう。

「知見」の使い方

「知見」の意味が明らかになったところで、今度は使い方について見ていきましょう。

硬い印象を受ける言葉ですので、実際にはビジネスシーンやかしこまった場面などで使われる事がほとんどでしょう。今回はそんな時の使用例をいくつかご紹介します。

また、よく似た意味の「知識」「経験」という言葉と比べて、使い方の違いを見てみましょう。「知見」のようなワンランク上の表現を使いこなすために、本もご紹介します。

「知見」を使った例文

さて、「知見」という言葉は実際にどのような場面で使われているのでしょうか。今回は下記の5つの用法について、それぞれ例を挙げて説明していきます。

「知見を広める/広げる」「知見を得る」「知見を深める」「現在の知見から」「~に知見がある」

これらの例文で紹介した場面を、皆さんの普段の生活で実際に起こりうるシチュエーションに置き換えてみると、より一層理解を深める事ができます。さあ、実際に使ってみましょう。

例文1「知見を広める/広げる」

「知見を広める/広げる」とは、世の中の事柄を見聞きして、さらに広い知識を得る事を意味します。また、「広める」は自分が得た知識を他者に伝えるという意味で使うこともできます。

〈例文〉

・学生時代に国内外問わずあちこち旅行をした事により、知見を広めることができました。
・長期間携わったこの分野での知見を全社に広めることが、私の使命と考えます。
・知見を広げるために、今後あらゆる分野のプロジェクトに参加します。

例文2「知見を得る」

「知見を得る」とは、実際に見たり聞いたりした事柄により、自分にとって今までに無かった新しい知識を得る事を意味します。

〈例文〉

・この実験においては、いままで未知であった新しい手法の知見を得る事ができました。
・知見を得るためには自ら行動し、実際に経験して学ぶ事が必要です。

例文3「知見を深める」

「知見を深める」とは、実際に見たり聞いたりした事柄により、これまでに既に獲得している知識に対して、さらに理解を深める事を意味します。

〈例文〉

・この視察の狙いは、法令上の監査よりもむしろ、我々自身が現場での実運用に関する知見を深める事です。
・今回の異動では、今まで関わりの薄かった分野での知見を深める事ができそうです。

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初回公開日:2018年01月23日

記載されている内容は2018年01月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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